名古屋市天白区の歯医者・歯科・セラミックならイナグマ歯科

名古屋市天白区の歯医者【イナグマ歯科】は、審美歯科治療、セラミックで評判、おすすめの歯医者です。
虫歯治療、歯周病、顎関節症治療、口腔がん検診も行う歯医者です。
 

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歯科金属アレルギー

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は金属アレルギーに対応した歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、患者さん一人ひとりに対して精密なレントゲン撮影と検査を行い、最適な治療計画を立案します。それを踏まえて、患者さん一人一人にその立案計画をご説明し、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。

歯科金属アレルギーとは?

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虫歯治療の被せ物には金属が使われることがあります。この銀歯の金属成分は、主に、銀・金・パラジウムなどの金属を混ぜた合金が治療に利用されています。一般的によく知られていることは、腕時計やネックレスなどによって皮膚がただれたりする金属アレルギーがあります。これと同じく、歯科治療での金属によって、アレルギーを起こすことがあり、これは歯科金属アレルギーと呼ばれています。金属アレルギーの症状には、顔や手足の赤み・かゆみ、口内炎などがあります。アクセサリーでかぶれたことがある人は、金属に強いアレルギーが成立している可能性があるので、歯の治療で銀歯を入れるのを避けることをお勧めします。

歯科金属アレルギーの発症

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腕時計、ネックレス、ピアスがアレルギーの原因となる理由は、汗などによって金属製品の中の金属イオンが漏出して、皮膚のたんぱく質と結合し拒絶反応を起こすためです。この症状は金属接触アレルギーと呼ばれます。口腔内の金属アレルギーは、銀歯が唾液に触れると金属イオンが溶け出し、体内のたんぱく質と結合してアレルゲンとなります。歯科金属アレルギーは、平均して銀歯を入れた5~10年後に発症しやすいと言われています。口腔内の金属は唾液により常に湿潤にあり、食品による温度変化も受けやすい環境にあります。金属がイオン化する状況が常にあるので、漏出した金属イオンは粘膜や腸などから吸収されるため、お口の中から全身に行き届いていることになります。全身に回った金属成分は色々な箇所から体外に排出されるため、銀歯と接触していない手や足に炎症があらわれます。このような症状は全身性金属アレルギーと呼ばれ、銀歯等の歯科金属が原因である可能性も十分にあり得るのです。

歯科金属アレルギーの症状

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1.口内炎の頻発・舌炎
口内炎がよくできたり、舌の痛みを感じることがあります。

2.口元・顔面のただれ
唇や顔付近の皮膚に腫れやかぶれが出ることがありあます。

3.アトピー性皮膚炎様の症状
手のひらや足裏などの全身にアトピー性皮膚炎のような炎症が起こることがあります。

4.掌蹠膿疱(しょうせき嚢胞)症
手のひらや足裏に水ぶくれや膿が沢山できる症状も稀に起きることがあります。

5.味覚の異常
漏出した金属成分によって舌にある味覚を感じる部分に影響が出ると、味覚の異常が起こる場合があります。

6.頭痛・肩こり等の不定愁訴
金属アレルギーによって、肩こりや頭痛・めまいといった不定愁訴(原因不明の体調不良)が現れることがあります。

歯科金属アレルギー診断法(パッチテスト)

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パッチテストは、金属試薬を含んだ絆創膏を皮膚に貼り、数日間経過を観察して皮膚の状態を確認することで、患者様の体質に合わない金属素材を特定する検査です。
パッチテストでは、アクセサリーや歯科治療で使用される金属の16種類(アルミニウム、コバルト、スズ、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、金、銀、銅、白金、亜鉛、鉄、水銀)を検査することができます。
パッチテストは、上背部もしくは上腕に貼ります。パッチテストを貼っている間は、湯船に使ったり、汗をかくこと、運動をお避けください。
パッチテストは、48時間後(2日後)に剥がします。剥がす日には受診が必要です。また貼ってから72時間後(3日後)と1週間後(7日後)にも判定をおこないます。
パッチテストのデメリットとしては、パッチテスト試薬により、非常に強い反応を起こした場合は色素沈着をしばらくの間、残すことがあります。まれに、色素脱失や瘢痕形成も起こすことがあります。また、パッチテスト用のテープでかぶれる方もまれにいらっしゃいます。
 

金属アレルギーの原因金属

金属アレルギーの原因物質として、アレルギー頻度の高い順に水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅、白金、亜鉛、金となっています。

歯科で金属アレルギーに関連する金属とは

歯科治療において、金属アレルギーに関連する主な金属は以下の通りです:
  1. ニッケル: ニッケルは一般的な金属アレルギーの原因となる金属の一つです。ニッケルはステンレス鋼や合金、金属の詰め物(アマルガム)に含まれている場合があります。
  2. クロム: クロムも金属アレルギーの原因となることがあります。クロムはステンレス鋼や合金、金属の詰め物(アマルガム)に含まれることがあります。
  3. コバルト: コバルトも金属アレルギーの原因となることがあります。コバルトは一部の合金や金属の詰め物(アマルガム)に含まれることがあります。

これらの金属が使用される場合には、金属アレルギーを持つ患者にとっては問題となる可能性があります。金属アレルギーが疑われる場合、歯科医師にその旨を伝えることが重要です。歯科医師は適切な材料の選択や代替材料の提案を行い、アレルギー反応を最小限に抑える治療計画を立ててくれます。

歯科金属アレルギーを起こさない材料

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1.歯科用樹脂(コンポジットレジン)

コンポジットレジンは歯の治療でよく使われる樹脂材料で、主に小さな虫歯を治療する際に使用される材料です。

大きな虫歯に使われるインレー(銀歯)などのやりかえには不向きですが、金属を使わない治療として一つの方法です。

2.セラミック

セラミックは陶材を使った材料です。
天然の歯に近い色合いと美しさが特徴で、金属を使用してませんので、アレルギーを起こす心配は全くありません。

3.ジルコニア

ジルコニアはセラミックよりも硬い材料で、宝石の様な輝きから模造ダイヤモンドとしても利用される材料です。
歯科で利用するジルコニアは天然の歯に近い色合いに調整されますが、非常に硬いので力のかかる奥歯への利用に向いています。
ジルコニアも金属を使用してませんので、アレルギーを起こす心配は全くありません。

金属アレルギーの診断書は皮膚科で発行できます。
金属アレルギーの症状には個人差があり、金属除去後1〜2週間で症状が消失する場合と、1〜2年かけて少しずつ症状が消失する場合があります。全身的な病気がある方は症状が治まるまでに時間がかかります。


