30代女性 上の親知らずを抜いて下顎の歯茎をかむのをを改善した症例

30代女性 上の親知らずを抜いて下顎の歯茎をかむのをを改善した症例
Before(上の親知らずの抜歯前)
下の歯茎に噛み込んでいる上の親知らず(虫歯あり) 抜歯前の骨の状態のレントゲン像
After(上の親知らずの抜歯後)
上の親知らずの抜歯後
ご相談内容
「右下の奥歯の周辺の歯茎が腫れていて痛い」とのご相談で来院されました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、右上の親知らずが通常よりも伸びて(挺出して)、下の歯茎に強く噛み込んでいる状態でした。この噛み込みが原因で、下の歯茎に腫れと痛みを引き起こす炎症が認められました。 さらに詳しく原因を特定するためレントゲンを撮影した結果、やはり右上の親知らずが下の歯茎を継続的に圧迫していることが確認され、これが腫れと痛みの根本原因であると診断しました。
行ったご提案・治療内容
このまま親知らずを放置すると、炎症が悪化し、周囲の歯にも悪影響を及ぼすリスクがあるため、抜歯が必要であることをお伝えし、患者さんにご納得いただきました。
まず、親知らずの詳しい状態や周囲の骨、歯の詳細な情報を確認するために、歯科用パノラマデジタル写真で口腔内を撮影。その結果に基づき、安全かつ適切な抜歯方法と施術の難易度を慎重に確認しました。
次に局所麻酔を行い、約2〜3分という短時間で、スムーズに親知らずの抜歯を行いました。 上の親知らずは比較的抜きやすい場合が多く、この症例でも迅速な処置が可能です。
この治療のリスクについて
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外科処置後に腫れや出血が続く場合があります。多くの場合、数日で落ち着きますが、症状が長引く場合はご相談ください。
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非常に稀ではありますが、上顎洞に穿孔(穴が空くこと)や、抜歯した歯牙の迷入などが起きる場合があります。
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外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じて痛み止めを併用します。
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持病をお持ちの方や、服用中のお薬の種類によっては、外科処置ができない場合があります。事前に必ず医師にお伝えください。
治療概要
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年齢・性別: 30代女性
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診療種別: 保険診療
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治療期間の目安: 抜歯後の経過観察を含め、約1か月
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治療回数の目安: 2回(診断・抜歯1回、経過観察1回)
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治療費総額の目安: 保険診療3割負担の場合、初診料、レントゲン撮影、抜歯処置、抜歯後の投薬費などを含め、約5,000円程度です。(※お口の状態や処置内容により変動します) ※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
よくある質問(Q&A)
Q1. 抜歯後の痛みはどのくらい続きますか?また、痛み止めは必要ですか?
A1. 抜歯の程度にもよりますが、通常は麻酔が切れてから痛みが始まることが多いです。痛みのピークは抜歯後2~3日程度で、その後は徐々に落ち着いていきます。処方された痛み止めを服用することで、痛みをコントロールできます。痛みが長引く場合や、痛み止めが効かない場合は、我慢せずに当院までご連絡ください。
Q2. 抜歯後、食事で気を付けることはありますか?
A2. 抜歯当日は、麻酔が効いている間は誤って頬や唇を噛んでしまう可能性があるため、食事は控えるか、麻酔が完全に切れてからにしてください。また、刺激の強いもの(熱いもの、冷たいもの、辛いものなど)や、硬いもの、噛み応えのあるものは避け、おかゆやゼリー、スープなどの柔らかいものを中心に摂るようにしましょう。抜歯窩(抜いた後の穴)に食べ物が詰まらないよう、反対側で噛むように心がけてください。
Q3. 抜歯後の日常生活で注意することはありますか?
A3. 抜歯当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒、喫煙は避けてください。血行が良くなることで出血や腫れが悪化する可能性があります。うがいも強く行わず、優しく口をゆすぐ程度にしましょう。抜歯窩の血の塊(血餅)が剥がれてしまうと、痛みが続く「ドライソケット」の原因となることがあります。安静にして過ごし、十分な睡眠をとるようにしてください。
名古屋市で親知らず治療をお考えの方へ
親知らずが原因で歯茎の痛みや腫れにお悩みではありませんか?親知らずは放置すると、歯並びや口腔内の健康に多大な影響を与えることがあります。名古屋市で親知らず治療をお考えの方は、早期の対応が重要です。イナグマ歯科では、親知らずの抜歯を含む口腔外科治療を専門的に行っております。親知らずに関するお悩みがある方は、ぜひ当院にご相談ください。口腔外科・親知らずの抜歯のことなら、名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・親知らずの抜歯のイナグマ歯科までご相談ください。
監修
岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊 尚広
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