名古屋市天白区の歯医者・歯科・セラミックならイナグマ歯科

名古屋市天白区の歯医者【イナグマ歯科】は、審美歯科治療、セラミックで評判、おすすめの歯医者です。
虫歯治療、歯周病、顎関節症治療、口腔がん検診も行う歯医者です。
 

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口腔外科

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、口腔外科治療に対応した歯医者です。
院長 歯学博士 稲熊尚広

  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。

口腔外科で扱う病気

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口腔外科は、歯の疾患から口腔がんまで、さまざまな症状に対応する診療科目です。
口腔外科で扱う主な病気には、次のようなものがあります。

1.智歯周囲炎

2.親知らずの抜歯

3.歯性感染症

4.顎関節症

5.顎顔面外傷

6.口腔粘膜疾患

7.口腔腫瘍

8.歯根嚢胞

9.口腔癌

10.舌痛症

11.ドライマウス

12.白板症

13.口内炎

14.ウイルス性粘膜疹

15.カンジダ感染症

口腔カンジダ症

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口腔カンジダ症は、口の中が赤くなる(紅斑性、委縮性カンジダ症)などの症状があります。 口腔カンジダ症は、カンジダという細菌によって引き起こされる感染症です。
口腔カンジダ症は、おもに頬の内側の粘膜や舌、口蓋(喉の手前部分)、歯ぐき、唇などが赤くただれたり、白いプツプツや赤い斑点、白い苔(こけ)状の薄皮のようなものができます。
また、喉の違和感や痛みで食事が十分にとれず、体力が低下し、他の病気になりやすくなります。
口腔カンジダ症の初期症状は、舌の表面や粘膜に白い苔状の斑点が現れることです。その後、舌や粘膜が赤く腫れ、ヒリヒリとした痛みを伴います。
口腔カンジダ症の治療には、抗真菌薬という種類のお薬が用いられます。使用を始めてから1〜2週間程で症状の改善が見られると言われています。
また、軽度であれば口腔ケアを行うことで治る場合もあります。
口腔カンジダ症の特徴的な症状には、次のようなものがあります。
1.口の中に拭くと取れる白いカスが付く
2.舌が赤くつるんとしている
3.口の端が切れる
4.唇が荒れる
5.入れ歯の下の粘膜が赤い
6.舌がひりひりして痛いが特に熱い物や刺激のある物で強くなる
7.味覚がおかしくなる(特に口の中が苦い)

 

白板症

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白板症は、口腔内の粘膜が白く変化する病変です。
舌や歯肉、頬粘膜などによくみられ、白斑状のざらざらした病変として現れます。
白板症は前がん病変ですが、がんとは区別されます。
歯磨きのとき自分で気がついたり、歯の治療のとき歯医者さんに指摘されたりして、受診される方が多いです。
白板症の特徴は次のとおりです。
1.擦っても取れず、また長期にわたって病変が残り続ける
2.白い部分の中に赤い部分が混ざって見えるものやいぼのように盛り上がっている場合もある
3.基本的に痛みはないが、赤い部分はただれ(びらん)や潰瘍のため、そこに食べ物が当たって痛んだりしみたりすることがある
白板症の治療は、一般的には経過観察か外科的に切除するかのどちらかです。
病変を全て切除することが確実な治療法です。
白板症を治す塗り薬や飲み薬はありません。
経過観察を行う場合には、がんになる可能性があるため、定期的な経過観察が重要になります。経過観察を怠ると、いつの間にかがんとなっていることがあるので、気を付けてください。

 

口腔粘液腫
 

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口腔の粘液腫(ねんえきのうほう)は、唾液腺の病気の一つです。粘液腫は腫瘍ではないため、悪性化することはなく、痛みや炎症を伴うことはほとんどありません。小さい嚢胞は自然に消えることもありますが、再発を繰り返す場合もあります。 治療法は、経過観察か摘出術です。薬で治すことはできません。頻繫にさいはつするのであれば、摘出をお勧めいたします。
 

粘液腫について

口の中の粘液腫は、口腔内の粘膜にゼリー状の粘液がつまったふくらみができる病気で、「粘液のう胞」や「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」とも呼ばれます。下唇や頬の内側の粘膜や舌下部にできることが多く、通常では痛みがほとんどなく、色も粘膜とほぼ同じで、周囲には異変が見られません。
粘液嚢胞は、小児や10代から30代の女性に多く見られ、50代以降の発症は少ない傾向があります。原因ははっきりとはわかっていませんが、口の中を噛んだり歯の鋭利な部分に擦れたり食べ物で傷つけてしまったりすることが関係していると考えられています。
粘液嚢胞は腫瘍ではないので、悪性化することはありません。大きさがあまり変わらなかったり普段の生活で気にならない場合は、大きさの変化があるまで経過観察でも大丈夫です。ただし、自分で潰したり触ったりするとそこから感染を起こす可能性もあるのでオススメできません。
粘液嚢胞の治療方法は、切除するという手術があります。手術は、原因となった唾液腺を粘液嚢胞ごと切除する方法です。手術後は、傷口のケアで安静を図ります。

名古屋市天白区にある歯医者・歯科のイナグマ歯科です

口腔外科 30代男性 下唇にしこりがあり手術で粘液腫を切除した症例

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after
 

ご相談内容

「下唇ににしこりがあるがいたみはない。がんかもしれない」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見すると、下唇に6㎜程の小さなしこりが1つありました。
しこりはわずかに硬くなっていましたが、痛みなどの自覚症状はありませんでした。周囲の健康な組織との境界ははっきりしていて、表面は滑らかな質感で、しこり部分以外は色味も健常な状態でした。
下唇に6か月前からしこりがあり、治ったり、しこりが出来たり繰り返しているという。きっかけは、とある日、唇を噛んでしまったことから、しこりができ始めたという。痛みはないとのことです。

患者様は「しこりの違和感が気になるので取りたい」と、しこりの除去をご希望でした。

行ったご提案・治療内容

口腔癌との識別・診断が重要な判断となります。総合的な診断の結果、粘液腫と診断しました。がんなどの悪性はないため、このまま経過をみていくか、手術で粘液腫を除去するかを提案しました。
患者様のご希望に沿って、腫瘍部分を手術で摘出しました。
摘出した組織の一部は、確定診断を出すために病気の疑いのある部位を手術で除去し、その主要を顕微鏡で調べる「病理組織検査(びょうりそしきけんさ)」を行いました。その結果、がん等の悪性腫瘍でなく、粘液腫であることを確定診断を行いました。