金属アレルギーに関するご相談は、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。

 

歯医者でのメタルフリー治療・ノンメタル治療

金属の指輪やネックレスが金属アレルギーを引き起こす事は、よく知られていますが、健康保険の歯科治療で使用する歯科金属・銀歯でも同じように全身の健康に悪い影響を与えることがあると言われています。
名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科のノンメタル治療・メタルフリー治療とは、体調不良や金属アレルギーの原因となり得る歯科金属・銀歯を使わずに、からだに優しいセラミックを使う治療方法です。金属アレルギーなどの、身体の不調を起こす原因と口腔と全身の健康を取り戻すためにノンメタル治療・メタルフリー治療に取り組んでいます。

メタルフリー治療・ノンメタル治療とは、今装着している金属の詰め物や被せ物などの銀歯を取り外して、セラミック素材と交換して修復する治療です。体に優しいセラミックの素材を使用すると、口腔内が快適になり全身の健康を保てます。金属の影響が心配な方やアレルギー体質の方は天白区にある歯医者 イナグマ歯科までご相談下さい。

口腔内の金属の影響と治療について

金属の被せ物や詰め物、いわゆる銀歯の一部には、金銀パラジウム合金・アマルガム・ニッケルクロム合金・銀合金などを使っているものがあります。中でも銀歯は長期間口腔内に入っていると、唾液によって金属イオンが溶け出して体内に蓄積されます。体内に金属イオンが入ると免疫機能がそれを異物と見なして、口内炎や歯肉炎、舌炎、歯肉の黒ずみ、皮膚の湿疹と言った金属アレルギー症状を引き起こします。

アマルガム

アマルガムは詰め物に使われている金属で、成分の50%が水銀です。唾液によって腐食したり、食べ物を食べた時の摩擦熱で蒸気を発生したりするともいわれています。溶け出した水銀が唾液と一緒に体内に入ると、肝臓や腎臓などに蓄積されて内臓疾患を引き起こします。また、胎児にも影響を与えるといわれ、スウェーデンやイギリスではアマルガムの使用を禁止するといった警告が出ています。

口腔内で発生する電流による悪影響

金属の被せ物でアルミホイルを噛むと、ピリッとしたりキーンといった刺激を感じることがあります。これは金属同士がぶつかり合った時に発生する微弱電流でガルバニー電流・ガルバニック電流といいます。口腔内には唾液があるので金属があると電気を通しやすくなり、ガルバニー電流が発生しやすくなります。

ガルバニー電流は微弱電流ですが、口腔内で発生すると脳が混乱して、頭痛、疲れ、不眠、イライラなどの、神経症状を引き起こします。こうした症状は金属を取り外してセラミックの被せ物に変えることで改善されます。

金属を外すと身体のいろいろなところが治っていく

手足の湿疹やアトピー性皮膚炎などは、口腔内の金属が引き起こしているといわれています。事実、皮膚科や内科の治療を受けても治らず悩んでいた方がイナグマ歯科のノンメタル治療・メタルフリー治療を受けて症状が改善した方が大勢いらっしゃいます。口腔内の金属を外すと金属アレルギーはもちろん、次のような症状が改善します。
アレルギー 金属アレルギー、手足の湿疹、アトピー性皮膚炎
口腔内 歯ぐきの黒ずみ
不定愁訴 めまい、耳鳴り、不眠症、イライラ
全身の不調 頭痛、鼻づまり、目の痛み、足の痛み、首筋のこり、冷え性
関節などの痛み 腰痛、ひざ痛、背中の痛み、股関節痛、肩こり
免疫疾患 免疫疾患

免疫力がアップしてアンチエイジング効果が!
溶け出した金属が体内に蓄積されると血液が酸化して細胞の老化が早まります。またホルモンバランスが乱れて免疫力の低下を招きます。金属を外すとホルモンバランスが整い免疫機能が正常に戻ります。それによりリウマチや膠原病など免疫疾患の症状が軽くなった方もいらっしゃいました。また細胞が活性化するので、アンチエイジング効果が期待できます。

メタルフリー治療・ノンメタル治療のメリット

1.身体に優しいセラミック

金属の被せ物や詰め物をセラミックに再修復することで様々な歯科金属の影響から身体を守ります。イナグマ歯科のセラミックは、他にも様々な利点があります。

2.アンチエイジング

天然歯に近い素材を使うので、身体への負担を最小限にし、健康的な口元を取り戻すことが出来ます。
また、審美的にも優れ、若さを保つことが出来ます。

3.金属アレルギーの予防・治療

アトピーの方の中には歯科金属が原因で発症している場合もあります。最近では、歯科金属などの健康への影響が問題になってきていることから、症状がない方でもセラミックで再修復することにより、金属アレルギーの予防につながります。

4.ガルバニー電流のゼロ化・電磁波予防
口の中のガルバニー電流の発生は、唾液の影響で一種類の歯科金属・銀歯でも起こります。また、多くの電化製品に囲まれた現代の生活では、歯の金属は電磁波のアンテナの役目となり、口の中の金属に電気が溜まります。ノンメタル治療はそれらのリスクから身体を守ります。

メタルフリー治療の種類

1.インレー・クラウン・ブリッジ(セラミック)

イナグマ歯科のセラミックは普通のセラミックでは含まれている微細な金属や化学物質まで丁寧に取り除いた最高品質のセラミックです。
 

2.ノンクラスプデンチャー・ノンメタル義歯

イナグマ歯科の、金属を使わない入れ歯ノンクラスプデンチャーは、引っ掛ける部分やその他の部分にも金属を使いません。引っ掛ける部分は歯肉と同じ色なので違和感が軽減されます。ノンメタル素材ですので、金属アレルギーやガルバニー電流の発生の心配もなく、安心して使用していただけます。

歯科と金属アレルギー

はじめに

現代の歯科治療では、審美性と機能性を兼ね備えた治療が求められています。その中でも「メタルフリー治療」は、金属アレルギーのリスクを避け、審美的な仕上がりを追求する患者にとって非常に魅力的な選択肢です。本稿では、歯科における金属アレルギーの問題と、それを解決するためのメタルフリー治療について詳しく説明します。

1.金属アレルギーとは

金属アレルギーは、金属が体内に入った際に免疫系が過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こす状態を指します。特に歯科治療で使用される金属材料(例えば銀歯、金合金、ニッケルなど)は、口腔内の環境により溶出しやすく、これがアレルギーの原因となることがあります。症状としては、口内炎、舌の痛み、口周りの湿疹などが報告されています。

