名古屋市天白区の歯医者・歯科・セラミックならイナグマ歯科

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虫歯治療、歯周病、顎関節症治療、口腔がん検診も行う歯医者です。
 

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口腔外科

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、口腔外科治療に対応した歯医者です。
院長 歯学博士 稲熊尚広

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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。

口腔外科で扱う病気

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口腔外科は、歯の疾患から口腔がんまで、さまざまな症状に対応する診療科目です。
口腔外科で扱う主な病気には、次のようなものがあります。

1.智歯周囲炎

2.親知らずの抜歯

3.歯性感染症

4.顎関節症

5.顎顔面外傷

6.口腔粘膜疾患

7.口腔腫瘍

8.歯根嚢胞

9.口腔癌

10.舌痛症

11.ドライマウス

12.白板症

13.口内炎

14.ウイルス性粘膜疹

15.カンジダ感染症

口腔カンジダ症

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口腔カンジダ症は、口の中が赤くなる(紅斑性、委縮性カンジダ症)などの症状があります。 口腔カンジダ症は、カンジダという細菌によって引き起こされる感染症です。
口腔カンジダ症は、おもに頬の内側の粘膜や舌、口蓋(喉の手前部分)、歯ぐき、唇などが赤くただれたり、白いプツプツや赤い斑点、白い苔(こけ)状の薄皮のようなものができます。
また、喉の違和感や痛みで食事が十分にとれず、体力が低下し、他の病気になりやすくなります。
口腔カンジダ症の初期症状は、舌の表面や粘膜に白い苔状の斑点が現れることです。その後、舌や粘膜が赤く腫れ、ヒリヒリとした痛みを伴います。
口腔カンジダ症の治療には、抗真菌薬という種類のお薬が用いられます。使用を始めてから1〜2週間程で症状の改善が見られると言われています。
また、軽度であれば口腔ケアを行うことで治る場合もあります。
口腔カンジダ症の特徴的な症状には、次のようなものがあります。
1.口の中に拭くと取れる白いカスが付く
2.舌が赤くつるんとしている
3.口の端が切れる
4.唇が荒れる
5.入れ歯の下の粘膜が赤い
6.舌がひりひりして痛いが特に熱い物や刺激のある物で強くなる
7.味覚がおかしくなる(特に口の中が苦い)

 

白板症

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白板症は、口腔内の粘膜が白く変化する病変です。
舌や歯肉、頬粘膜などによくみられ、白斑状のざらざらした病変として現れます。
白板症は前がん病変ですが、がんとは区別されます。
歯磨きのとき自分で気がついたり、歯の治療のとき歯医者さんに指摘されたりして、受診される方が多いです。
白板症の特徴は次のとおりです。
1.擦っても取れず、また長期にわたって病変が残り続ける
2.白い部分の中に赤い部分が混ざって見えるものやいぼのように盛り上がっている場合もある
3.基本的に痛みはないが、赤い部分はただれ(びらん)や潰瘍のため、そこに食べ物が当たって痛んだりしみたりすることがある
白板症の治療は、一般的には経過観察か外科的に切除するかのどちらかです。
病変を全て切除することが確実な治療法です。
白板症を治す塗り薬や飲み薬はありません。
経過観察を行う場合には、がんになる可能性があるため、定期的な経過観察が重要になります。経過観察を怠ると、いつの間にかがんとなっていることがあるので、気を付けてください。

 

口腔粘液腫
 

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口腔の粘液腫(ねんえきのうほう)は、唾液腺の病気の一つです。粘液腫は腫瘍ではないため、悪性化することはなく、痛みや炎症を伴うことはほとんどありません。小さい嚢胞は自然に消えることもありますが、再発を繰り返す場合もあります。 治療法は、経過観察か摘出術です。薬で治すことはできません。頻繫にさいはつするのであれば、摘出をお勧めいたします。
 

粘液腫について

口の中の粘液腫は、口腔内の粘膜にゼリー状の粘液がつまったふくらみができる病気で、「粘液のう胞」や「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」とも呼ばれます。下唇や頬の内側の粘膜や舌下部にできることが多く、通常では痛みがほとんどなく、色も粘膜とほぼ同じで、周囲には異変が見られません。
粘液嚢胞は、小児や10代から30代の女性に多く見られ、50代以降の発症は少ない傾向があります。原因ははっきりとはわかっていませんが、口の中を噛んだり歯の鋭利な部分に擦れたり食べ物で傷つけてしまったりすることが関係していると考えられています。
粘液嚢胞は腫瘍ではないので、悪性化することはありません。大きさがあまり変わらなかったり普段の生活で気にならない場合は、大きさの変化があるまで経過観察でも大丈夫です。ただし、自分で潰したり触ったりするとそこから感染を起こす可能性もあるのでオススメできません。
粘液嚢胞の治療方法は、切除するという手術があります。手術は、原因となった唾液腺を粘液嚢胞ごと切除する方法です。手術後は、傷口のケアで安静を図ります。

名古屋市天白区にある歯医者・歯科のイナグマ歯科です

口腔外科 30代男性 下唇にしこりがあり手術で粘液腫を切除した症例

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before
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after
 

ご相談内容

「下唇ににしこりがあるがいたみはない。がんかもしれない」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見すると、下唇に6㎜程の小さなしこりが1つありました。
しこりはわずかに硬くなっていましたが、痛みなどの自覚症状はありませんでした。周囲の健康な組織との境界ははっきりしていて、表面は滑らかな質感で、しこり部分以外は色味も健常な状態でした。
下唇に6か月前からしこりがあり、治ったり、しこりが出来たり繰り返しているという。きっかけは、とある日、唇を噛んでしまったことから、しこりができ始めたという。痛みはないとのことです。

患者様は「しこりの違和感が気になるので取りたい」と、しこりの除去をご希望でした。

行ったご提案・治療内容

口腔癌との識別・診断が重要な判断となります。総合的な診断の結果、粘液腫と診断しました。がんなどの悪性はないため、このまま経過をみていくか、手術で粘液腫を除去するかを提案しました。
患者様のご希望に沿って、腫瘍部分を手術で摘出しました。
摘出した組織の一部は、確定診断を出すために病気の疑いのある部位を手術で除去し、その主要を顕微鏡で調べる「病理組織検査(びょうりそしきけんさ)」を行いました。その結果、がん等の悪性腫瘍でなく、粘液腫であることを確定診断を行いました。