術後の経過・現在のご様子

舌唇のしこりがなくなり、傷跡も残らずきれいに治癒しました。その後、再発もなく、経過は良好です。

現在は、経過観察やお口全体のメインテナンスのため、定期的にご通院いただいています。

この治療のリスクについて

腫瘍の切除により、下唇の痺れが残ったり、知覚や味覚が鈍くなる可能性があります。
再発の可能性があります。その時には、再手術することがあります。

  • 年齢・性別                          30代男性
  • 診療種別                           保険診療
  • 治療期間の目安                          1週間
  • 治療回数の目安                          2回
  • 治療費総額の目安                         約8,000円

    口腔外科での相談なら、名古屋市天白区にある歯医者・歯科のイナグマ歯科までご相談ください。
     

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因の感染症で、唇やその周りに水ぶくれができる病気です。チクチクピリピリという違和感があった後、水ぶくれができ、3〜5日程度でかさぶたになって治ります。
口唇ヘルペスは、キスなどの直接の接触のほか、食器やタオルの共用などでも感染することがあります。
最初の発症は、感染後3~7日前後になることが多くなります。
その後も、風邪、疲れ、ストレスなどによって抵抗力が低下したときに再発のリスクが高まります。
口唇ヘルペスは自然に改善する可能性があります。
多くの場合は、数日から2週間程度で症状が消失すます。。
アトピー性皮膚炎を患っているなどの肌が弱い人は、ヘルペスウイルスがうつりやすいので、症状がある場合は感染を広げないように注意が必要です。

耳下腺腫瘍

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耳下腺腫瘍は、唾液を分泌する耳下腺に発生する腫瘍です。
 
耳下腺腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます。良性腫瘍の場合は、耳の前や耳の下あたりにピンポン玉のようなしこりが生じるのみで痛みなどの症状は伴わないのが特徴です。また、多くは急激に大きくなることはなく、発症してから数か月~数年の間で気付くようになるとされています。 一方、悪性腫瘍の場合は無症状であっても放置すると進行し転移などを起こし最終的に生命にかかわってしまうので切除が必要です。

口腔外科に関するご相談は、名古屋市天白区にある歯科・歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。 予約ページへ

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、口内炎治療が可能な歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、患者さん一人ひとりに対して、最適な治療計画を立案します。それを踏まえて、患者さん一人一人にその立案計画をご説明し、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。

口内炎

アフタ性口内炎
口内炎とは、口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症です。口内炎にもいくつか種類があります。もっとも多いのがアフタ性口内炎です。発症の原因はわかっていませんが、体調が悪いときにできやすいことが知られています。、

口内炎の原因は?

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口内炎の原因はいろいろです。
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。他の病気の一症状として口内炎が起こる場合もあるので、注意が必要です。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎
もっとも多くみられるのが、アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)です。
その原因は、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)などが考えらます。
アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が、ほお・唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は10日~2週間ほどで自然に消滅してあとは残りません。
なかなか治らないときや範囲が広いとき、また、何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあります。

物理的刺激によって起こるカタル性口内炎

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カタル性口内炎は、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、味覚がわかりにくくなることもあります。

ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎」

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ウイルスが原因で起こる口内炎があります。単純ヘルペスウイルスの感染が原因のヘルペス性口内炎(口唇へルペス)は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、カンジダ性口内炎を発症することがあります。
ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。

口内炎とその原因は?

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口内炎とは 口内炎は、口内の粘膜に起こる炎症の総称です。 頬や唇の裏の粘膜、のど、舌など、口内のあらゆる粘膜にでき、 痛みや不快感から生活の質を低下させます。 小さな白い円形のものから赤く腫れて潰瘍を引き起こすものがあります。
食べ物や飲み物がしみる、歯磨きのとき歯ブラシが当たると痛む、会話しづらくなるなど、不快な症状を体験した人は少なくないでしょう。

口内炎の原因はさまざまです。
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。

口内炎を早く治したいときは、ビタミンを摂取すると良いと言われます。ビタミンB1・B2・B6といったビタミンB群が口内炎の緩和に特に効果的と言われています。ビタミンB群は口腔内の粘膜の健康の維持に必要で、ビタミンCは免疫系の働きを強くすると言われています。
痛みが強い場合は無理せず、歯科医院に行きましょう。なかなか治らない時や、範囲が広いとき、何度も再発する時は、ベーチェット病など、他の病気の一症状だったり、薬が原因の場合もあるので、早めにイナグマ歯科へ行きましょう。
 

その他の口内炎

特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」などもあります。ニコチン性口内炎の場合は、口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化するおそれもあります。

口内炎のことなら、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広までご相談ください。予約ページへ

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、歯の外傷、口腔外科に対応した歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、歯の外傷、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。

歯の外傷

歯の破折
歯の外傷とは、歯や顔面、口唇などを激しくぶつけて傷害を負った歯のことです。交通事故や転倒、スポーツなどが原因で起こることがあります。
歯の外傷は、1~2歳の乳幼児と7~8歳の学童に多発する傾向があります。
歯の外傷の固定期間は、歯だけの動揺の場合は1~2週間、歯根破折や骨折の場合は2か月程度です。歯ぐきよりのところで根が折れていたり、根が斜めに折れている場合などは、抜歯になる可能性があります。

歯が欠けた?歯が破折した?

歯の破折
 転倒や衝突により強い衝撃を受けると、歯が欠けることがあります。歯が欠けた部分が少ないときは、痛みなどの症状は出にくく、神経(歯髄)や歯周組織への影響も少ないことが多いです。
欠けた部分が大きい場合、歯髄が感染を起こしたり、あとで歯の変色や歯肉の腫れが生じる可能性もあります。
 重度で歯が欠けて神経(歯髄)まで達する場合は、炎症が起きて強い痛みや歯肉の腫れなどが生じます。そのようなときは、早めに、歯医者を受診してください。早めの処置が必要です。
欠け方に応じて神経の処置を行います。
永久歯でも神経の処置をした後は経過をみていく必要があります。
乳歯の場合は次の永久歯に生え替わるまで定期的にチェックをしていくことが望まれます。

歯がぐらぐらになった。動揺する。歯根の破折?

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歯を打ったことで、歯がグラグラになったり、周りの歯肉から出血することあります。

歯の動揺は、歯を支える骨の部分がダメージを受けた場合に起こります。歯の根が折れた(歯根の破折)場合にもグラグラになります。

歯医者でレントゲン写真を撮って、歯の根のが折れていないか、上顎骨、下顎骨が折れていないかを確認する必要があります。嚙み合わせが、外傷を受ける前と違って、ずれている場合は骨が折れている可能性があります。


動揺が軽度な場合は、経過観察いたしますが、明らかな動揺がみられる場合は、両サイドの歯と固定して安静を図ります。

歯根の破折や歯槽骨骨折で歯が動揺している場合は、受傷した歯が保存できない場合があります。保存が可能と判断された場合は、固定処置を行って経過をみます。歯だけの動揺の場合は1~2週間の固定ですみますが、歯根破折や骨折の場合は少し長めに(2か月程度)固定をします。

歯ぐきよりのところで根が折れていたり、根が斜めに折れている場合などは、抜歯になる可能性もあります。

歯がずれた?