2.金属アレルギーのリスク

金属アレルギーは、単に口腔内の問題にとどまらず、全身に影響を及ぼすことがあります。例えば、皮膚炎やアトピー性皮膚炎を悪化させることがあり、全身の健康状態に深刻な影響を与える可能性があります。そのため、アレルギーが確認された場合、早急な対応が必要です。

3.メタルフリー治療とは

メタルフリー治療とは、歯科治療において金属を一切使用しない方法です。これにより、金属アレルギーのリスクを完全に排除することが可能となります。メタルフリー治療で用いられる代表的な材料には、ジルコニア、セラミック、コンポジットレジンなどがあります。

3.1ジルコニア

ジルコニアは、その強度と審美性から、クラウンやブリッジに広く使用されています。天然歯に近い色合いを再現でき、非常に硬く耐久性が高いのが特徴です。また、生体適合性が高く、アレルギーのリスクが低いとされています【3】。

3.2セラミック

セラミックは、歯科用材料として非常に人気があり、特に前歯の修復に適しています。透明感があり、自然な歯の美しさを再現することができます。また、耐摩耗性が高く、長期間にわたり審美性を維持することが可能です【4】。

3.3コンポジットレジン

コンポジットレジンは、主に小さな修復や詰め物に使用されます。操作性が良く、修復部位に応じて硬化させることができます。また、色調の調整が容易で、天然歯と調和する仕上がりが得られます【4】。

メタルフリー治療のメリット

  1. アレルギーリスクの低減: 金属アレルギーのリスクを完全に排除することができます。これにより、患者の全身の健康状態を維持することが可能です。

  2. 審美性の向上: メタルフリー材料は、天然歯に近い色合いや透明感を再現することができるため、非常に美しい仕上がりが期待できます。

  3. 生体適合性: ジルコニアやセラミックなどの材料は、生体適合性が高く、口腔内での安全性が確認されています。

  4. 長期的な耐久性: メタルフリー材料は、耐久性に優れており、長期間にわたり安定した機能と美しさを維持することが可能です。

メタルフリー治療のデメリット

  1. コスト:
     

    メタルフリー治療は、従来の金属を使用した治療に比べてコストが高くなることがあります。ただし、長期的な視点で見ると、アレルギーや二次的な問題を防ぐための投資と考えることができます。

  2. 技術的な制約:

    一部のケースでは、メタルフリー材料の使用が困難な場合があります。特に複雑な修復や大きな欠損部位では、慎重な材料選定と技術が求められます。

メタルフリー治療の流れ

  1. 初診とカウンセリング:

    患者のアレルギー歴や希望を確認し、治療計画を立てます。
  2. 診断とプランニング:

    口腔内の状態を詳細に診断し、適切なメタルフリー材料を選定します。
  3. 治療の実施:

    患者に最適な治療法を用いて、審美的かつ機能的な修復を行います。
  4. アフターケア:

    治療後の経過観察とメンテナンスを行い、長期的な健康と美しさを維持します【2】【3】。

結論

メタルフリー治療は、金属アレルギーのリスクを回避しつつ、審美性と機能性を兼ね備えた歯科治療の最前線を行く方法です。ジルコニアやセラミックといった材料は、患者の口腔内環境に優れ、長期的な安心感を提供します。治療費や技術的な課題もありますが、総合的な健康と美しさを追求する上で、非常に有益な選択肢です。

 【 目次】

 I. 金属アレルギーの理解 A. 金属アレルギーとは何か? B. 金属アレルギーの症状と原因 C. フリーメタルの役割

 II. 審美歯科治療と金属アレルギー A. 金属アレルギーと歯科治療の関連性 B. 金属フリー治療オプションの重要性 C. フリーメタルの利点とデメリット

 III. 審美歯科治療の進化 A. 金属フリー治療の発展 B. バイオセラミックスの利用 C. ニーズに合わせたオプションの提供

 IV. 金属アレルギーを考慮した治療選択肢 A. メタルフリーのクラウンとブリッジ B. インプラントオプションの選択 C. 審美的な観点からの治療計画

 V. パティエントケアと金属アレルギー A. パティエントへの適切な情報提供 B. アレルギー検査の重要性 C. アフターケアと予防策 

VI. 未来の展望:技術の進歩とアレルギー対策 A. 新たな材料の研究と開発 B. バイオコンポジットの可能性 C. 個別化された治療法の普及

 VII. まとめ A. 金属アレルギーと審美歯科治療の関係の重要性 B. パティエント中心のアプローチの重要性 C. 未来への展望:進化する技術と治療の可能性
 

I. 金属アレルギー

A. 金属アレルギーとは何か?

金属アレルギーは、特定の金属に対する過敏反応によって引き起こされる免疫反応の一種です。これは、体内に異物が侵入すると、免疫系がその異物を攻撃しようとする際に起こります。金属アレルギーの主な原因は、金属イオンが体内でタンパク質と結合し、免疫系がこれらの結合を異物と認識することです。代表的な金属アレルギーの原因としては、ニッケル、クロム、コバルトなどがあります。

B. 金属アレルギーの症状と原因

金属アレルギーの症状は、個人によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります。皮膚の発疹、かゆみ、ただれ、発赤、そして水疱などの症状が現れることがあります。また、口内炎や口唇の腫れなど、口腔内の症状も見られることがあります。これらの症状は、通常、金属と接触した部位で発生します。

金属アレルギーの主な原因は、特定の金属に対する免疫反応ですが、遺伝的要因や環境要因も関与している可能性があります。たとえば、過去に金属製品に接触したことがある人や、他のアレルギー反応を持っている人は、金属アレルギーを発症しやすいとされています。

C. フリーメタルの役割

フリーメタルは、金属アレルギーのリスクを最小限に抑えるために、審美歯科治療で使用される材料の一つです。これらの材料は、金属アレルギーを引き起こす可能性のある金属を含まずに製造されています。代わりに、フリーメタルは非金属性材料で作られており、アレルギー反応を引き起こすリスクが低いため、審美歯科治療において安全で信頼性の高い選択肢となっています。

II. 審美歯科治療と金属アレルギー

A. 金属アレルギーと歯科治療の関連性

歯科治療において金属アレルギーは重要な問題です。金属アレルギーのある患者が金属含有の治療を受けると、アレルギー反応が引き起こされる可能性があります。これは、歯科用金属の中でも特にニッケルやクロムに対する過敏反応がよく知られています。例えば、金属を含むクラウンやブリッジ、または金属製の歯科インプラントを装着した患者が、口内でかぶれや発疹などのアレルギー反応を引き起こすことがあります。