術後の経過・現在のご様子

舌唇のしこりがなくなり、傷跡も残らずきれいに治癒しました。その後、再発もなく、経過は良好です。

現在は、経過観察やお口全体のメインテナンスのため、定期的にご通院いただいています。

この治療のリスクについて

腫瘍の切除により、下唇の痺れが残ったり、知覚や味覚が鈍くなる可能性があります。
再発の可能性があります。その時には、再手術することがあります。

  • 年齢・性別                          30代男性
  • 診療種別                           保険診療
  • 治療期間の目安                          1週間
  • 治療回数の目安                          2回
  • 治療費総額の目安                         約8,000円

    口腔外科での相談なら、名古屋市天白区にある歯医者・歯科のイナグマ歯科までご相談ください。
     

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが原因の感染症で、唇やその周りに水ぶくれができる病気です。チクチクピリピリという違和感があった後、水ぶくれができ、3〜5日程度でかさぶたになって治ります。
口唇ヘルペスは、キスなどの直接の接触のほか、食器やタオルの共用などでも感染することがあります。
最初の発症は、感染後3~7日前後になることが多くなります。
その後も、風邪、疲れ、ストレスなどによって抵抗力が低下したときに再発のリスクが高まります。
口唇ヘルペスは自然に改善する可能性があります。
多くの場合は、数日から2週間程度で症状が消失すます。。
アトピー性皮膚炎を患っているなどの肌が弱い人は、ヘルペスウイルスがうつりやすいので、症状がある場合は感染を広げないように注意が必要です。

耳下腺腫瘍

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耳下腺腫瘍は、唾液を分泌する耳下腺に発生する腫瘍です。
 
耳下腺腫瘍は、良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます。良性腫瘍の場合は、耳の前や耳の下あたりにピンポン玉のようなしこりが生じるのみで痛みなどの症状は伴わないのが特徴です。また、多くは急激に大きくなることはなく、発症してから数か月~数年の間で気付くようになるとされています。 一方、悪性腫瘍の場合は無症状であっても放置すると進行し転移などを起こし最終的に生命にかかわってしまうので切除が必要です。

口腔外科に関するご相談は、名古屋市天白区にある歯科・歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。 予約ページへ

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、口内炎治療が可能な歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、患者さん一人ひとりに対して、最適な治療計画を立案します。それを踏まえて、患者さん一人一人にその立案計画をご説明し、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。

口内炎

アフタ性口内炎
口内炎とは、口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症です。口内炎にもいくつか種類があります。もっとも多いのがアフタ性口内炎です。発症の原因はわかっていませんが、体調が悪いときにできやすいことが知られています。、

口内炎の原因は?

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口内炎の原因はいろいろです。
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。他の病気の一症状として口内炎が起こる場合もあるので、注意が必要です。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎
もっとも多くみられるのが、アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)です。
その原因は、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミンB2が欠乏すると口内炎ができます)などが考えらます。
アフタ性口内炎にかかると、赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が、ほお・唇の内側・舌・歯ぐきなどに発生します。小さなものが2~3個群がって発生することもあります。普通は10日~2週間ほどで自然に消滅してあとは残りません。
なかなか治らないときや範囲が広いとき、また、何度も再発するときは、ベーチェット病などほかの病気の一症状であったり、くすりが原因の場合もあります。

物理的刺激によって起こるカタル性口内炎

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カタル性口内炎は、入れ歯や矯正器具が接触したり、ほおの内側を噛んでしまったりしたときの細菌の繁殖、熱湯や薬品の刺激などが原因で起こる口内炎です。口の粘膜が赤く腫れたり水疱ができたりします。アフタ性とは異なり、境界が不明瞭で、唾液の量が増えて口臭が発生したり、口の中が熱く感じたりすることもあります。また、味覚がわかりにくくなることもあります。

ウイルスや細菌の増殖が原因の「ウイルス性口内炎」

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ウイルスが原因で起こる口内炎があります。単純ヘルペスウイルスの感染が原因のヘルペス性口内炎(口唇へルペス)は、主に唾液などの接触感染や飛沫感染によって感染します。ほかにも梅毒・淋病・クラミジアなど、性感染症(STD)による口内炎が知られています。またカビ(真菌)の一種であるカンジダ菌は、もともと口の中に存在する常在菌のひとつですが、免疫力が低下したりすると増殖し、カンジダ性口内炎を発症することがあります。
ウイルス性口内炎に多くみられる多発性の口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱が形成され、破れてびらんを生じることがあり、発熱や強い痛みが伴うことがあります。

口内炎とその原因は?

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口内炎とは 口内炎は、口内の粘膜に起こる炎症の総称です。 頬や唇の裏の粘膜、のど、舌など、口内のあらゆる粘膜にでき、 痛みや不快感から生活の質を低下させます。 小さな白い円形のものから赤く腫れて潰瘍を引き起こすものがあります。
食べ物や飲み物がしみる、歯磨きのとき歯ブラシが当たると痛む、会話しづらくなるなど、不快な症状を体験した人は少なくないでしょう。

口内炎の原因はさまざまです。
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、原因不明な場合もあります。

口内炎を早く治したいときは、ビタミンを摂取すると良いと言われます。ビタミンB1・B2・B6といったビタミンB群が口内炎の緩和に特に効果的と言われています。ビタミンB群は口腔内の粘膜の健康の維持に必要で、ビタミンCは免疫系の働きを強くすると言われています。
痛みが強い場合は無理せず、歯科医院に行きましょう。なかなか治らない時や、範囲が広いとき、何度も再発する時は、ベーチェット病など、他の病気の一症状だったり、薬が原因の場合もあるので、早めにイナグマ歯科へ行きましょう。
 

その他の口内炎

特定の食べ物や薬物、金属が刺激となってアレルギー反応を起こす「アレルギー性口内炎」、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされることにより起こる「ニコチン性口内炎」などもあります。ニコチン性口内炎の場合は、口の中の粘膜や舌に白斑ができ、がんに変化するおそれもあります。

口内炎のことなら、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広までご相談ください。予約ページへ

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、歯の外傷、口腔外科に対応した歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、歯の外傷、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。

歯の外傷

歯の破折
歯の外傷とは、歯や顔面、口唇などを激しくぶつけて傷害を負った歯のことです。交通事故や転倒、スポーツなどが原因で起こることがあります。
歯の外傷は、1~2歳の乳幼児と7~8歳の学童に多発する傾向があります。
歯の外傷の固定期間は、歯だけの動揺の場合は1~2週間、歯根破折や骨折の場合は2か月程度です。歯ぐきよりのところで根が折れていたり、根が斜めに折れている場合などは、抜歯になる可能性があります。

歯が欠けた?歯が破折した?