歯がずれた
乳歯や生えたての永久歯の場合、外傷による歯の位置のずれや歯の陥入が多くみられます。

治療としては、歯を元の位置に戻し(整復)、両サイドの歯と連結して安静を図り(固定)、歯の周りの組織の回復を待ちます。
 一方、低年齢児の乳歯や生えたての永久歯がめり込んだ場合は、歯根がまだ未完成なため自力で再び生えてくることがありますので、無理に元の位置まで戻さずに様子をみることが多いようです。
 また、乳歯の位置がずれたり、めり込むことで、乳歯の下で育っている永久歯に影響が出ることもあります。永久歯の生える方向や、歯の形・色などに影響が出る可能性があるので、永久歯への生え替わりまで定期的にチェック(エックス線検査など)を受けることが望まれます。

歯が抜け落ちた、なくなった?

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歯が抜け落ちた(脱落)場合、再植を試みます。受傷から歯医者さんを受診するまでの時間が短く、歯の周りの組織の損傷が軽度で、脱落した歯の保存状態がよいほど、再植の予後も良好になることが期待されます。かみ合わせを確認しながら、脱落した歯を元の位置に戻して、固定を行います。歯肉からの出血が多い場合は縫合を行い、止血を図ります。固定は通常2~6週間くらい行います。従来、乳歯は原則として再植は行わなかったのですが、最近では再植が試みられています。  
 脱落した歯がなくなってしまったり、再植が困難だったり、歯根の破折で抜歯になったりと、外傷で歯がなくなった場合も対処が必要になります。歯の外傷はおもに上の前歯に起こりやすいので、見た目も悪くなり、また発音や食べることに影響がでます。
一方、乳歯や学齢期に永久歯がなくなった場合は、次の永久歯が生えるまで、または顎の成長が止まるまでは、調節のしやすい入れ歯タイプの装置を使うことがあります。

歯が変色した?

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歯をぶつけたあと、歯の色が変わってくることがあります。受傷してすぐに 起こりやすい赤みをおびた変色は、神経(歯髄)の中の血管が損傷して充血や内出血を生じたものと考えられ、充血が治れば歯の色も回復することがあります。

一方、数か月して徐々に歯の色が黒ずんでくる場合は、神経(歯髄)が死んでいる可能性が高くなります。さらに色が悪くなったり、根の周囲に病気ができて歯肉が腫れてくることもあります。エックス線写真などで定期的に観察していれば、根の周囲の病気を早く発見して、根の治療を行うことができます。 根尖病巣が大きくなると、歯を保存することが難しくなる場合があります。

子供の歯の外傷のご相談は、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。予約ページへ

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、親知らずの抜歯、口腔外科の治療に対応した歯医者です。

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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科 院長 歯学博士 稲熊尚広までご相談ください。予約ページへ

親知らずの歯はどこの場所?

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親知らずは、永久歯(大人の歯)の中で最後に発育する歯で、中切歯(最前方の前歯)から数えて8番目の最後方歯に位置しています。
18歳前後から生えてくるので、20代前半までに抜歯するのがおすすめです。
親知らずは必ずしも抜かなければいけないものではありませんが、痛みや腫れを繰り返す場合や、他の歯に影響を及ぼしてしまう可能性がある場合は抜歯を行う必要があります。
対処が遅くなればなるほど、ほかの健康な歯にも悪影響となる可能性が高くなります。

親知らずが腫れる理由は?

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親知らずの半分が歯ぐきの中に埋まっていたり、傾いていたりするので、親知らずの周りの歯ぐきの“くぼみ”に歯垢(プラーク、細菌)が溜まりやすく不潔となり、体調を崩し免疫力が落ちると、そこから炎症を起こし、周辺の歯ぐきが腫れてきます。
親知らずを原因とする歯周炎は「智歯周囲炎」と呼ばれ、通常のむし歯による歯周炎に比べ、炎症の程度が強いのが特徴です。このため、痛みがひどく、頬まで腫れた、口が開きにくいといった重い症状を引き起こしやすくなります。
親知らずが腫れたときは、大きく腫れてしまった場合は頬から氷や冷えピタで冷やすと腫れや痛みが軽減します。特に腫れが強い場合には効果的です。
また、親知らずが腫れているときは麻酔が非常に効きづらく抜くときにはとても痛い思いをします。
ですから腫れているときは抗生物質と抗炎症剤で一度患部の痛みと腫れを鎮静させて後日抜くことになります。
 

親知らずを抜くべき人は、どんな人?

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1.親知らず周囲の歯茎が腫れを繰り返している
2.親知らずが虫歯になっている
3.手前の歯が虫歯になっている
4.親知らずにより歯並びに影響が出ている
5.親知らずにより歯茎や頬の粘膜が傷つけられている
6.親知らずや周囲の歯がズキズキ痛む
7.奥歯がしみる
8.噛んだ時に親知らずが歯茎や頬の粘膜を傷つける

親知らずを抜かなくてよい場合は、ある?

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1.痛みや腫れがなくて、親知らずが正常に生えて機能している場合
2.上下の歯が真っ直ぐに生え、しっかり咬みあっている場合
3.親知らずが歯茎に完全に埋入していたり、一部だけ出ているが痛みがなかったりする場合

親知らずを放置すると、さらに痛みが増したり、虫歯・歯周病の原因となることもあるので異変を感じたら診察を受けるようにしましょう。
 

親知らずを抜くメリットは?

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1.口内トラブルのリスクが減る
2.歯ブラシが届きにくく磨き残しが多くなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなる
3.歯が無くなることで、歯を支えていた骨も痩せ始め、小顔になる可能性がある

親知らずを抜くデメリットは?

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1.正常に生えて機能している場合や、将来的に利用する可能性がある場合は、抜歯せずに残しておいたほうが良いことがある
2.年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、抜歯に時間がかかる
3.20代と30代以降では回復力が違うため、年をとるほど傷口がふさがるまでに時間がかかる

親知らずの抜歯は、時間がかかる?

親知らずの抜歯は、親知らずの状態によって30分~1時間半程度で終了します。簡単な場合は普通の歯を抜くのと同様にすぐ抜けますが、歯の大部分が骨の中に埋まっていたり、歯と骨が癒着していたり、歯の根の形が複雑だったりすると抜くのにもかなりの時間がかかります。

親知らずは、何歳の時に抜くべきか?

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親知らずは18歳前後から生えてくるので、20代前半までに抜歯するのがおすすめです。年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、親知らずを抜くタイミングが遅くなるほど抜歯に時間がかかるようになります。

親知らずの抜歯後は、痛い?