金属アレルギーを持つ患者にとって、歯科治療は潜在的なリスクを伴います。そのため、歯科医師は患者の金属アレルギーの歴史を詳しく把握し、可能な限り金属フリーの治療オプションを提供する必要があります。

B. 金属フリー治療オプションの重要性

金属アレルギーの患者にとって、金属フリーの治療オプションは重要です。金属フリーの審美歯科治療は、患者のアレルギー反応のリスクを最小限に抑えるだけでなく、審美的な結果をもたらすことができます。金属フリーの材料は、セラミックスやレジンなどの非金属性素材から作られており、金属アレルギーのリスクがないため、安全性が高く評価されています。

金属フリー治療オプションには、金属フリーのクラウンやブリッジ、非金属性のインプラント、レジンベースの歯の修復物などが含まれます。これらのオプションは、金属アレルギーの患者にとって適切な選択肢であり、審美的な結果を得るための優れた選択肢となります。

C. フリーメタルのメリットとデメリット

フリーメタルは金属アレルギーを持つ患者にとって重要な選択肢ですが、利点とデメリットの両方を考慮する必要があります。

メリット:

  • 金属アレルギーのリスクがない。

  • 審美的な結果をもたらす。

  • 耐久性が高い。

  • 自然な見た目を実現する。

デメリット:

  • 一部のフリーメタルは、金属製の治療オプションよりも高価である場合がある。

  • セラミックスなどの非金属性素材よりも削りやすいため、歯科医師が技術的なスキルを要することがある。

  • 一部の患者にとって、フリーメタルの耐久性が不十分である場合がある。

これらの利点とデメリットを考慮すると、金属フリー治療オプションは金属アレルギーを持つ患者にとって重要であり、適切な選択肢であると言えます。

III. 審美歯科治療の進化

A. 金属フリー治療の発展

審美歯科治療における金属フリー治療は、近年急速に発展しています。従来、歯科用の修復材料として金属が主流であった時代に比べ、金属フリー治療は技術と素材の進歩により、より優れた審美的結果と患者の快適性を実現しています。

  1. セラミックスの進化: セラミックスは金属フリー治療の中核をなす素材の一つです。近年、セラミックスの強度や耐久性が向上し、従来の金属製治療と同等以上の性能を持つようになりました。また、セラミックスは天然歯との親和性が高く、自然な見た目を実現するための豊富な色調や透明性を提供します。

  2. CAD/CAM技術の導入: コンピュータ支援設計/製造(CAD/CAM)技術の進歩により、金属フリー治療の精度と効率が向上しました。CAD/CAMシステムは、患者の口腔内のデータをスキャンし、カスタムメイドのセラミックス治療を効率的に製造することができます。これにより、治療の予測可能性と品質が向上し、患者の治療期間が短縮されるなどの利点があります。

  3. 3Dプリンティングの台頭: 近年、3Dプリンティング技術の進歩により、金属フリー治療のオプションがさらに多様化しました。セラミックスやレジンなどの非金属性素材を使用して、3Dプリンターでカスタムメイドの歯科製品を製造することが可能です。これにより、従来の製造プロセスよりも迅速かつ効率的に治療を提供することができます。

B. バイオセラミックスの利用

バイオセラミックスは、近年注目されている金属フリー治療の素材の一つです。バイオセラミックスは、自然骨との親和性が高く、生体適合性が優れています。また、金属アレルギーのリスクがないため、金属フリー治療のオプションとして重要な役割を果たしています。

  1. インプラント治療の進化: バイオセラミックスは、歯科インプラントの製造にも広く使用されています。従来の金属製インプラントに比べて、バイオセラミックス製インプラントは金属アレルギーのリスクがなく、自然な骨との結合が良好であることが報告されています。また、バイオセラミックスは非導電性であるため、金属製インプラントに比べて生体組織への影響が少ないと考えられています。

  2. レジンバイオセラミックスの利用: バイオセラミックスの中にはレジンベースのものもあり、これらは歯科修復物や保護具として使用されています。レジンバイオセラミックスは、従来のセラミックスよりも加工が容易であり、歯科医師が患者に最適な治療を提供する際の選択肢として重要な役割を果たしています。

C. ニーズに合わせたオプションの提供

患者のニーズに合わせたオプションの提供は、審美歯科治療の重要な側面です。患者のニーズは個々に異なるため、歯科医師は患者とのコミュニケーションを重視し、適切な治療オプションを提案する必要があります。

  1. 審美的要件: 一部の患者は、審美的な要件を優先して治療を希望する場合があります。これらの患者に対しては、自然な見た目を実現するためのセラミックスやバイオセラミックスなどの金属フリー治療オプションを提供することが重要です。

  2. 耐久性の要求: 一方で、他の患者は治療の耐久性を重視する場合があります。これらの患者に対しては、金属フリー治療オプションの中でも特に耐久性が高い素材を提案することが重要です。

  3. 金属アレルギーのリスク: 金属アレルギーを持つ患者に対しては、金属フリー治療オプションを優先して提案することが重要です。歯科医師は、患者の金属アレルギーの歴史を詳しく把握し、適切な治療オプションを提供する必要があります。

IV. 金属アレルギーを考慮した治療選択肢

A. メタルフリーのクラウンとブリッジ

金属アレルギーを考慮した治療選択肢の一つとして、メタルフリーのクラウンとブリッジがあります。これらの治療オプションは、金属アレルギーのリスクを最小限に抑えつつ、審美的な結果を提供することができます。

  1. セラミックスクラウンとブリッジ: セラミックス製のクラウンやブリッジは、金属フリー治療の主要な選択肢の一つです。セラミックスは自然な見た目を実現し、耐久性が高いため、前歯や奥歯の修復に広く使用されています。また、金属アレルギーのリスクがないため、金属製の治療オプションに比べて安心して使用することができます。

  2. ジルコニア製クラウンとブリッジ: ジルコニアは、金属フリー治療の中でも特に優れた素材として知られています。ジルコニア製のクラウンやブリッジは、金属製の治療オプションと同等以上の強度を持ちながら、金属アレルギーのリスクがないため、安全性が高いとされています。また、ジルコニアは透明性が高く、自然な見た目を実現するための選択肢としても優れています。

B. インプラントオプションの選択

金属アレルギーを考慮した治療選択肢のもう一つの重要な項目は、インプラントオプションです。金属フリーのインプラントは、金属アレルギーを持つ患者にとって安全で信頼性の高い選択肢となります。

  1. セラミックス製インプラント: セラミックス製インプラントは、金属アレルギーのリスクがないため、金属製インプラントに比べて安心して使用することができます。セラミックス製インプラントはまた、自然な見た目を実現するための優れた選択肢です。セラミックスは、金属製インプラントよりも自然な歯との親和性が高く、口腔内での適応性が優れています。