歯の破折
 転倒や衝突により強い衝撃を受けると、歯が欠けることがあります。歯が欠けた部分が少ないときは、痛みなどの症状は出にくく、神経(歯髄)や歯周組織への影響も少ないことが多いです。
欠けた部分が大きい場合、歯髄が感染を起こしたり、あとで歯の変色や歯肉の腫れが生じる可能性もあります。
 重度で歯が欠けて神経(歯髄)まで達する場合は、炎症が起きて強い痛みや歯肉の腫れなどが生じます。そのようなときは、早めに、歯医者を受診してください。早めの処置が必要です。
欠け方に応じて神経の処置を行います。
永久歯でも神経の処置をした後は経過をみていく必要があります。
乳歯の場合は次の永久歯に生え替わるまで定期的にチェックをしていくことが望まれます。

歯がぐらぐらになった。動揺する。歯根の破折?

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歯を打ったことで、歯がグラグラになったり、周りの歯肉から出血することあります。

歯の動揺は、歯を支える骨の部分がダメージを受けた場合に起こります。歯の根が折れた(歯根の破折)場合にもグラグラになります。

歯医者でレントゲン写真を撮って、歯の根のが折れていないか、上顎骨、下顎骨が折れていないかを確認する必要があります。嚙み合わせが、外傷を受ける前と違って、ずれている場合は骨が折れている可能性があります。


動揺が軽度な場合は、経過観察いたしますが、明らかな動揺がみられる場合は、両サイドの歯と固定して安静を図ります。

歯根の破折や歯槽骨骨折で歯が動揺している場合は、受傷した歯が保存できない場合があります。保存が可能と判断された場合は、固定処置を行って経過をみます。歯だけの動揺の場合は1~2週間の固定ですみますが、歯根破折や骨折の場合は少し長めに(2か月程度)固定をします。

歯ぐきよりのところで根が折れていたり、根が斜めに折れている場合などは、抜歯になる可能性もあります。

歯がずれた?

歯がずれた
乳歯や生えたての永久歯の場合、外傷による歯の位置のずれや歯の陥入が多くみられます。

治療としては、歯を元の位置に戻し(整復)、両サイドの歯と連結して安静を図り(固定)、歯の周りの組織の回復を待ちます。
 一方、低年齢児の乳歯や生えたての永久歯がめり込んだ場合は、歯根がまだ未完成なため自力で再び生えてくることがありますので、無理に元の位置まで戻さずに様子をみることが多いようです。
 また、乳歯の位置がずれたり、めり込むことで、乳歯の下で育っている永久歯に影響が出ることもあります。永久歯の生える方向や、歯の形・色などに影響が出る可能性があるので、永久歯への生え替わりまで定期的にチェック(エックス線検査など)を受けることが望まれます。

歯が抜け落ちた、なくなった?

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歯が抜け落ちた(脱落)場合、再植を試みます。受傷から歯医者さんを受診するまでの時間が短く、歯の周りの組織の損傷が軽度で、脱落した歯の保存状態がよいほど、再植の予後も良好になることが期待されます。かみ合わせを確認しながら、脱落した歯を元の位置に戻して、固定を行います。歯肉からの出血が多い場合は縫合を行い、止血を図ります。固定は通常2~6週間くらい行います。従来、乳歯は原則として再植は行わなかったのですが、最近では再植が試みられています。  
 脱落した歯がなくなってしまったり、再植が困難だったり、歯根の破折で抜歯になったりと、外傷で歯がなくなった場合も対処が必要になります。歯の外傷はおもに上の前歯に起こりやすいので、見た目も悪くなり、また発音や食べることに影響がでます。
一方、乳歯や学齢期に永久歯がなくなった場合は、次の永久歯が生えるまで、または顎の成長が止まるまでは、調節のしやすい入れ歯タイプの装置を使うことがあります。

歯が変色した?

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歯をぶつけたあと、歯の色が変わってくることがあります。受傷してすぐに 起こりやすい赤みをおびた変色は、神経(歯髄)の中の血管が損傷して充血や内出血を生じたものと考えられ、充血が治れば歯の色も回復することがあります。

一方、数か月して徐々に歯の色が黒ずんでくる場合は、神経(歯髄)が死んでいる可能性が高くなります。さらに色が悪くなったり、根の周囲に病気ができて歯肉が腫れてくることもあります。エックス線写真などで定期的に観察していれば、根の周囲の病気を早く発見して、根の治療を行うことができます。 根尖病巣が大きくなると、歯を保存することが難しくなる場合があります。

子供の歯の外傷のご相談は、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。予約ページへ

名古屋市天白区にある歯医者 イナグマ歯科は、親知らずの抜歯、口腔外科の治療に対応した歯医者です。

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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では、口腔外科に対応した歯医者です。

口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科 院長 歯学博士 稲熊尚広までご相談ください。予約ページへ

親知らずの歯はどこの場所?

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親知らずは、永久歯(大人の歯)の中で最後に発育する歯で、中切歯(最前方の前歯)から数えて8番目の最後方歯に位置しています。
18歳前後から生えてくるので、20代前半までに抜歯するのがおすすめです。
親知らずは必ずしも抜かなければいけないものではありませんが、痛みや腫れを繰り返す場合や、他の歯に影響を及ぼしてしまう可能性がある場合は抜歯を行う必要があります。
対処が遅くなればなるほど、ほかの健康な歯にも悪影響となる可能性が高くなります。

親知らずが腫れる理由は?