抜歯後2、3日後に痛みや腫れのピークがきます。痛み止めをしっかり飲んでいただければ、学校や仕事を休むほどではないという方がほとんどですが、可能であれば抜歯後1週間は大事な用事を入れないほうが良いと思われます。

抜歯後の注意

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1.抜いた部位に指、舌や食べ物、水などで触れないようにする
2.あまり強いうがいをしない
3.口をゆすぎすぎない
4.傷口を触らない
5.抜歯した穴へ舌をいれない
6.麻酔がきれる1~2時間は食事は控える
7.冷やしすぎない(1時間程度まで)
8.お薬を決められた量を飲むこと(副作用がでていない場合)
9.お風呂で長風呂をしない
10.激しい運動はしないこと
11.抜歯当日と次の日は安静に過ごす
12.抜歯後の穴に食べかすが詰まってしまった場合は、その部分に圧をかけないように軽くゆすいで落とす程度にとどめる


抜歯後1週間が経った頃から、徐々に通常の食事に戻していきましょう。消化が良く、栄養価の高い食品を選ぶことがポイントです。
 

抜歯後の歯茎は治る?

親知らずを抜歯した後に腫れが生じることがあります。
腫れは通常、痛みから少し遅れて2日後ぐらいにピークを迎えます。
抜歯後3、4日から1週間ほどで痛みや腫れは治まっていきますが、2週間ほどは若干の鈍痛が残ることもあります。
抜歯後の傷口は、一般的には1ヶ月程度で治り、6ヶ月〜1年程度で完全に穴が塞がります。

親知らずの抜歯のご相談は、名古屋市天白区にある歯科・歯医者(イナグマ歯科)院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。
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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では顎関節症治療、口腔外科に対応した歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では顎関節症治療、口腔外科に対応した歯医者です。
口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。 顎関節症の詳細ページ

顎関節症とは

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、「口を開けると痛む(開口時痛)」「口が開かない(開口障害)」「あごで音がする(関節雑音)」といった症状がでるあごの疾患です。 これらの症状は、あごの関節を構成する骨・筋肉(咬筋:こうきん・側頭筋など)・関節円板・靭帯などの異常によって生じます。顎関節症の詳細ページ

顎関節症の症状

1.顎の関節が痛む
2.大きく口を開けられない
3.顎の関節に音がする
4.ものが噛みにくい
などの症状を引き起こします。

顎関節症の原因

1.転倒して下顎をぶつけて顎関節を傷つける
2.急激なストレス
3.歯ぎしり
4.何かに熱中したり緊張して強く顎をくいしばる。
4.唇や頬の内側をかむ
などが考えられます

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療は、
1.セルフケア
2.理学療法
3.内服治療
4.スプリント(マウスピース)治療
が一般的です。
手術や歯並びの矯正をすることはほとんどなくなりました。

顎関節症の検査の流れは?

顎関節症は、症状がどのように始まり、どのように変化したかをお聞きし、顎関節や筋肉、口の中を診査して診断されます。
必要に応じてエックス線撮影やCTによって骨の異常の有無を調べ、骨以外の関節構造や筋肉の問題についてはMRIによって調べる場合もあります。
顎関節症のご相談は、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。
顎関節症の詳細ページ
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口腔外科治療の全貌

1. イントロダクション

口腔外科の重要性とその役割

口腔外科は、歯科医学の中でも特に高度な技術と知識が求められる分野です。口腔内および顎顔面領域の疾患や外傷に対処するための専門的な治療が行われ、これには抜歯、顎変形症の治療、顎関節症の治療、口腔がんの診断・治療などが含まれます。口腔外科は、美容的および機能的な改善を目的とし、患者の生活の質を向上させるために不可欠な役割を果たしています。

治療の対象となる主な疾患

口腔外科で取り扱う主な疾患や問題には以下のようなものがあります:

  • 親知らずの抜歯:位置が悪い親知らずは、痛みや感染症、隣接する歯の損傷を引き起こす可能性があります。これを防ぐために抜歯が行われます。
  • 顎関節症:顎の関節に問題が生じる顎関節症は、顎の痛みや開閉時の音、噛み合わせの問題を引き起こします。
  • 顎変形症:不正咬合や顎の位置異常により、美容的および機能的な問題が生じます。矯正治療や外科的手術によって改善が図られます。
  • 口腔がん:早期発見と治療が重要な口腔がんは、口腔内の粘膜に発生する悪性腫瘍です。
  • 歯の移植と再植:失った歯や損傷した歯を修復・再生するための手術が行われます。
  • 外傷の処置:顔面や口腔内の外傷は、緊急性を伴う治療が必要です。

診療の流れと初診の準備

初診の準備

初めて口腔外科を受診する際には、以下の点に注意して準備を行います:

  • 予約の確認:事前に電話やオンラインで予約を取り、訪問時間を確定します。
  • 保険証と医療情報:健康保険証やこれまでの医療記録、服用中の薬のリストを持参します。
  • 症状の整理:現在の症状や困っていることを具体的に整理しておきます。これにより、医師が迅速かつ的確に診断を行う助けとなります。

診療の流れ

  1. 問診:医師が患者の症状や既往歴、生活習慣などを詳細に聞き取り、診療の基本情報を収集します。
  2. 視診と触診:口腔内および顎顔面の視診・触診を行い、問題のある部位を確認します。
  3. 検査:必要に応じて、レントゲンやCTスキャン、MRIなどの画像診断を実施し、詳細な状態を把握します。
  4. 診断と治療計画の説明:診断結果を基に、治療の必要性や選択肢、治療の流れについて説明し、患者の理解と同意を得ます。
  5. 治療の実施:同意を得た治療計画に基づき、具体的な治療を実施します。これには手術や薬物療法、リハビリテーションなどが含まれます。
  6. フォローアップ:治療後の経過観察や定期的なフォローアップを行い、治療効果の確認と必要な追加治療を行います。

口腔外科の診療は、患者の症状や状態に応じて個別に対応が求められます。患者とのコミュニケーションを大切にし、安心して治療を受けられる環境を整えることが重要です。

2. 口腔外科の治療法

2-1. 親知らずの抜歯

親知らずの問題点

親知らず(第三大臼歯)は、成人になってから生えることが多く、その位置や向きが悪いと他の歯や歯肉に問題を引き起こすことがあります。一般的な問題点には以下のようなものがあります:

  • 歯肉の炎症:親知らずが部分的にしか生えてこない場合、その周囲の歯肉が炎症を起こしやすくなります。
  • 隣接歯の損傷:斜めに生える親知らずは、隣接する第二大臼歯に圧力をかけ、虫歯や歯肉炎のリスクを高めます。
  • 嚢胞形成:親知らずが埋伏していると、周囲に嚢胞が形成されることがあり、顎骨を侵食する可能性があります。