  2. ジルコニア製インプラント: ジルコニア製インプラントも金属アレルギーのリスクがないため、金属フリー治療の重要な選択肢となります。ジルコニア製インプラントは、セラミックス製と同様に自然な見た目を実現し、口腔内での適応性が高いとされています。

C. 審美的な観点からの治療計画

金属アレルギーを考慮した治療選択肢を検討する際には、審美的な観点も重要です。患者が満足する見た目の治療結果を提供するために、歯科医師は審美的な観点から患者の治療計画を立案する必要があります。

  1. 色調と透明性の調整: セラミックスやジルコニアなどの金属フリー治療オプションは、患者の自然な歯と調和する色調と透明性を提供することができます。治療計画を立案する際には、患者の歯の色や形態を考慮し、最適な色調と透明性を選択することが重要です。

  2. 形態と寸法の調整: セラミックスやジルコニア製の治療オプションは、自然な歯の形態と寸法を再現することができます。治療計画を立案する際には、患者の歯の形態と寸法を詳細に評価し、最適な治療結果を実現するための適切な形態と寸法を選択することが重要です。

V. パティエントケアと金属アレルギー

金属アレルギーを考慮した審美歯科治療において、患者ケアは非常に重要です。患者が安心して治療を受けられるように、適切な情報提供やアレルギー検査、そしてアフターケアと予防策の提供が必要です。

A. パティエントへの適切な情報提供

患者への適切な情報提供は、金属アレルギーを考慮した治療計画の成功に不可欠です。歯科医師は、患者に対して以下の点について詳細に説明する必要があります。

  1. 金属アレルギーのリスク: 患者に対して金属アレルギーのリスクについて正確に説明し、金属フリー治療オプションの重要性を強調する必要があります。患者が金属アレルギーのリスクを理解し、治療選択肢を適切に判断できるようにすることが重要です。

  2. 治療オプションの説明: 歯科医師は、患者に対して金属フリー治療オプションについて詳細に説明し、それぞれのオプションの利点とデメリットを理解させる必要があります。患者が自分に最適な治療オプションを選択できるようにするために、歯科医師は患者のニーズや希望を考慮し、適切な提案を行うことが重要です。

  3. 治療プロセスと予想される結果: 歯科医師は、患者に対して治療プロセスと予想される結果について正確に説明する必要があります。金属フリー治療の場合、セラミックスやジルコニアなどの素材を使用することが一般的ですが、これらの素材の特性や治療の進行状況について患者に理解させることが重要です。

B. アレルギー検査の重要性

金属アレルギーを持つ患者に対しては、事前にアレルギー検査を行うことが重要です。アレルギー検査を行うことで、患者の金属アレルギーの有無や対象となる金属の特定が可能となります。これにより、金属アレルギーのリスクを事前に把握し、適切な治療オプションを選択することができます。

  1. 皮膚パッチテスト: 金属アレルギーの検査には、皮膚パッチテストが一般的に使用されます。このテストでは、患者の皮膚に対して特定の金属イオンを含むパッチを貼付し、一定期間後に反応を評価します。このテストにより、患者の金属アレルギーの有無や対象となる金属を特定することができます。

  2. 血液検査: 血液検査も金属アレルギーの診断に使用されることがあります。血液サンプルから特定の金属に対する抗体の存在を検出することで、金属アレルギーの有無を確認することができます。

C. アフターケアと予防策

金属アレルギーを考慮した治療を受けた患者に対しては、適切なアフターケアと予防策を提供することが重要です。これにより、金属アレルギーに関連する問題を最小限に抑え、患者の口腔健康を維持することができます。

  1. 定期的なフォローアップ: 治療後の患者に対しては、定期的なフォローアップが重要です。歯科医師は、患者の口腔健康状態を定期的に評価し、金属アレルギーに関連する問題を早期に発見して対処することができます。

  2. 口腔衛生の指導: 患者に対しては、適切な口腔衛生の指導を行うことが重要です。金属アレルギーを持つ患者は、口腔内の炎症や感染のリスクが高まる可能性があるため、適切な口腔ケアが必要です。歯科医師は、患者に対して適切な歯みがきやフロスの使用方法などを指導し、口腔健康を維持するための予防策を提供することが重要です。

  3. 適切な治療オプションの選択: 患者に対しては、金属アレルギーを考慮した適切な治療オプションを選択することが重要です。金属アレルギーのリスクを最小限に抑えつつ、審美的な結果を提供するために、歯科医師は患者のニーズや希望を考慮し、最適な治療計画を立案する必要があります。

VI. 未来の展望: 技術の進歩とアレルギー対策

近年の技術の進歩により、金属アレルギーを考慮した審美歯科治療のオプションは大きく進化しています。未来の展望では、さらなる技術革新や新たな材料の研究が行われることが期待されています。また、金属アレルギー対策も重要なテーマとなり、患者の安全性と審美性を両立させるための取り組みが進むでしょう。

A. 新たな材料の研究と開発

  1. ナノテクノロジーの応用: ナノテクノロジーの進歩により、新たな素材が開発されつつあります。これらの素材は、従来のセラミックスやジルコニアよりも優れた強度や耐久性を持ちながら、金属アレルギーのリスクを軽減する可能性があります。さらに、ナノテクノロジーを活用したコーティング技術の開発により、金属アレルギーを引き起こす可能性のある素材の表面を改質し、安全性を向上させることが期待されています。

  2. バイオマテリアルの探索: 生体適合性の高いバイオマテリアルの研究も進行中です。これらのバイオマテリアルは、金属アレルギーのリスクがないだけでなく、自然な歯との親和性が高いため、審美歯科治療における優れた選択肢となる可能性があります。将来的には、バイオマテリアルを活用した新たな修復材料やインプラント素材が開発され、患者にとって安全で持続性の高い治療オプションが提供されるでしょう。

B. バイオコンポジットの可能性

  1. 自己再生性素材の開発: バイオコンポジットは、生体組織との親和性が高く、自己再生性を持つ素材です。将来的には、バイオコンポジットを活用した歯科修復材料やインプラント素材が開発され、患者の治療に革新的なアプローチが導入されるでしょう。これらの素材は、金属アレルギーのリスクを最小限に抑えつつ、自然な見た目と優れた機能性を提供することが期待されます。