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親知らずの半分が歯ぐきの中に埋まっていたり、傾いていたりするので、親知らずの周りの歯ぐきの“くぼみ”に歯垢(プラーク、細菌)が溜まりやすく不潔となり、体調を崩し免疫力が落ちると、そこから炎症を起こし、周辺の歯ぐきが腫れてきます。
親知らずを原因とする歯周炎は「智歯周囲炎」と呼ばれ、通常のむし歯による歯周炎に比べ、炎症の程度が強いのが特徴です。このため、痛みがひどく、頬まで腫れた、口が開きにくいといった重い症状を引き起こしやすくなります。
親知らずが腫れたときは、大きく腫れてしまった場合は頬から氷や冷えピタで冷やすと腫れや痛みが軽減します。特に腫れが強い場合には効果的です。
また、親知らずが腫れているときは麻酔が非常に効きづらく抜くときにはとても痛い思いをします。
ですから腫れているときは抗生物質と抗炎症剤で一度患部の痛みと腫れを鎮静させて後日抜くことになります。
 

親知らずを抜くべき人は、どんな人?

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1.親知らず周囲の歯茎が腫れを繰り返している
2.親知らずが虫歯になっている
3.手前の歯が虫歯になっている
4.親知らずにより歯並びに影響が出ている
5.親知らずにより歯茎や頬の粘膜が傷つけられている
6.親知らずや周囲の歯がズキズキ痛む
7.奥歯がしみる
8.噛んだ時に親知らずが歯茎や頬の粘膜を傷つける

親知らずを抜かなくてよい場合は、ある?

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1.痛みや腫れがなくて、親知らずが正常に生えて機能している場合
2.上下の歯が真っ直ぐに生え、しっかり咬みあっている場合
3.親知らずが歯茎に完全に埋入していたり、一部だけ出ているが痛みがなかったりする場合

親知らずを放置すると、さらに痛みが増したり、虫歯・歯周病の原因となることもあるので異変を感じたら診察を受けるようにしましょう。
 

親知らずを抜くメリットは?

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1.口内トラブルのリスクが減る
2.歯ブラシが届きにくく磨き残しが多くなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなる
3.歯が無くなることで、歯を支えていた骨も痩せ始め、小顔になる可能性がある

親知らずを抜くデメリットは?

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1.正常に生えて機能している場合や、将来的に利用する可能性がある場合は、抜歯せずに残しておいたほうが良いことがある
2.年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、抜歯に時間がかかる
3.20代と30代以降では回復力が違うため、年をとるほど傷口がふさがるまでに時間がかかる

親知らずの抜歯は、時間がかかる?

親知らずの抜歯は、親知らずの状態によって30分~1時間半程度で終了します。簡単な場合は普通の歯を抜くのと同様にすぐ抜けますが、歯の大部分が骨の中に埋まっていたり、歯と骨が癒着していたり、歯の根の形が複雑だったりすると抜くのにもかなりの時間がかかります。

親知らずは、何歳の時に抜くべきか?

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親知らずは18歳前後から生えてくるので、20代前半までに抜歯するのがおすすめです。年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、親知らずを抜くタイミングが遅くなるほど抜歯に時間がかかるようになります。

親知らずの抜歯後は、痛い?

抜歯後2、3日後に痛みや腫れのピークがきます。痛み止めをしっかり飲んでいただければ、学校や仕事を休むほどではないという方がほとんどですが、可能であれば抜歯後1週間は大事な用事を入れないほうが良いと思われます。

抜歯後の注意

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1.抜いた部位に指、舌や食べ物、水などで触れないようにする
2.あまり強いうがいをしない
3.口をゆすぎすぎない
4.傷口を触らない
5.抜歯した穴へ舌をいれない
6.麻酔がきれる1~2時間は食事は控える
7.冷やしすぎない(1時間程度まで)
8.お薬を決められた量を飲むこと(副作用がでていない場合)
9.お風呂で長風呂をしない
10.激しい運動はしないこと
11.抜歯当日と次の日は安静に過ごす
12.抜歯後の穴に食べかすが詰まってしまった場合は、その部分に圧をかけないように軽くゆすいで落とす程度にとどめる


抜歯後1週間が経った頃から、徐々に通常の食事に戻していきましょう。消化が良く、栄養価の高い食品を選ぶことがポイントです。
 

抜歯後の歯茎は治る?

親知らずを抜歯した後に腫れが生じることがあります。
腫れは通常、痛みから少し遅れて2日後ぐらいにピークを迎えます。
抜歯後3、4日から1週間ほどで痛みや腫れは治まっていきますが、2週間ほどは若干の鈍痛が残ることもあります。
抜歯後の傷口は、一般的には1ヶ月程度で治り、6ヶ月〜1年程度で完全に穴が塞がります。

親知らずの抜歯のご相談は、名古屋市天白区にある歯科・歯医者(イナグマ歯科)院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。
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名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では顎関節症治療、口腔外科に対応した歯医者です。

名古屋市天白区の歯医者 イナグマ歯科では顎関節症治療、口腔外科に対応した歯医者です。
口腔外科では、歯や口腔粘膜だけでなく、顔面や首、頭などの病気、外傷なども治療を行います。親知らずの抜歯、嚢胞摘出、小帯切除、顎関節症治療、歯や口腔内の外傷の治療、顎の骨折の治療や手術、歯が原因の炎症の治療、口や顎の腫瘍の診断なども行います。口腔がん、親知らずの抜歯、お口の中のできもの、腫瘍、口内炎など口腔外科のご相談は、天白区の歯医者 イナグマ歯科までご相談ください。 顎関節症の詳細ページ

顎関節症とは

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、「口を開けると痛む(開口時痛)」「口が開かない(開口障害)」「あごで音がする(関節雑音)」といった症状がでるあごの疾患です。 これらの症状は、あごの関節を構成する骨・筋肉(咬筋:こうきん・側頭筋など)・関節円板・靭帯などの異常によって生じます。顎関節症の詳細ページ

顎関節症の症状

1.顎の関節が痛む
2.大きく口を開けられない
3.顎の関節に音がする
4.ものが噛みにくい
などの症状を引き起こします。

顎関節症の原因

1.転倒して下顎をぶつけて顎関節を傷つける
2.急激なストレス
3.歯ぎしり
4.何かに熱中したり緊張して強く顎をくいしばる。
4.唇や頬の内側をかむ
などが考えられます

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療は、
1.セルフケア
2.理学療法
3.内服治療
4.スプリント(マウスピース)治療
が一般的です。
手術や歯並びの矯正をすることはほとんどなくなりました。

顎関節症の検査の流れは?

