顎関節症対策ガイド|診断方法と効果的な治療法を徹底解説
名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・顎関節症のイナグマ歯科です。
監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
目次
-
顎関節症の診断方法
- 1.1 症状の聴取と病歴の確認
- 1.2 口腔内の視診
- 1.3 顎の動きの評価
- 1.4 レントゲン検査
- 1.5 MRI(磁気共鳴画像)検査
- 1.6 CT(コンピュータ断層撮影)検査
-
顎関節症の治療法
- 2.1 生活習慣の改善
- ストレス管理
- 顎の使い方の注意
- 姿勢の改善
- 2.2 ストレッチとマッサージ
- 顎のストレッチ
- マッサージ
- 2.3 装具の使用
- 歯ぎしりの防止
- 顎の位置の安定化
- 2.4 医薬品の使用
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 筋弛緩薬
- 2.5 歯科治療と矯正治療
- 歯科治療
- 矯正治療
- 2.6 外科的治療
- 関節鏡手術
- 顎関節の再建手術
- 2.1 生活習慣の改善
-
まとめ
顎関節症の診断方法と治療法
顎関節症(顎関節機能障害)は、多くの人が抱える悩みの一つです。顎の痛みや不快感が日常生活に支障をきたすことがあります。適切な診断と治療を受けることで、症状を緩和し、生活の質を向上させることが可能です。本記事では、顎関節症の診断方法と治療法について詳しく解説します。
1. 顎関節症の診断方法
顎関節症の診断には、症状の把握から始まります。医師や歯科医師は、患者の症状や病歴を詳しく聴取し、その後、必要な検査を実施します。以下に代表的な診断方法を紹介します。
1.1 症状の聴取と病歴の確認
診断の第一歩として、医師や歯科医師は患者の症状や病歴を詳しく聴取します。主な質問内容は以下の通りです:
- 顎の痛みや不快感の場所とその程度
- 痛みが発生する頻度や時間帯
- 顎を動かすときの音や違和感
- 食事や会話などの生活における影響
- ストレスや生活習慣に関する情報
これにより、顎関節症の可能性を絞り込み、必要な検査の指針が得られます。
1.2 口腔内の視診
口腔内の視診では、歯や歯茎、顎の状態を確認します。以下の点がチェックされます:
- 歯並びや咬合(かみ合わせ)の状態
- 歯の摩耗や欠け
- 歯茎の健康状態
これにより、咬合不良や歯の問題が顎関節症に関係しているかどうかが判断されます。
1.3 顎の動きの評価
顎の動きを評価するために、医師や歯科医師は顎を開閉する動作や、顎を左右に動かす動作を観察します。これにより、顎関節の可動域や痛みの発生箇所を把握します。
1.4 レントゲン検査
レントゲン検査は、顎関節の構造や骨の状態を確認するために使用されます。顎関節症の診断に役立つ情報として、以下の点がチェックされます:
- 顎関節の骨の変化や損傷
- 顎関節の位置や構造の異常
- 骨の変形や関節内の異常
1.5 MRI(磁気共鳴画像)検査
MRI検査は、顎関節の軟部組織の状態を詳細に見るために行われます。以下の点を確認するために使用されます:
- 関節内の軟骨や筋肉の損傷
- 炎症の有無
- 顎関節内の液体の異常
MRIは、顎関節症の診断において非常に有用な検査方法です。
1.6 CT(コンピュータ断層撮影)検査
CT検査は、顎関節の詳細な骨構造を3D画像で確認するために行います。特に以下の点が評価されます:
- 骨の変形や骨折
- 顎関節の構造的な異常
- 顎関節周辺の炎症や腫れ
CTは、顎関節症の複雑なケースにおいても有用です。
2. 顎関節症の治療法
顎関節症の治療法は、症状の原因や程度に応じて異なります。以下に代表的な治療方法を紹介します。
2.1 生活習慣の改善
顎関節症の治療には、生活習慣の改善が非常に重要です。以下のポイントに注意することが推奨されます:
- ストレス管理:ストレスは顎関節症の主要な原因の一つです。リラクゼーション技法やストレス管理の方法を取り入れることで、症状の軽減が期待できます。
- 顎の使い方の注意:顎を過度に使用しないように心がけましょう。ガムを噛むことや硬い食べ物を避けることが推奨されます。
- 姿勢の改善:姿勢の改善も重要です。姿勢が悪いと顎に不必要な負担がかかることがあります。
2.2 ストレッチとマッサージ
顎の筋肉の緊張を和らげるために、ストレッチやマッサージが有効です。具体的な方法としては以下があります:
- 顎のストレッチ:顎を開ける運動や、顎を左右に動かす運動が有効です。これにより筋肉の緊張がほぐれます。
- マッサージ:顎周辺の筋肉をマッサージすることで、血流が改善され、痛みが軽減することがあります。
専門の理学療法士やカイロプラクターによる治療も有効です。
2.3 装具の使用
顎関節症の治療には、ナイトガードやマウスガードなどの装具が使用されることがあります。これにより、以下の効果が期待できます:
- 歯ぎしりの防止:歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担を軽減します。
- 顎の位置の安定化:顎の位置を安定させることで、顎関節への負担を減らします。
装具の使用により、顎関節症の症状が軽減されることがあります。
2.4 医薬品の使用
顎関節症の症状を緩和するために、医薬品が使用されることがあります。以下のような薬が処方されることがあります:
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を軽減するために使用されます。一般的に、イブプロフェンやナプロキセンなどが含まれます。
- 筋弛緩薬:筋肉の緊張を和らげるために使用されることがあります。
医薬品の使用は、症状の緩和に役立つ場合がありますが、長期使用は注意が必要です。
2.5 歯科治療と矯正治療
咬合不良が顎関節症の原因である場合、以下の治療が行われることがあります:
- 歯科治療:歯の修復や再配置により、咬合の問題を改善します。これにより顎関節への負担を軽減します。
- 矯正治療:歯並びや咬合の改善を目的とした矯正治療が行われることがあります。矯正治療により、顎関節の負担が軽減されることがあります。
2.6 外科的治療
重度の顎関節症や他の治療法が効果を示さない場合、外科的治療が検討されることがあります。外科的治療には以下の方法があります:
- 関節鏡手術:顎関節内の異常を修正するための手術です。関節鏡を使用して、最小限の切開で行います。
- 顎関節の再建手術:顎関節の構造を再建する手術です。顎関節の損傷が深刻な場合に行われます。
外科的治療は最終手段であり、他の治療法が効果がない場合に検討されます。
3. まとめ
顎関節症は、顎の関節や筋肉に痛みや不快感を引き起こす状態で、診断と治療にはさまざまな方法があります。症状の理解から始まり、必要な検査を通じて診断が行われ、適切な治療が実施されます。生活習慣の改善、ストレッチやマッサージ、装具の使用、医薬品の使用、歯科治療、そして必要に応じて外科的治療が行われることで、顎関節症の症状は大いに軽減されることがあります。
顎関節症に関する疑問や不安がある場合は、専門の歯科医師に相談することをお勧めします。適切な診断と治療を受けることで、快適な生活を取り戻すことができるでしょう。
口腔外科・顎関節症のことなら、名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・顎関節症のイナグマ歯科までご相談ください。
監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
イナグマ歯科の予約 →click here
口腔外科のページ→click here
顎関節症のページ →c
lick here
歯科定期検診 →click here