  2. バイオコンポジットの応用範囲の拡大: バイオコンポジットは、従来のセラミックスやポリマーと比べて柔軟性が高く、加工しやすい特性を持っています。将来的には、バイオコンポジットがさまざまな歯科治療に応用される可能性があります。例えば、バイオコンポジットを活用した再構築可能な歯の修復や、顎の再建手術におけるインプラント素材などが考えられます。

C. 個別化された治療法の普及

  1. ゲノム医療の発展: ゲノム医療の進歩により、個別化された治療法がより一般的になることが期待されます。患者の遺伝子情報を基にした治療計画の立案や、個々の患者に適した素材や治療方法の選択が可能となります。これにより、金属アレルギーを持つ患者に対しても、安全で効果的な治療を提供することが可能となります。

  2. 3Dプリント技術の活用: 3Dプリント技術の進歩により、歯科製品のカスタマイズが容易になります。将来的には、患者の口腔内のデータを元に、個別に設計された歯科製品を製造することが可能となります。これにより、金属アレルギーを考慮した治療オプションの提供がさらに多様化し、患者にとってより適切な治療が実現されるでしょう。

VII. まとめ

A. 金属アレルギーと審美歯科治療の関係の重要性

金属アレルギーと審美歯科治療の関係は、患者の健康と生活の質に直結する重要な課題です。金属アレルギーを持つ患者にとって、メタルフリーの審美歯科治療は安全かつ効果的な選択肢となります。

B. パティエント中心のアプローチの重要性

審美歯科治療においては、患者一人ひとりのニーズや体質に合わせたパーソナライズドなアプローチが重要です。これにより、最適な治療効果と高い満足度を実現できます。

C. 未来への展望:進化する技術と治療の可能性

今後、さらなる材料開発とデジタル技術の進化により、審美歯科治療はますます高精度かつ安全なものになるでしょう。これにより、金属アレルギーを持つ患者も安心して治療を受けられる環境が整うことが期待されます。

審美歯科治療と金属アレルギーの関係性を深く理解し、最新の知識と技術を取り入れることで、患者に最適な治療を提供できるようになることが重要です。これからも、研究と技術の進歩を通じて、より良い治療法の開発と提供を目指していきましょう。


 

金属アレルギーの種類

金属アレルギーについて

汗によって偽陽性が増え、正確な判定ができなくなるため、夏のパッチテストはおすすめしておりません。
そのため6~9月は基本的にパッチテスト(金属アレルギー、パッチテストパネルを含む)を行いません。


アクセサリー、歯科金属にはいろいろな金属が含まれ、長年装用している間に、からだにアレルギー反応が起こることがあります。このような場合には、アレルギーの原因となる金属を推定、除去することで、皮膚疾患が治癒あるいは軽快することがあります。皮膚表面(背部や上腕)に金属を含んだ試薬を貼付することにより、アレルギー反応を起こすかどうかを調べることができます。アクセサリーや歯科治療で使用される金属の16種類(アルミニウム、コバルト、スズ、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、金、銀、銅、白金、亜鉛、鉄、水銀)を検査することができます。

金属アレルギー検査試薬一覧
No 試薬 検査金属
1 塩化アルミニウム2% アルミニウム
2 塩化コバルト2% コバルト
3 塩化第二スズ1% スズ
4 塩化第二鉄2%
5 塩化白金酸0.5% 白金(プラチナ)
6 塩化パラジウム1% パラジウム
7 塩化マンガン2% マンガン
8 三塩化インジウム1% インジウム
9 四塩化イリジウム1% イリジウム
10 臭化銀2%
11 重クロム酸カリウム0.5% クロム
12 硫酸ニッケル5% ニッケル
13 塩化亜鉛2% 亜鉛
14 塩化金酸0.2%
15 硫酸銅1%
16 塩化第二水銀0.05% 水銀
     

金属アレルギーのおこり安さ

金属の種類によってアレルギーの起こりやすさが違います。チタンはが最もアレルギーは起こりにくく、ついで白金(プラチナ)や金ですが、金は純金(24K)で使用されることは少なく、18K(75%が金)には銀、銅、パラジウム、ニッケルが使用されていて、アレルギーを起こすことがあります。金属アレルギーの原因金属の多くはニッケル、クロム、コバルトです。

身の周りにある金属は人によって異なると思いますが、ヘアピン、下着の金具、ベルトのバックル、腕時計、ハサミ、調理器具などにはニッケルが含まれている可能性が高いです。また化粧品、ピアス、ネックレス、指輪にはニッケルとコバルト、革靴にはクロムが含まれている可能性が高いです。

ニッケル

ニッケルは金属アレルギーが最も起こりやすい金属です。ステンレスに使われます。ジュエリーでは、金メッキジュエリーなどの下地として使用されます。アクセサリーでは高価なもの以外はほとんど入っていると考えてもよい位です。

クロム

時計の皮バンド、革手袋、ハンドバック、革靴などの仕上げに用いられます。皮が皮膚に接する部分で汗の多い部分などに皮膚炎を起こすことがあります(足、手首など)。また、メッキにも使われます。ニッケルと同様にステンレスに使われます。

コバルト

ピアス、指輪、ネックレスなどのアクセサリーではニッケルと同様に用いられ、ニッケルメッキには大体含まれております。通常ステンレスには含まれません。

成分 ニッケル/パラジウム
純金(24K) 100%
イエローゴールド(18K) 75% 15% 10%
グリーンゴールド(18K) 75% 25%銀合金
レッドゴールド(18K) 75% 25%銅合金
ピンクゴールド(18K) 75% 10% 15%
ホワイトゴールド(18K) 75% 15% 10%
ブラックゴールド(18K)
(ホワイトゴールドに微量の白金を混合)
75% 15% 10%

純金(24金、24K)はアレルギーの原因となることは少ないですが、混合金(イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド)の場合、他の金属が混じっていて、純金に比べてアレルギーの可能性が高くなります。金そのものの場合、貴金属、ピアス、電子部品、金メッキ、歯科用金属、リウマチ治療薬など注意すべきです。

金属について注意すべき生活用品

アルミニウム

歯科用セメント、化粧品、香料、医薬品、歯磨き、絵具、クレヨン、顔料、塗料、皮なめし、ガラス、エナメル、陶磁器、セメント混合剤、ベーキングパウダー、写真、メッキ、灯油、軽油、食品容器、長期保存飲料容器の内壁、錠剤パッケージ、保温容器、電子機器内壁の電磁保護、タバコなどの防湿用包装材

歯科金属、金貨、貴金属、装飾品、メッキ

スズ

歯科金属、はんだ、青銅、合金、医薬品、顔料、感光紙、缶製品

化粧品、医薬品、消毒剤、農薬、塗料、印刷インキ、黒インキ、絵具、クレヨン、皮なめし、製革、写真、合成樹脂、建材(セメント瓦、スレート、アスベスト床、建材の着色顔料)、製紙、陶磁器、ゴム