顎関節症は、症状がどのように始まり、どのように変化したかをお聞きし、顎関節や筋肉、口の中を診査して診断されます。
必要に応じてエックス線撮影やCTによって骨の異常の有無を調べ、骨以外の関節構造や筋肉の問題についてはMRIによって調べる場合もあります。
顎関節症のご相談は、名古屋市天白区にある歯医者【イナグマ歯科】院長 歯学博士 稲熊尚広 までご相談ください。
顎関節症の詳細ページ
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口腔癌

1. 口腔癌とは

口腔癌は、口腔内の組織に発生する悪性腫瘍であり、特に舌、歯茎、口蓋、唇、頬の内側などが影響を受けやすいです。初期症状は目立たないことが多く、進行すると痛みや潰瘍が現れることがあります。適切な治療が行われないと、他の部位への転移を引き起こすことがあり、生命を脅かす可能性があります[1]。

2. 口腔癌の種類と症状

口腔癌は主に以下の種類があります:

  • 扁平上皮癌:最も一般的で、口腔癌の約90%を占めます。
  • 腺癌:唾液腺から発生します。
  • 肉腫:結合組織に由来します。
  • 悪性黒色腫:メラノサイトに由来し、非常に稀です。

症状としては、口腔内のしこりや潰瘍、持続する痛み、出血、異物感、歯の動揺などがあります。これらの症状が2週間以上続く場合は、専門医の診察を受けることが推奨されます[3]。

3. 口腔癌の原因とリスク要因

口腔癌の発生には以下のリスク要因が関与しています:

  • 喫煙と飲酒:タバコやアルコールの長期摂取はリスクを大幅に増加させます。
  • ヒューマンパピローマウイルス(HPV):特にHPV16型は口腔癌と関連があります。
  • 慢性的な口腔内刺激:不適切な義歯や歯の欠損が刺激を与え続けることでリスクが高まります。
  • 遺伝的要因:家族歴がある場合、リスクが上昇します。

これらの要因を避けることで、口腔癌のリスクを低減することが可能です[2]。

4. 口腔癌の診断方法

口腔癌の診断は以下のステップで行われます:

  1. 視診と触診:初期の診察では目視と手での触診が行われます。
  2. 生検:疑わしい部分の組織を採取し、病理検査を行います。
  3. 画像診断:CTスキャンやMRIを使用して、腫瘍の広がりを確認します。
  4. 血液検査:全身状態を確認するための血液検査も行われます。

これらの診断方法を組み合わせることで、正確な診断が可能となります[4]。

5. 口腔癌の治療法

口腔癌の治療には主に以下の方法があります:

  • 手術:腫瘍の外科的切除が最も一般的な治療法です。腫瘍の位置や大きさに応じて、部分切除や広範囲切除が行われます。
  • 放射線治療:手術後の補助療法として、または手術が難しい場合に使用されます。
  • 化学療法:薬物を使用して癌細胞を攻撃します。放射線治療と併用することもあります。
  • 免疫療法:患者自身の免疫系を強化し、癌細胞を攻撃させます。

治療方法は患者の状態や癌の進行度に応じて選択されます[5]。

6. 治療後のフォローアップと予後

治療後のフォローアップは非常に重要です。定期的な検診により再発の早期発見が可能となり、治療効果の維持や生活の質向上に寄与します。また、栄養指導や口腔ケアの指導も含まれます。予後は癌のステージや治療の成功度により異なりますが、早期発見・早期治療により生存率は大きく向上します[6]。

7. 予防と早期発見の重要性

口腔癌の予防には、以下の点が重要です:

  • 禁煙と節酒:タバコとアルコールの摂取を控えることがリスク低減に直結します。
  • 定期的な歯科検診:口腔内の異常を早期に発見するため、定期的な検診を受けることが推奨されます。
  • 口腔内の清潔維持:適切な口腔ケアにより、感染症や慢性的な刺激を防ぎます。

早期発見が治療成功の鍵であり、自己チェックも重要です。異常を感じた場合は、速やかに専門医の診察を受けることが大切です[2]。

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯は、多くの患者にとって歯科治療の一部となる一般的な手順ですが、その複雑さや必要性について理解することが重要です。以下では、親知らずの抜歯に関する詳細な情報を提供します。

 

1. 親知らずの抜歯の必要性と理由

親知らず歯が抜歯される主な理由には、以下のような点があります。

  • 親知らず歯の位置や成長の問題:

    親知らず歯が顎の他の歯との位置関係で問題を引き起こすことがあります。例えば、横向きや斜めに生えて他の歯に圧力をかけたり、歯列に対して十分なスペースが確保されていない場合があります。

  • 痛みや不快感の原因となる親知らず歯の状態:

    親知らず歯が部分的に生えていたり、歯肉の下に埋没している場合、痛みや炎症を引き起こすことがあります。これにより、患者の口内健康に影響を及ぼすことがあります。

  • 周囲の歯や歯肉に与える影響:

    親知らず歯が周囲の歯に圧力をかけたり、歯茎の炎症を引き起こすことがあります。これは長期的に歯周病や他の歯の健康に悪影響を与える可能性があります。

  • 他の歯科治療のためのスペースの確保:

    他の歯科治療、特に矯正治療を行う場合、親知らず歯がスペースを確保する障害となることがあります。そのため、親知らず歯の抜歯が必要な場合があります。

これらの理由により、歯科医師は患者の個別の状況を評価し、親知らず歯の抜歯を勧める場合があります。


2. 親知らずの抜歯の準備と手順

親知らず歯を抜くためには、以下のような準備と手順が必要です。

  • 初期診察とレントゲン検査の重要性:

    初期診察において、親知らず歯の位置、成長状態、周囲組織との関係を評価します。レントゲン検査により、親知らず歯の正確な位置や形態を把握します。

  • 抜歯が適切なタイミングとは:

    親知らず歯が症状を示す前に、予防的に抜歯を検討することがあります。また、炎症や他の歯への影響が出ている場合には、早期の抜歯が推奨されることがあります。

  • 抜歯前の麻酔や鎮静法の選択肢:

    抜歯前には、局所麻酔や一般麻酔、または鎮静法が適用されることがあります。患者の快適さや抜歯の複雑性に応じて、適切な方法が選ばれます。

  • 手術中の注意事項と医師の手技:

    歯科医師は高度な技術と経験を持ち、親知らず歯を適切に抜歯するための手技を行います。これには、親知らず歯が周囲組織に与える影響を最小限に抑える技術も含まれます。

  • 抜歯後のケアと予防措置:

    抜歯後は、適切な出血の管理、腫れの予防、適切な痛みの管理が必要です。歯科医師は患者に対して、抜歯後の適切なケア方法や定期的なフォローアップの重要性を指導します。

これらのステップが正確に実施されることで、患者の安全性と快適さが確保され、抜歯後の回復が円滑に進むことが期待されます。


3. 親知らずの抜歯の種類と複雑性

親知らず歯の抜歯には、以下のような種類と複雑性が存在します。

  • 横向きや斜めに生えた親知らず歯の抜歯:

    歯の成長方向が他の歯や顎の骨と異なる場合、抜歯が複雑化します。特別な技術と慎重な手技が求められます。

  • 部分的に覆われた親知らず歯の抜歯:

    歯肉の下に埋没している親知らず歯は、周囲組織への影響が大きくなります。抜歯には慎重な計画と手術が必要です。

  • 癒着や隣接する神経や血管との関係:

    親知らず歯が神経や血管と近接している場合、抜歯がより難しくなります。神経や血管への損傷を最小限に抑えるために、精密な手技が必要です。

  • 他の歯や顎の骨構造との接触:

    抜歯により、周囲の歯や顎の骨が影響を受ける可能性があります。これらの構造へのダメージを最小限にするために、専門的な訓練を受けた歯科医師の手技が不可欠です。

これらの要素が抜歯の複雑性を増す場合があり、患者の状態に応じて適切なアプローチが選ばれます。


4. 親知らずの抜歯後の回復と合併症

親知らず歯の抜歯後の回復は、患者にとって重要な段階です。以下の内容が含まれます。

  • 抜歯後の出血や腫れの管理方法:

    歯科医師は、抜歯後の初期段階での出血の管理と腫れの予防策を指導します。これには、圧迫ガーゼの使用や冷却の方法が含まれます。

  • 食事や口腔衛生の指導:

    抜歯後の食事に関するアドバイスや、口腔衛生の維持方法が患者に与えられます。特に、抜歯部位の清掃方法や適切な歯磨きの手順が重要です。

  • 痛みや不快感の軽減策:

    抜歯後に患者が経験する可能性のある痛みや不快感に対する薬物療法や自然療法の選択肢が考慮されます。

  • 抜歯後の定期的なフォローアップの重要性:

    歯科医師は、抜歯後の回復状況を定期的に評価し、必要に応じて追加のケアや調整を行います。これにより、合併症の早期発見と適切な対応が可能となります。

  • 異常な出来事や合併症の可能性と対処法:

    稀に、抜歯後に出血が持続する、感染症が発生するなどの異常な出来事が発生する可能性があります。これらに対する早急な医療介入が必要です。

適切なケアとフォローアップが、回復期間の短縮と合併症の予防に寄与します。患者は歯科医師の指導に従い、完全な回復を目指します。


5. 親知らずの抜歯と代替療法の選択肢

親知らず歯の抜歯に関しては、代替療法が検討されることがあります。

  • 親知らず歯の保存と再建の可能性:

    歯科医師は、親知らず歯を保存し再建する方法について患者と相談します。これには、根管治療や歯周手術による再建が含まれます。

  • 抜歯の避けられない理由とその根拠:

    時には、親知らず歯の抜歯が避けられない理由があります。例えば、慢性的な痛みや感染、周囲組織への影響が大きい場合です。

  • 代替療法としての歯科インプラントの適用:

    親知らず歯の抜歯後、歯科インプラントが代替手段として考慮されることがあります。これにより、患者の咬合機能と審美性を回復することが可能です。

  • 症例に応じた最適な治療計画の立案:

    歯科医師は患者の個別の状況を考慮し、最適な治療計画を立案します。これには、親知らず歯の抜歯の適時な決定と、代替療法の選択が含まれます。

患者の状態や期待に基づき、最適な治療選択肢を検討することが重要です。歯科医師とのコミュニケーションを通じて、患者は自身の歯科健康についてより深く理解し、適切な治療を受けることができます。

顎関節症の治療

1. 顎関節症の理解

1.1. 顎関節の構造と機能

顎関節は下顎骨(マンディブル)と側頭骨(テンポラルボーン)をつなぐ関節で、日常生活での咀嚼、会話、呼吸に欠かせない重要な役割を果たします。顎関節は、関節頭(コンダイル)、関節窩(アーティキュラー・フォッサ)、関節円板(アーティキュラー・ディスク)、関節包(ジョイント・カプセル)で構成されています。これらの構造が調和して動くことで、口の開閉や前後左右の動きを実現しています。

1.2. 顎関節症の原因

顎関節症は多因子性の疾患であり、以下のような原因が複雑に絡み合っています:

  • 咬合の不正:不適切な歯並びや噛み合わせが顎関節に異常なストレスをかけます。
  • 歯ぎしりと食いしばり:これらの習慣は顎関節や咀嚼筋に過度な負担をかけます。
  • ストレス:精神的な緊張は筋肉の緊張を引き起こし、顎関節に影響を与えます。
  • 外傷:顎への物理的な衝撃は、関節の損傷や炎症を引き起こします。
  • 関節炎:リウマチ性関節炎や変形性関節症は顎関節にも影響を及ぼします。