抜歯のプロセス

親知らずの抜歯は、以下のステップで行われます:

  1. 麻酔:局所麻酔を施し、抜歯部位の痛みを取り除きます。
  2. 歯肉の切開:親知らずが埋伏している場合、歯肉を切開して露出させます。
  3. 歯の分割:歯が大きく一度に抜けない場合、分割して取り出します。
  4. 抜歯:専用の器具を使って、親知らずを慎重に抜きます。
  5. 縫合:必要に応じて、切開部を縫合します。

抜歯後のケアとリスク

抜歯後のケアは、治療の成功と回復を左右する重要なポイントです:

  • 止血:ガーゼを咬んで圧迫し、止血を促します。
  • 痛みの管理:鎮痛薬を処方し、痛みを和らげます。
  • 感染予防:抗生物質を処方し、感染を予防します。
  • 口腔ケア:手術後24時間は強いうがいを避け、優しく口をゆすぎます。
  • 食事:硬い食べ物や刺激物は避け、柔らかい食事を摂ります。

抜歯後のリスクには、ドライソケット(血餅が取れてしまうこと)や感染症があります。これらのリスクを最小限にするために、指示に従ったケアが必要です。

2-2. 顎関節症の治療

顎関節症の原因と症状

顎関節症は、顎関節およびその周囲の筋肉に問題が生じる疾患です。原因としては、ストレス、噛み合わせの不良、外傷などが考えられます。主な症状は以下の通りです:

  • 顎の痛み:顎を動かす際に痛みを感じることがあります。
  • 開口障害:口を開けにくくなり、最大開口量が減少します。
  • 音がする:顎を動かすとカクカク音がすることがあります。
  • 噛み合わせの変化:噛み合わせがずれることがあります。

非外科的治療法

初期段階では、非外科的な治療法が試みられます:

  • 物理療法:温熱療法やマッサージ、超音波療法などが行われ、筋肉の緊張を緩和します。
  • スプリント療法:ナイトガードやマウスピースを装着し、顎関節の負担を軽減します。
  • 薬物療法:鎮痛剤や筋弛緩剤、抗炎症薬が処方され、痛みや炎症を抑えます。
  • ストレス管理:ストレスが顎関節症の原因となることが多いため、リラクゼーション法やカウンセリングが推奨されます。

外科的治療法

非外科的治療で効果がない場合、外科的治療が検討されます:

  • 関節洗浄:関節内を洗浄し、炎症物質を除去します。
  • 関節鏡視下手術:関節内を直接観察し、異常部位を処置します。
  • 開放手術:顎関節の骨や軟骨を修復・再建する手術です。

2-3. 顎変形症の治療

顎変形症の症状と診断

顎変形症は、上下顎の位置異常や形態異常により、咬合不全や審美的問題を引き起こします。主な症状には以下のようなものがあります:

  • 噛み合わせの不良:上下の歯が正しく咬み合わないため、食事や会話に支障をきたします。
  • 顔の非対称:顔のバランスが崩れ、美容的な問題を引き起こします。
  • 呼吸障害:重度の場合、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。

診断は、視診、触診、レントゲン撮影、CTスキャン、模型分析などを組み合わせて行われます。

矯正治療と外科手術の組み合わせ

顎変形症の治療は、矯正治療と外科手術を組み合わせて行われることが多いです:

  • 矯正治療:手術前に歯列を整え、手術後の噛み合わせを正確にするために行われます。
  • 外科手術:上下顎の位置を正しく調整するための手術が行われます。代表的な手術法として、Le Fort I型骨切り術や下顎枝矢状分割術があります。

術後のリハビリとフォローアップ

術後のリハビリは、咬合の安定化と機能回復を目指して行われます:

  • 口腔内エクササイズ:筋肉の強化と関節の動きを改善するためのエクササイズが行われます。
  • 食事指導:術後の一時期は、柔らかい食事を摂ることが推奨されます。
  • 定期検診:術後の経過観察と調整のために、定期的な検診が行われます。

3. 口腔がんの診断と治療

3-1. 口腔がんのリスク要因と予防

リスク要因

口腔がんの主なリスク要因には以下のものがあります:

  • 喫煙:タバコの使用は、口腔がんのリスクを大幅に高めます。
  • アルコール:過度のアルコール摂取も、口腔がんの発症リスクを増加させます。
  • ウイルス感染:ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は、特に口腔咽頭がんのリスクを高めます。
  • 不適切な口腔ケア:口腔内の清潔が保たれないと、がんのリスクが高まります。

予防方法

口腔がんの予防には、以下の方法が効果的です:

  • 禁煙:タバコの使用をやめることで、リスクを大幅に低減できます。
  • 適度な飲酒:アルコール摂取を控えめにすることが重要です。
  • 定期的な口腔ケア:歯科医による定期的な検診と適切な口腔ケアが予防に役立ちます。
  • HPVワクチンの接種:HPVの予防接種を受けることで、関連するがんのリスクを低減できます。

3-2. 口腔がんの診断と治療法

診断方法

口腔がんの早期発見は、治療成功の鍵です。以下の方法で診断が行われます:

  • 視診と触診:口腔内の異常な変化やしこりを確認します。
  • 組織検査:疑わしい部位の組織を採取し、病理検査を行います。
  • 画像診断:CTスキャンやMRIを使用して、がんの広がりを確認します。

治療法

口腔がんの治療は、がんの進行度や位置に応じて選択されます:

  • 手術:がん組織の切除が行われ、場合によっては周囲のリンパ節も同時に摘出されます。
  • 放射線療法:がん細胞を破壊するために、放射線が照射されます。
  • 化学療法:抗がん剤を用いて、がん細胞の増殖を抑えます。

治療後のリハビリとフォローアップも重要であり、患者の生活の質を維持・向上させるために総合的なケアが提供されます。

まとめ

口腔外科は、口腔および顎顔面の健康を維持し、生活の質を向上させるために不可欠な医療分野です。親知らずの抜歯から顎関節症の治療、顎変形症の外科矯正、さらには口腔がんの診断と治療まで、多岐にわたる治療法が提供されています。患者一人ひとりに適した治療計画を立て、安心して治療を受けられる環境を整えることが重要です。日々の口腔ケアと定期的な歯科検診を通じて、口腔の健康を守りましょう。

1. イントロダクション

口腔外科の重要性とその役割

口腔外科は、口腔および顎顔面領域の疾患や外傷を診断し、治療する専門分野です。この分野は、親知らずの抜歯から顎関節症の治療、さらに口腔がんの治療まで、多岐にわたる疾患に対応しています。口腔外科の専門医は、歯科医療の中で高度な技術と知識を持ち、患者の健康と生活の質を向上させるために重要な役割を果たします。