白金

歯科金属、貴金属装飾品、メッキ、ハクキンカイロ、触媒、燃料電池

パラジウム

歯科金属、宝飾用合金、ホワイトゴールド、自動車用触媒、電子・電気材料

インジウム

歯科金属、電極

イリジウム

歯科金属、結婚指輪、電極

亜鉛

歯科用セメント、メッキ、化粧品、医薬品(亜鉛華軟膏など)、医薬部外品(脱臭剤、アストリンゼン、脱水剤)、印刷インキ、絵具、顔料、錆止め顔料、陶磁器うわぐすり、ガラス、アクリル系合成繊維、電池、サプリメント

マンガン

特殊合金、ステンレス、医薬品、肥料、塗料、染料、ほうろう、織物、マッチ、マンガン電池、アルカリ電池

歯科金属、装身具、メッキ、貨幣、装飾品、 鏡、医薬品、食器、写真の感光材、抗菌加工

クロム

クロムメッキ、ステンレス、印刷業(青色)、試薬、塗料(ペンキ、ニス)、陶磁器うわぐすり、皮なめし

コバルト

メッキ、合金工業、塗料(エナメル、ラッカー)、染着色(青色系)、顔料、陶器うわぐすり、粘土、セメント、ガラス工業、乾燥剤

メツキ、硬貨、鍋、ケトル、フライパン、屋根、雨とい、給水・給湯用配管、家電製品の部品、銅線、ステンドグラス、楽器、硬貨、真鍮、農薬、皮革、皮なめし、レーヨン、乾電池、木材防腐剤

水銀

蛍光灯、水銀灯、サロメチール(ワクチンの防腐剤)、錫亜鉛合金、治金、漂白クリーム、消毒剤、農薬、防腐剤、分析試薬、イレズミ(赤色)、金属うわぐすり、染料、皮革、皮なめし、フェルト、木材防腐剤、触媒、写真工業、アルミニウム電気版、印刷業

ニッケル

ニッケルステンレス鋼、硬貨、クロムめっき、ニッケル合金(バックル、ガーター、腕時計、イヤリング、ネックレスなど〉、触媒、媒染剤塗料(ペンキ、ニス)、陶磁器、セメント、電気製版、充電池、磁石、ビューラー

パッチテストで陽性になりやすい金属を多く含む食品

食品に含まれる金属で皮膚炎などの症状を引き起こす場合もあります。これを診断するにはパッチテストにて陽性であることが必須です。金属により悪化していると考えられる場合には、金属除去を行うことで症状が改善するのを確認することも重要といえます。実際には金属は地殻に存在するものであり、農作物、樹木、雑草、動物、魚介類など口にするものほぼすべてに含まれており、原因となる金属を完全に摂取しないようにするのは不可能ですので、原因となる金属を多く含むものをできる限り避けることとなります。

  ニッケル コバルト クロム マンガン 亜鉛
豆類・木の実 全て 全て 全て 全て 全て
穀類 玄米・胚芽、小麦麦芽、そば、オートミール 玄米、小麦 玄米・胚芽、小麦
野菜 ホウレン草、レタス、カボチャ、キャベツ、マッシュルーム キャベツ、キクラゲ じゃがいも、たまねぎ、マッシュルーム わらび、パセリ、レンコン、椎茸 椎茸
海藻 全て 青のり、わかめ、干しひじき 青のり、昆布、干しひじき のり のり
魚介類 牡礪、鮭、ニシン ハマグリ、アサリ、ホタテ、いりこ 牡蠣、カニ、タコ、棒鱈 牡蠣、シャコ
香辛料 全て 全て 全て 全て 全て 全て
飲み物 紅茶、ココア、ワイン 紅茶、ココア、ビール、コーヒー 紅茶、ココア 紅茶、日本茶 日本茶 紅茶、日本茶
菓子 チョコレート チョコレート チョコレート チョコレート チョコレート チョコレート
その他 タバコ、大黄(漢方)、ステンレス缶詰食品、朝一番の水道水 牛乳、チーズ、卵、レバー リンゴ、ステンレス缶詰食品、朝一番の水道 卵黄、レバー、牛肉 レバー

パッチテストパネル検査

汗によって偽陽性が増え、正確な判定ができなくなるため、夏のパッチテストはおすすめしておりません。
そのため6~9月は基本的にパッチテスト(金属アレルギー、パッチテストパネルを含む)を行いません。


接触皮膚炎(かぶれ)の原因を確認する方法です。湿疹や皮膚炎の原因として皮膚に接触する化学物質、日用品、化粧品、薬剤、歯科金属などが関係していないかどうかを調べる検査です。かぶれはIV型アレルギーと言われる遅発型過敏反応で、原因物質にふれてから1~2日程度経ってから症状が現れはじめます。パッチテストは背部や上腕部に種々のアレルゲンを貼り、以下のようなスケジュールにて反応を観察し、皮膚炎と何らかのアレルゲンが関係しているかを確認します。

原因物質の推測ができない場合でも、湿疹や皮膚炎の症状が長く続くような場合、日本人がかぶれやすい主なアレルゲンについて調べれば、パッチテストで思いがけないものが原因とわかるかもしれません。

実際の方法

1. パッチテスト用のパネルシートを腕や背中に貼ります。 貼っている間は汗をかいたり、入浴時に貼った部分をぬらす事は避けて下さい。

2.2日後にの同じ位の時間に来院していただき、シートをはずし、30分後に判定します。3~4日後にも判定に来院していただきます。その後も1週間程度は何か変化が起こる可能性があります。

 

検査できるアレルゲン一覧(セットですので一部のみの検査はできません)