2. 顎関節症の診断プロセス

顎関節症の診断は、正確な治療計画を立てるための重要なステップです。ここでは、問診、物理的検査、画像診断の各プロセスについて詳細に説明します。

2.1. 問診

顎関節症の診断において、まず行われるのが問診です。問診では、患者の主訴を正確に把握することが求められます。具体的には以下の項目が確認されます。

  • 症状の種類と経過:痛みの部位、強さ、持続時間、発症時期、痛みが増悪する状況などを詳細に尋ねます。例えば、「噛むときに顎が痛む」や「口を開けると音がする」などの具体的な症状を確認します。
  • 生活習慣:食生活、ストレスの有無、睡眠の質、日常生活での習慣(例えば、頬杖をつく癖や歯ぎしり)などが診断の参考になります。
  • 既往歴:以前に顎関節症と診断されたことがあるか、過去の外傷歴、現在治療中の病気や服用中の薬についても確認します。
  • 家族歴:家族に同様の症状があるかどうかを尋ねることで、遺伝的要因の有無を把握します。

2.2. 物理的検査

問診で得られた情報を基に、次に物理的検査を行います。物理的検査では、顎関節や咀嚼筋の状態を直接評価します。

  • 視診:顔の左右対称性や、顎の変形、腫れの有無を観察します。また、口の開閉時の動きを観察し、異常な動きがないかを確認します。
  • 触診:顎関節や周囲の筋肉を手で触れて痛みの部位や筋肉の緊張状態を評価します。これにより、どの部位が問題となっているかを特定します。
  • 関節音の確認:口の開閉時にクリック音やクレピタス音(摩擦音)が聞こえるかを確認します。これらの音は、関節円板の異常や軟骨の摩耗を示唆することがあります。
  • 口の開閉量の測定:開口量(最大限に口を開けたときの距離)を測定します。また、左右の顎の動きの範囲も測定し、正常範囲内かどうかを判断します。

2.3. 画像診断

物理的検査の結果を補完し、詳細な診断を行うために画像診断が用いられます。画像診断は、顎関節の内部構造を視覚的に確認するために不可欠です。

  • X線検査:一般的なX線検査では、顎関節の骨構造を確認します。関節の形状や骨の異常(例えば、骨の変形や損傷)がないかを評価します。
  • MRI(磁気共鳴画像法):MRIは、軟部組織(関節円板、靭帯、筋肉など)の状態を詳細に評価するために使用されます。MRIにより、関節円板の位置異常や軟部組織の炎症、損傷の有無を確認できます。
  • CT(コンピュータ断層撮影):CTは、顎関節の三次元画像を提供し、骨の微細な異常をより詳細に評価するために用いられます。特に、外傷や骨折の評価に有用です。
  • 関節造影:関節内に造影剤を注入し、X線やCTで撮影することで、関節の内部構造を詳細に評価します。関節円板の動きや位置異常を確認するために用いられます。

以上の診断プロセスを通じて、顎関節症の原因や病態を詳細に把握することができます。正確な診断に基づく治療計画を立案することで、効果的な治療が可能となり、患者の生活の質を向上させることが期待できます。

3. 治療計画の立案

顎関節症の治療は、患者の症状や原因に基づき個別に計画されます。以下に、一般的な治療法を詳細に説明します。

3.1. 保存療法
薬物療法

顎関節症の初期治療として、薬物療法が用いられます。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬が一般的に処方され、痛みや炎症を軽減します。また、抗うつ薬や抗不安薬がストレス関連の症状緩和に使用されることもあります。

理学療法

理学療法は、筋肉の緊張をほぐし、関節の動きを改善するために重要です。具体的な方法として、以下が挙げられます:

  • マッサージ:顎周囲の筋肉をほぐし、血行を促進します。
  • 温熱療法:温湿布や温熱パッドを使用して筋肉の緊張を和らげます。
  • 運動療法:口の開閉運動や顎のストレッチを行い、関節の可動域を広げます。
ストレス管理

ストレスは顎関節症の症状を悪化させる要因の一つです。ストレス管理の方法として、以下のアプローチが推奨されます:

  • リラクゼーション技法:深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション技法を実践します。
  • カウンセリング:心理カウンセリングを受け、ストレスの原因を特定し、対処法を学びます。
  • バイオフィードバック:自分の体の反応をモニタリングし、リラクゼーションを促進します。
3.2. 歯科治療

顎関節症の原因が咬合の不正に関連している場合、歯科治療が重要な役割を果たします。ここでは、スプリント療法、矯正治療、補綴治療について詳しく説明します。

スプリント療法

スプリント療法は、顎関節症の治療において最も一般的に使用される方法の一つです。以下にその詳細を説明します。
 

スプリントとは?

スプリントは、夜間に使用するマウスピースの一種で、透明なプラスチック製の装置です。この装置は、上顎または下顎の歯に装着し、咬合(噛み合わせ)の負担を軽減する役割を果たします。
 

スプリント療法の効果

  1. 咬合の調整:スプリントを使用することで、顎関節の位置を安定させ、咬合の不正を改善します。これにより、顎関節や周囲の筋肉への負担が軽減されます。
  2. 筋肉の緊張緩和:スプリントが咬合の負担を軽減することで、咀嚼筋の緊張が緩和され、痛みや不快感が軽減されます。
  3. 顎関節の保護:夜間の歯ぎしりや食いしばりから顎関節を保護する効果もあります。これにより、顎関節の損傷を防ぎます。

スプリントの種類

スプリントにはいくつかの種類がありますが、一般的には以下の2種類が使用されます。

  1. スタビライゼーションスプリント:上顎または下顎に装着し、咬合の高さを調整して顎関節の位置を安定させるスプリントです。
  2. リポジショニングスプリント:顎関節の位置を特定の位置にリポジショニングするために使用されるスプリントです。通常は短期間の使用が推奨されます。
矯正治療