治療の対象となる主な疾患

口腔外科が対象とする主な疾患には以下のものがあります:

  • 親知らずの抜歯:埋伏歯や難抜歯を含む親知らずの抜歯は、口腔外科の代表的な治療です。
  • 顎関節症:顎関節や周囲の筋肉に問題が生じる疾患で、痛みや咬合異常を引き起こします。
  • 顎変形症:上下顎の位置や形態に異常があり、咬合不全や審美的な問題を引き起こします。
  • 口腔がん:口腔内のがんで、早期発見と適切な治療が重要です。

診療の流れと初診の準備

初診の際には、患者の症状や病歴を詳しく伺い、診察を行います。以下の準備が推奨されます:

  • 問診表の記入:過去の病歴や現在の症状を詳しく記入します。
  • 口腔内の清潔:診察前に口腔内を清潔に保つことが重要です。
  • リストの作成:現在服用している薬やアレルギーの有無をリスト化して持参します。

診察後、必要に応じてレントゲン撮影やCTスキャンなどの画像診断が行われ、最適な治療方針が立てられます。

2. 主な口腔外科治療

2-1. 親知らずの抜歯

親知らずの問題と症状

親知らず(第三大臼歯)は、しばしば問題を引き起こします。埋伏歯や部分的にしか萌出しない歯は、周囲の歯や組織に悪影響を与えることがあります。主な症状には以下のものがあります:

  • 痛み:歯肉や周囲の組織に炎症が起きることが多いです。
  • 腫れ:感染が広がると顎や顔が腫れることがあります。
  • 咬合不全:正しく咬み合わないために咬合に問題が生じることがあります。
抜歯の手順と注意点

親知らずの抜歯は、通常以下の手順で行われます:

  1. 局所麻酔:抜歯部位を麻酔して痛みを和らげます。
  2. 歯肉の切開:必要に応じて歯肉を切開し、歯を露出させます。
  3. 歯の分割:大きな歯は分割してから抜去することがあります。
  4. 歯の抜去:適切な器具を用いて歯を抜去します。
  5. 縫合:切開した部位を縫合し、出血を抑えます。

術後の注意点としては、出血を防ぐためのガーゼの圧迫、冷却による腫れの軽減、柔らかい食事の摂取などがあります。

2-2. 顎関節症の治療

顎関節症の症状と診断

顎関節症は、以下のような症状を引き起こします:

  • 顎の痛み:顎関節やその周囲に痛みが生じます。
  • 顎の音:口を開閉するときに音がすることがあります。
  • 開口障害:口を大きく開けることが困難になることがあります。

診断には、視診、触診、問診、そして画像診断が用いられます。具体的には、レントゲン、CTスキャン、MRIなどが利用されます。

非外科的治療法

初期の顎関節症には、以下のような非外科的治療が推奨されます:

  • スプリント療法:夜間にマウスピースを装着し、顎関節の負担を軽減します。
  • 物理療法:温熱療法や超音波療法を用いて、筋肉の緊張をほぐします。
  • 薬物療法:抗炎症薬や筋弛緩薬を用いて症状を緩和します。
外科的治療法

非外科的治療で効果がない場合、外科的治療が検討されます:

  • 関節洗浄:関節内を洗浄し、炎症物質を除去します。
  • 関節鏡視下手術:関節内を直接観察し、異常部位を処置します。
  • 開放手術:顎関節の骨や軟骨を修復・再建する手術です。

2-3. 顎変形症の治療

顎変形症の症状と診断

顎変形症は、上下顎の位置異常や形態異常により、咬合不全や審美的問題を引き起こします。主な症状には以下のようなものがあります:

  • 噛み合わせの不良:上下の歯が正しく咬み合わないため、食事や会話に支障をきたします。
  • 顔の非対称:顔のバランスが崩れ、美容的な問題を引き起こします。
  • 呼吸障害:重度の場合、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。

診断は、視診、触診、レントゲン撮影、CTスキャン、模型分析などを組み合わせて行われます。

矯正治療と外科手術の組み合わせ

顎変形症の治療は、矯正治療と外科手術を組み合わせて行われることが多いです:

  • 矯正治療:手術前に歯列を整え、手術後の噛み合わせを正確にするために行われます。
  • 外科手術:上下顎の位置を正しく調整するための手術が行われます。代表的な手術法として、Le Fort I型骨切り術や下顎枝矢状分割術があります。

術後のリハビリとフォローアップ

術後のリハビリは、咬合の安定化と機能回復を目指して行われます:

  • 口腔内エクササイズ:筋肉の強化と関節の動きを改善するためのエクササイズが行われます。
  • 食事指導:術後の一時期は、柔らかい食事を摂ることが推奨されます。
  • 定期検診:術後の経過観察と調整のために、定期的な検診が行われます。

3. 口腔がんの診断と治療

3-1. 口腔がんのリスク要因と予防

リスク要因

口腔がんの主なリスク要因には以下のものがあります:

  • 喫煙:タバコの使用は、口腔がんのリスクを大幅に高めます。
  • アルコール:過度のアルコール摂取も、口腔がんの発症リスクを増加させます。
  • ウイルス感染:ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は、特に口腔咽頭がんのリスクを高めます。

予防策

口腔がんを予防するためには、以下のような生活習慣の改善が推奨されます:

  • 禁煙:タバコをやめることで、口腔がんのリスクを大幅に減らすことができます。
  • 節酒:アルコールの摂取量を制限することも重要です。
  • 定期検診:早期発見のために、定期的な口腔内検診を受けることが推奨されます。

3-2. 口腔がんの診断と治療法

診断方法

口腔がんの診断は、視診、触診、画像診断、および組織検査により行われます。具体的な診断手順は以下の通りです:

  • 視診・触診:口腔内の異常を視覚的に確認し、触診で硬さや腫れを確認します。
  • 画像診断:レントゲン、CTスキャン、MRIを用いて、がんの広がりや周囲組織への浸潤を評価します。
  • 組織検査:疑わしい部位から組織を採取し、病理検査でがん細胞の有無を確認します。

治療法

口腔がんの治療は、病期や患者の全身状態に応じて決定されます。主な治療法には以下のものがあります:

  • 外科手術:がん組織の完全な切除を目指します。必要に応じて、リンパ節の切除も行われます。
  • 放射線療法:がん細胞を殺すために高エネルギーの放射線を照射します。
  • 化学療法:抗がん剤を用いてがん細胞の増殖を抑えます。

術後のケア

術後のケアは、治療の成功と生活の質を維持するために重要です:

  • リハビリテーション:言語療法や栄養指導を含むリハビリが行われます。
  • フォローアップ:再発防止のために、定期的な経過観察と検査が行われます。

口腔外科における親知らずの治療: 安全な手術手順の確立

口腔外科における親知らずの治療は、患者の安全を最優先し、リスクを最小限に抑えるために非常に重要です。以下に、親知らずの抜歯手術における安全な手術手順について、詳細かつ専門的に解説します。

1. 親知らずとは何か?

