根管治療の流れ
根管治療の流れは次のとおりです。
1.神経が虫歯菌に感染したかどうかを診断し、そのファイルで根管を形成・清掃します。
2.根管を殺菌洗浄します。
3.根管を充填します。
4.根管の密封・支台築造を行います。
5.仕上げに被せ物を装着します。
1回目の根管治療では麻酔を行いますが、2回目以降は麻酔をしないこともあります。
麻酔を行わず根管治療を行うことでどの根から痛みを生じているかわかるためです。
痛みがあればすぐに麻酔を行います。
根管治療では根管内部にリーマーやファイルなどの器具を挿入するため、根管の先の根尖孔から細菌や炎症性サイトカインなどの物質の押し出しが起こります。このとき、押し出しの刺激によって歯の根の先が痛むことがあります。
根管治療は、一般的な虫歯治療のように2~3回の通院で治療が完了することはありません。
根管の形態が複雑であったり、感染の程度が高かったりする場合は、2~3ヶ月の治療期間を要することがあります。
根管治療は1回で終わるケースもありますが、まれです。ほとんどの場合、最低でも2~3回、平均で3~4回程度の通院が必要になります。
痛みが長引いている場合や再治療で根管治療を行う場合は4回以上の通院が必要になることもあります。
再根管治療は、噛むと痛い、歯茎を押すと痛い、膿が出てくる(瘻孔・フィステル)など根尖性歯周炎の症状がある場合に必要です。しかし、レントゲンで根尖性歯周炎が確認できる場合でも、約7割の患者様には自覚症状がありません。