歯並びや咬合の不正が顎関節症の原因となっている場合、矯正治療が有効です。矯正治療によって歯の位置を正常に戻し、顎関節への負担を減少させます。
 

矯正治療の方法

  1. ブラケット:金属やセラミック製のブラケットを歯に装着し、ワイヤーで連結することで歯を徐々に移動させる方法です。歯の位置を正確に調整できるため、複雑な咬合の不正にも対応できます。
  2. インビザライン:透明なプラスチック製のアライナーを使用して歯を移動させる方法です。見た目が自然で取り外しが可能なため、日常生活に支障が少なく人気があります。

矯正治療の効果

  1. 咬合の改善:歯の位置を正常に戻すことで、咬合の不正が改善され、顎関節への負担が軽減されます。
  2. 審美的効果:矯正治療は、歯並びを美しく整えることで、審美的な効果も得られます。これにより、患者の自信が向上します。
補綴治療

欠損している歯を補うために、義歯やクラウンを使用する補綴治療も顎関節症の治療において重要です。咬合が正常化することで、顎関節への負担を軽減することができます。

補綴治療の方法

  1. 義歯:部分義歯や総義歯を使用して、欠損している歯を補います。義歯は取り外しが可能であり、口腔内の清掃が容易です。
  2. クラウン:欠損している歯の部分にクラウン(被せ物)を装着します。クラウンは固定式であり、自然な外観と機能を提供します。

補綴治療の効果

  1. 咬合の正常化:義歯やクラウンを使用することで、咬合の高さや位置が適切に調整されます。これにより、顎関節への負担が軽減され、症状の改善が期待できます。
  2. 咀嚼機能の回復:補綴治療によって咀嚼機能が回復し、食事が楽になります。また、正しい咬合によって消化器官への負担も軽減されます。

歯科治療の重要性

顎関節症の治療において、歯科治療は不可欠です。咬合の不正が原因となっている場合、適切な歯科治療を行うことで、顎関節への負担を軽減し、症状の改善が期待できます。スプリント療法、矯正治療、補綴治療を組み合わせることで、総合的な治療計画を立て、長期的な健康を維持することが重要です。

3.3. 外科的治療

保存療法や歯科治療が効果を示さない場合、外科的治療が検討されます。以下の方法が一般的です:

関節内注射

ステロイドやヒアルロン酸を関節内に注射し、炎症を抑え、滑らかな関節運動を促進します。この方法は、短期間で症状の緩和が期待できますが、効果は一時的です。

関節鏡視下手術

関節鏡を使用して関節内を視覚化し、関節内の洗浄や炎症組織の除去を行います。この方法は、侵襲が少なく、回復が早いのが特徴です。

開放手術

重度の症例に対しては、開放手術が行われることがあります。関節の修復や再建を行い、機能を回復させます。この手術は、術後のリハビリテーションが重要であり、長期的なフォローアップが必要です。

4. 継続的なフォローアップ

顎関節症の治療は、完了した後も継続的なフォローアップが重要です。顎関節症は再発のリスクがあるため、治療後の管理が患者の長期的な健康にとって不可欠です。以下に、定期的なチェックと自己管理の方法について詳しく説明します。

4.1. 定期的なチェック

治療が完了した後でも、顎関節症が再発するリスクを最小限に抑えるためには、定期的なフォローアップが必要です。以下のポイントに従って、定期的なチェックを行います。

  • 定期的な診察:治療を行った歯科医師または専門医による定期的な診察を受けることが推奨されます。診察の頻度は個々の症例により異なりますが、通常は3〜6ヶ月ごとに行います。
  • 症状の再発の早期発見:定期的な診察では、顎関節や咀嚼筋の状態をチェックし、症状の再発や新たな問題がないかを確認します。早期に問題を発見することで、迅速に対処することが可能です。
  • 治療の効果の評価:治療の効果を評価し、必要に応じて治療計画の見直しを行います。例えば、スプリント療法を使用している場合、その効果を確認し、必要に応じて調整を行います。
4.2. 自己管理

顎関節症の管理には、患者自身の日常生活での取り組みも重要です。以下のポイントに注意して、自己管理を行います。

  • 正しい姿勢:日常生活で正しい姿勢を保つことが、顎関節への負担を軽減するために重要です。長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用時には、姿勢が崩れがちです。背筋を伸ばし、顎を前に突き出さないように注意します。
  • 適切な食事:食事内容にも注意が必要です。硬い食品やガムなど、顎に過度な負担をかける食品は避け、柔らかい食事を選ぶようにします。また、食事の際には、両側の歯で均等に噛むことを心がけます。
  • ストレス管理:ストレスは顎関節症の症状を悪化させる要因となることがあります。リラクゼーション法やストレス管理法を実践し、日常生活でのストレスを軽減することが重要です。ヨガや瞑想、趣味の時間を持つことなどが効果的です。
  • 自己マッサージとストレッチ:咀嚼筋や顎周りの筋肉の緊張をほぐすために、自己マッサージやストレッチを行います。専門医から教わった方法を実践し、定期的に行うことで、筋肉の柔軟性を保ちます。
  • 睡眠の質の向上:十分な睡眠を取ることも重要です。睡眠不足はストレスを増大させ、顎関節症の症状を悪化させることがあります。快適な睡眠環境を整え、規則正しい睡眠習慣を維持します。

フォローアップの重要性

継続的なフォローアップと自己管理を行うことで、顎関節症の再発を予防し、長期的な健康を維持することが可能です。顎関節症の治療は、一時的な症状の緩和だけでなく、根本的な原因に対処し、再発を防ぐことを目指しています。そのためには、患者自身の積極的な取り組みと、医療専門家のサポートが欠かせません。

患者が自分の症状を理解し、適切に管理するための教育とサポートを提供することも、医療提供者の重要な役割です。定期的なフォローアップと自己管理を通じて、顎関節症の症状を効果的にコントロールし、患者の生活の質を向上させることが期待されます。

5. 結論

顎関節症の治療は、正確な診断と評価が基盤となります。詳細な問診、物理的検査、画像診断を通じて、個々の患者に最適な治療計画を立てることが重要です。保存療法、歯科治療、外科的治療を組み合わせることで、症状を効果的に管理し、患者の生活の質を向上させることができます。継続的なフォローアップと自己管理も、再発予防において重要な役割を果たします。

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