親知らず(第三大臼歯)は、通常17歳から25歳の間に生えてくる最後の歯です。位置的には上下左右の奥歯の一番後ろにあります。親知らずは正常に生えることもあれば、不規則な方向に生えたり、埋伏したままになることもあります。

2. 親知らずの問題点

親知らずは以下のような問題を引き起こすことがあります:

  • 隣接歯への影響:隣の歯を押し出し、歯並びを乱すことがあります。

  • 感染リスク:部分的にしか生えていない親知らずは、周囲の歯肉が炎症を起こしやすく、細菌感染の温床となります。

  • 痛みと腫れ:親知らずが正しく生えない場合、激しい痛みや腫れを引き起こすことがあります。

3. 手術前の準備

3.1 診察と診断

親知らずの抜歯前には、詳細な診察と診断が不可欠です。歯科医はX線写真を撮影し、親知らずの位置や根の形状、周囲の神経や血管の配置を確認します。また、患者の全身状態やアレルギー歴、服用中の薬剤なども考慮します。

3.2 手術計画

診察結果に基づき、手術計画を立てます。これには、抜歯の方法、使用する器具、麻酔の種類、術後のケア計画が含まれます。

3.3 術前説明

患者には手術の手順やリスク、予後について十分な説明を行い、同意を得ます。これにより、患者の不安を軽減し、手術への理解を深めます。

4. 手術中の手順

4.1 麻酔

手術中の痛みを完全に取り除くため、局所麻酔が施されます。必要に応じて、鎮静剤を使用することもあります。

4.2 切開と骨の除去

歯肉を切開し、必要に応じて骨を削ります。これは親知らずを取り出しやすくするためです。

4.3 親知らずの抜歯

歯を分割して取り出すことが多いです。これにより、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えます。

4.4 縫合

歯を取り出した後、切開部を縫合します。これにより、出血を抑え、回復を促進します。

5. 手術後のケアと回復

5.1 術後の指導

手術後は、歯科医から以下のような指導が行われます:

  • 安静:手術当日は安静にし、激しい運動は避けます。

  • 氷嚢の使用:腫れを抑えるため、手術後数時間は氷嚢を使用します。

  • 薬の服用:痛みや感染を防ぐための薬が処方されます。

5.2 日常生活の注意点
  • 飲食:手術後数時間は固形物を避け、軟らかい食事を摂ります。アルコールや喫煙も控えます。

  • 口腔衛生:歯磨きは控えめに行い、うがい薬で口をすすぎます。

6. リスク管理と予防策

6.1 リスクの認識

親知らずの抜歯には以下のリスクが伴います:

  • 出血:術後の出血は通常ですが、過度の出血が続く場合は緊急の処置が必要です。

  • 感染:術後の感染を防ぐために、適切な抗生物質の使用と口腔内の清潔が重要です。

  • 神経損傷:下顎の親知らず抜歯では、下歯槽神経の損傷リスクがあります。これは一時的な麻痺や痺れを引き起こすことがあります。

6.2 予防策の実施
  • 定期検診:親知らずの状態を定期的にチェックし、早期に問題を発見することが重要です。

  • 適切なタイミングでの抜歯:親知らずが問題を引き起こす前に、予防的に抜歯を行うことが推奨される場合があります。

まとめ

親知らずの治療においては、患者の安全を最優先し、リスクを最小限に抑えるための詳細な準備と適切な手術手順が不可欠です。正しい診断と計画、そして術後のケアを徹底することで、合併症を予防し、良好な回復を促進することができます。患者と歯科医の信頼関係を築き、綿密なコミュニケーションを行うことが、成功の鍵となります。

正確な診断と計画: 事前のデンタルパノラマX線やデジタルデンタル写真を利用した正確な診断と治療計画

はじめに

口腔外科において、親知らずの治療は頻繁に行われる手術の一つです。しかし、その治療が成功するためには、事前の正確な診断と適切な治療計画が不可欠です。この記事では、デンタルパノラマX線やデジタルデンタル写真を利用した正確な診断と治療計画の重要性について詳しく説明します。

正確な診断の重要性

親知らず(第三大臼歯)は、その位置や形状が非常に複雑で、時には顎骨や他の歯に影響を及ぼすことがあります。そのため、治療前に正確な診断を行うことが重要です。デンタルパノラマX線やデジタルデンタル写真は、口腔内の全体像を把握するための重要なツールです。これらの画像診断技術を使用することで、親知らずの位置、周囲の骨構造、近接する神経や血管の位置などを詳細に確認することができます。

デンタルパノラマX線の役割

デンタルパノラマX線は、口腔全体のパノラマ画像を提供することで、親知らずの位置関係を明確に示します。この画像は、親知らずが埋伏している場合や他の歯と密接している場合に特に有用です。また、顎骨の状態や歯列の全体像を把握することで、抜歯の際のリスクを評価することができます。

デジタルデンタル写真の利点

デジタルデンタル写真は、より高解像度で詳細な画像を提供します。この技術は、特に親知らずの周囲の組織や歯根の状態を詳細に観察するために役立ちます。さらに、デジタル画像は容易に拡大表示することができるため、微細な異常や病変を早期に発見することが可能です。

治療計画の立案

正確な診断に基づき、具体的な治療計画を立案します。治療計画には、親知らずの抜歯の方法、術後のケア、必要な麻酔の種類などが含まれます。これにより、患者の安全を確保し、手術の成功率を高めることができます。治療計画は、患者ごとにカスタマイズされるべきであり、各患者の個別のニーズとリスクを考慮して策定されます。

結論

親知らずの治療において、事前の正確な診断と詳細な治療計画は、手術の成功と患者の安全にとって不可欠です。デンタルパノラマX線やデジタルデンタル写真を活用することで、治療の質を向上させ、患者にとって最良の結果を得ることができます。これらの技術を効果的に使用し、正確な診断と計画を立てることで、親知らずの治療がより安全かつ効果的になるでしょう。

口腔外科における親知らずの治療:最小限の侵襲と精密な治療計画

正確な診断と計画

親知らずの抜歯は、口腔外科の重要な手術の一つです。その成功の鍵となるのが、事前の正確な診断と治療計画です。近年では、デジタル技術の進化により、より精密な診断が可能となり、手術の安全性と成功率が向上しています。