No. 原因物質
(No.9,18は陰性対照のため除く)
種類 注意すべき生活用品
1 ニッケル 金属  ニッケル合金(バックル、ガーター、チャック、硬貨、ビューラー、腕時計、時計バンド、イヤリング、ネックレス、ピアス、形状記憶合金など)、ステンレス製品、ステンレス製医療機器(プレート、ペースメーカー、人工弁、人工骨、注射針など)、ニッケルメッキ、ニッケル触媒、媒染剤、塗料(ペンキ、ニス)、陶磁器、セメント、電気製版、オフセット印刷、歯科用合金、乾電池、磁石、ガラス、エナメル、農薬(殺菌剤)缶詰など
2 ラノリン 油脂 家具のつや出し、化粧品、外用剤、日焼け止め、石鹸、錆び止め、切削油、ワックスなど
3 フラジオマイシン 抗生物質 外用剤(リンデロンA 軟膏、ネオメドロールEE、バラマイシン軟膏、ソフラチュール、クロマイP 軟膏など)
4 クロム 金属 セメント、クロムメッキ、ステンレス、トタン、印刷業(青色)、顔料(黄色)、試薬、塗料(ペンキ、ニス)、媒染剤、黄色染料、絵具、インク、毛染めの酸化剤、緑色衣料、緑色ネル生地、ゴム、ガラス、漂白、陶磁器加工(うわぐすり)、皮なめし剤、毛皮処理剤、革製品(靴、ブーツ、グローブ、ソファなど)、歯科用合金、防水剤、防錆剤、防腐剤、研磨剤、着火剤、マッチ、花火、耐火煉瓦、医薬品製造、写真製版、香料製造など
5 カインミックス(アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テトラカイン塩酸塩)

局所麻酔剤

外用剤(局所麻酔薬、市販の痒み止め外用剤、市販抗真菌外用剤) 
6 香料ミックス(α-アミルシンナムアルデヒド、イソオイゲノール、ケイ皮アルデヒド、オイゲノール、ケイ皮アルコール、ヒドロキシシトロネラール、ゲラニオール、オークモス) 香料  食品(アイスクリーム、ガム、アメ、パン、蕎麦、コーラ、マッシュルーム、ナツメグ、黒コショウ、ローレル、ペパーミント、ウィスキー、ブランデー、レモンやグレープフルーツの皮)、メントールのタバコ、シャンプー、リンス、キャンドル、香水、トイレットペーパー、化粧品、外用剤、石鹸、線香、お香、歯科用材料など 
7 ロジン(精製松脂) 樹脂 インク、ニス、塗料、染料、ワックス、滑り止め、化粧品、医薬品(湿布薬、テープなど)、接着剤、ガム、香料、マスカラ、除毛ワックス、テープ、光沢紙、ハエ取り紙、磨き粉、絵具など 
8 パラベンミックス(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、ベンジルパラベン) 防腐剤  食品、石鹸、化粧品、外用剤、薬品など 
10 ペルーバルサム 樹脂 香料、医療用外用剤、坐薬、絆創膏、ヘアトニック、ソフトドリンク、化粧品、接着剤、日焼け止め、歯科用材料、陶器用塗料、油絵具、防腐剤など
11 金属 貴金属、ピアス、電子部品、金メッキ、歯科用金属、リウマチ治療薬など
12 コバルト 金属 セメント、粘土、合金(鍵、ファスナーなど)、メッキ、ガラス、陶磁器(うわぐすり)、塗料(エナメル、ラッカー)、ポリエステル系プラスチック、顔料(青色、緑色)、毛染剤、染着色(青色系)、色素、インク、絵具、クレヨン、刺青、接着剤、乾燥剤(シリカゲル)、飼料、ゴム配合剤、酸化剤、歯科金属、ビタミンB12 製剤など
13 p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂 樹脂 ゴム・革製品の接着剤(靴、ハンドバック、時計のベルト、帽子、ベルト、ウェットスーツなど)、テーピングテープ、膝装具、マーカーペン、複写紙、プラスチック製品、車のオイル、消毒剤、脱臭剤、殺菌剤など
14 エポキシ樹脂 樹脂 接着剤、塗料、コーティング剤、電子回路の基板やICパッケージの封入剤、床など
15 カルバミックス

ゴム硬化剤

ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、イヤホン、医療用手袋など)
16 黒色ゴムミックス

ゴム老化防止剤

黒色・灰色ゴム製品(タイヤ、ベルト、マスク、ホース、チューブ、ブーツ、靴底、手袋、ゴーグル、ビューラーのゴム、イヤホーン、ステッキの柄、ウィンドサーフィンボード、サポートストッキング、エスカレーターの手すりなど)、ヘアダイなど
17 イソチアゾリノンミックス(クロロメチルイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン) 防腐剤 外国製化粧品、洗い流すタイプのシャンプー・リンス、工業用防腐剤など
19 メルカプトベンゾチアゾール

ゴム硬化剤

ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、マット、ウェットスーツ、医療用手袋など)
20 パラフェニレンジアミン

染料

毛染め・織物・毛皮などの染料、インク、ヘナタトゥなど
21 ホルムアルデヒド

防腐剤

フェノール・尿素・メラミン樹脂、なめし革タンニン加工、衣類の仕上剤、家具、壁紙、接着剤、防腐剤、防カビ剤、塗料、外国製化粧品、歯根管治療、ワクチンなど
22 メルカプトミックス

ゴム硬化剤

ゴム製品(ブーツ、靴、ゴーグル、手袋、タイヤ、チューブ、マット、ヘッドフォン、ホース、消しゴムなど)、下着(ブラジャー、ガードル)、ゴム製おもちゃ、ゴム風船、接着剤、洗剤、殺菌薬、切削油、不凍剤、潤滑剤、腐食防止剤、セメント、獣医用ノミ・ダニスプレーとパウダー、コンドーム、ペッサリー、腎透析装置など
23 チメロサール

水銀化合物

化粧品、ワクチン、点眼液、ソフトコンタクトレンズの洗浄剤、保存剤、防腐剤など
24 チウラムミックス

ゴム硬化剤

 

ゴム製品(タイヤ、手袋、ブーツ、靴、下着、パテ、接着剤、プラグ、ゴーグル、マット、ヘッドフォン、ホース、チューブ、コンドーム、化粧用パフ、化粧用綿棒、パフ、睫毛用ビューラーなど)、殺菌消毒薬、農業用殺虫薬、接着剤、石鹸、駆血帯、アルコール中毒症治療薬、ペッサリー、

 

審美治療

詰め物(インレー)の種類

 

プレミアムジルコニアセラミック ¥93500(税込)
ジルコニアセラミック ¥77000(税込)
e-max セラミック ¥77000(税込)
ハイブリッドセラミック  
¥55000(税込)

かぶせる歯(クラウン)の種類

スーパースペシャルジルコニアセラミック  
 
¥198000(税込)
 
ジルコニアセラミック ¥165,000(税込)
ジルコニア ¥132,000税込)
e-max セラミック ¥132,000税込)

ラミネートべニアセラミック

¥165,000(税込)
ハイブリットセラミックス ¥88000(税込)
 

歯の土台(コアまたはポスト・神経を失った歯の補強)

強化グラスファイバーコア ¥33,000(税込)
 
 
 
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イナグマ歯科
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休診日 土曜日午後・日曜日・祝日
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