デンタルパノラマX線とデジタルデンタル写真の活用

デンタルパノラマX線やデジタルデンタル写真は、親知らずの位置や周囲の骨構造を詳細に把握するために不可欠なツールです。これらの画像技術を利用することで、歯の埋没度や神経との位置関係などを正確に評価できます。

  • デンタルパノラマX線: 口腔全体のパノラマ画像を取得し、上下顎の全体的な状態を確認します。親知らずが他の歯や骨、神経にどのように影響しているかを一目で把握できます。

  • デジタルデンタル写真: 高解像度のデジタル画像を取得し、細部まで詳細に観察できます。微細な骨の構造や歯根の形状まで確認可能です。

診断と計画のプロセス

  1. 初診と問診:

    患者の口腔内を視診し、痛みや腫れの有無を確認します。また、過去の病歴やアレルギー情報も重要です。

  2. X線撮影:

    初診の後、必要に応じてデンタルパノラマX線を撮影します。これにより、親知らずの基本的な位置や角度を把握します。

  3. 治療計画の策定:

    取得したデータを基に、最適な抜歯方法や手術のタイミングを決定します。患者には治療の流れやリスク、予後について詳しく説明します。

患者への説明と同意

精密な診断と計画を基に、患者に対して治療の詳細を分かりやすく説明します。手術のリスクや予後についても透明性を持って伝え、患者の同意を得ることが重要です。患者が理解し納得した上で治療に進むことが、成功への第一歩です。

最小限の侵襲:痛みや腫れを抑える技術

最小侵襲手術(MIS)の概念

最小侵襲手術(MIS)は、手術による患者の負担を最小限に抑えることを目的とした技術です。口腔外科においても、親知らずの抜歯にMISのアプローチを取り入れることで、痛みや腫れの軽減、回復期間の短縮が期待できます。

術後管理とリハビリ

手術後の管理も、最小侵襲を実現するためには重要です。適切な術後ケアとリハビリテーションを行うことで、回復を促進し、合併症のリスクを低減します。

  • 冷却療法:

    手術直後の冷却は、腫れを抑えるために有効です。アイスパックを使用して、術後の腫れや痛みを軽減します。

  • 鎮痛剤と抗生物質の使用:

    適切な薬物療法を行うことで、術後の痛みや感染を予防します。医師の指示に従い、処方された薬を適切に使用することが重要です。

  • 食事指導:

    手術後の食事は、柔らかく栄養価の高いものを選びます。硬い食べ物や刺激の強い食べ物は避け、回復を促すための適切な栄養を摂取します。

患者教育とフォローアップ

手術後のフォローアップも欠かせません。定期的な診察を通じて、回復状況を確認し、必要に応じて追加の治療を行います。患者には、術後の注意事項や口腔ケアの方法について教育し、自宅でのケアをサポートします。

まとめ

親知らずの抜歯は、正確な診断と計画、最小侵襲手術技術の導入、適切な術後ケアを組み合わせることで、患者の負担を最小限に抑え、迅速な回復を目指すことができます。デジタル技術と最新の外科手法を駆使することで、安全かつ効果的な治療を提供し、患者の生活の質を向上させることが可能です。



 

はじめに

口腔外科は、口腔内や顎の疾患や障害を治療する専門分野であり、親知らずの抜歯はその中でもよく行われる手術の一つです。親知らずの抜歯は、術前の正確な診断と計画、最小限の侵襲技術、そして術後のフォローアップが非常に重要です。これらの要素が患者の快適な治療体験と迅速な回復を支える鍵となります。

 


 

親知らずの基本知識

親知らず(第三大臼歯)は、一般的に17歳から25歳の間に萌出する最後の歯です。しかし、その位置や萌出のタイミングが他の歯と重なることが多く、歯列不正や炎症、痛みを引き起こすことがよくあります。このため、多くの場合、親知らずの抜歯が推奨されます。

 


 

正確な診断と計画

親知らずの抜歯における成功の鍵は、事前の正確な診断と治療計画にあります。これには以下のステップが含まれます。

デンタルパノラマX線

デンタルパノラマX線は、口腔全体の状態を把握するための基本的な検査方法です。これにより、親知らずの位置や周囲の歯、骨の状態を詳細に確認することができます。特に、親知らずがどのように生えているか、神経や血管との位置関係を把握することが重要です。

デジタルデンタル写真

デジタルデンタル写真は、さらに詳細な画像を提供し、親知らずの形状や表面の状態を確認するのに役立ちます。これにより、潜在的な問題点や抜歯の際の注意点を事前に特定することができます。

正確な診断に基づいて、個々の患者に最適な治療計画を立てることが可能になります。これには、抜歯のタイミング、手術の方法、使用する器具や技術の選定が含まれます。

 


 

最小限の侵襲

患者の痛みや腫れを最小限に抑えるためには、最小侵襲手術技術(Minimally Invasive Surgery, MIS)が重要です。以下は、親知らずの抜歯における最小侵襲手術の具体的な技術とそのメリットです。

超音波スケーラー

超音波スケーラーを使用することで、骨や歯を微細に削ることができ、周囲の組織に対するダメージを最小限に抑えます。これにより、術後の回復が早まり、患者の不快感を減らすことができます。

微小切開技術

微小切開技術を用いることで、手術の切開部位を最小限に抑え、組織への侵襲を減らすことが可能です。これにより、術後の痛みや腫れを軽減し、早期回復が期待できます。

 


 

術後のフォローアップ

術後のケアとフォローアップは、患者の快適な回復を支援するために欠かせません。以下は、親知らずの抜歯後の一般的なフォローアップ手順とケア方法です。

初期のケア

抜歯後、最初の24時間は出血や腫れを最小限に抑えるために氷嚢を使用することが推奨されます。また、処方された鎮痛薬を適切に使用し、痛みを管理します。口腔内の衛生を保つために、優しくうがいを行い、感染を防ぐことが重要です。

継続的なフォローアップ

術後数日から1週間にかけて、歯科医師による経過観察が必要です。この期間中に、感染の兆候や治癒過程の確認を行います。また、必要に応じて追加の処方薬やケア指示が提供されます。

長期的なケア

抜歯後の完全な回復には数週間から数ヶ月かかる場合があります。定期的なフォローアップを通じて、歯科医師は治癒の進捗を確認し、必要に応じて追加の治療を行います。また、口腔内の衛生状態を維持するためのアドバイスや、歯列矯正が必要な場合の相談も行います。

おわりに

親知らずの抜歯は、適切な診断と計画、最小侵襲手術技術、そして徹底した術後ケアが成功の鍵です。患者の快適な回復を支えるためには、これらすべての要素がバランスよく組み合わされる必要があります。口腔外科の専門医と連携し、最善の治療を提供することが患者の健康と快適さを保つために重要です。


 

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院長 稲熊 尚広( 歯学博士)
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