【名古屋市天白区】子どもの歯並びがデコボコ…「叢生」は放置しないで!専門医が解説する原因と、将来を見据えた治療法

こんにちは、名古屋市天白区の小児歯科・矯正歯科・歯医者・歯科のイナグマ歯科です。
【名古屋市天白区】子どもの歯並びがデコボコ…「叢生」は放置しないで!専門医が解説する原因と、将来を見据えた治療法
「うちの子の歯、なんかデコボコでガタガタしてる…」「八重歯が生えてきて、大丈夫?」
もし、お子様の歯並びを見てそう感じたら、それは**「叢生(そうせい)」**かもしれません。叢生は、見た目だけの問題ではありません。お子様の将来の健康、そして心にまで大きな影響を及ぼす可能性があるのです。
名古屋市天白区の小児歯科・矯正歯科専門クリニック「イナグマ歯科」では、お子様の成長と発育に合わせた最適な小児矯正をご提供しています。地域のお子様のお口の健康を守ることを使命とし、叢生を根本から改善する治療を専門的に行っています。
この記事では、子どもの叢生がなぜ起こるのか、放置するとどんなリスクがあるのか、そして当院がご提案する最先端の治療法まで、専門的な視点から詳しく解説します。
1. なぜ?子どもの歯並びがデコボコになる「叢生」の意外な原因
叢生は、歯が並ぶためのスペースが不足しているために、歯が重なり合ったり、不揃いに生えたりしている状態です。日本人の子どもに最も多く見られる不正咬合で、一般的には**「乱ぐい歯」や「八重歯」**も叢生の一種です。
その原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。
原因①:遺伝による骨格的な影響
親の歯並びがそのまま遺伝するわけではありませんが、歯やあごの骨の大きさ、そして顔全体の骨格バランスは遺伝の影響を強く受けます。例えば、親御さんがあごが小さかったり、歯が大きかったりする場合、お子さんも同様の傾向を持つことがあります。この結果、あごのサイズに対して歯のサイズが大きく、物理的に歯が並びきらず、叢生を引き起こしやすくなります。しかし、遺伝が歯並びに影響する割合は全体のわずか3割程度と言われています。残りの7割は、日々の生活習慣や癖が原因です。
原因②:現代の食生活とあごの発育不全
現代の食卓は、パン、パスタ、ハンバーグなど、やわらかく、あまり噛まなくても飲み込める食べ物が主流です。子どもの頃からこうした食事が続くと、あごの骨を十分に使う機会が減ってしまいます。あごの骨は、しっかり噛むことで刺激され、成長が促されます。その刺激が不足すると、あごの成長が不十分になり、歯が綺麗に並ぶためのスペースが不足してしまうのです。
原因③:口腔周囲の「悪癖」
お子様が何気なくしている癖や習慣が、歯並びを悪化させる最大の要因となることがあります。
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指しゃぶり・おしゃぶり: 3歳を過ぎても続く指しゃぶりは、前歯に継続的に圧力がかかり、叢生や出っ歯(上顎前突)の原因になります。
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舌で歯を押す癖(舌突出癖): 飲み込む際などに無意識に舌を前歯に突き出す癖は、歯を外側に押し出し、歯並びの乱れを悪化させます。
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口呼吸: 口呼吸をすると、本来上あごについているべき舌が重力で下に下がります。この状態が続くと、上あごが横に広がるのを妨げ、あごの発育不全を招き、歯が並びきらない原因となります。
これらの癖は、お子様自身が気づきにくいため、ご家族が注意深く観察し、早めに気づいてあげることが非常に重要です。
2. 放置は危険!子どもの叢生が引き起こす3つの深刻なリスク
「少し歯並びが悪いだけだから」と叢生を軽視し、適切な治療を怠ると、お子様の将来にわたって様々な問題を引き起こす可能性があります。
リスク1:虫歯と歯周病のリスクが格段にアップ
叢生の歯並びは、歯が重なり合っている部分が多く、歯ブラシの毛先が届きにくい「歯磨きの死角」が多数存在します。そのため、食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい環境となります。結果として、虫歯や歯周病のリスクが格段に高まります。子どもの頃から虫歯を繰り返すと、大人になってからの治療がより複雑になるだけでなく、将来的に健康な歯を失う可能性も高まります。
リスク2:消化不良や発音障害、そして全身の不調へ
歯がデコボコに並んでいると、食べ物を効率よく噛み砕くことが困難になります。十分に咀嚼できないまま飲み込むことで、胃腸に大きな負担をかけ、消化不良や栄養吸収の妨げになります。また、歯並びの乱れは、サ行やタ行などの発音を不明瞭にし、コミュニケーションに影響を及ぼすこともあります。
さらに、噛み合わせのバランスが悪い状態が続くと、あごの関節に負担がかかり、**顎関節症(あごがカクカク鳴る、口が開けにくいなど)**を引き起こすことがあります。そこから身体全体のバランスが崩れ、姿勢が悪くなったり、慢性的な肩こりや頭痛、腰痛といった全身の不調につながることも少なくありません。
リスク3:お子さんの心に深い傷を残す可能性
口元はお顔の印象を大きく左右します。思春期を迎える子どもにとって、叢生がコンプレックスとなり、「人前で口を開けて笑えない」「友達と話すのが嫌だ」など、精神的な苦痛を伴うことがあります。お子様の笑顔や自信を守るためにも、早期の治療を検討することが非常に大切です。
3. 名古屋市天白区「イナグマ歯科」がご提案する叢生の治療法
叢生の治療は、お子様の年齢や歯並びの状態によって最適な方法が異なります。名古屋市天白区で地域密着の歯医者として、当院ではお子様の成長段階に合わせた最適な治療法をご提案し、将来の健康を見据えた根本的な改善を目指します。
【叢生治療の鍵】まずは「あごを広げる」Ⅰ期治療
叢生治療の最も重要なポイントは、「歯が綺麗に並ぶためのスペースを確保すること」です。イナグマ歯科では、永久歯が生え始める5〜11歳頃の混合歯列期に行う**「Ⅰ期治療」**を非常に重視しています。
Ⅰ期治療は、あごの成長を利用して、歯を並べるための土台(あごの骨)を広げる治療です。この時期はまだ骨が柔らかく、歯を動かしやすいだけでなく、あごの骨を拡大させることが可能です。取り外し可能な床矯正装置や、MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれる舌や唇のトレーニングを併用することで、あごの骨を理想的な大きさに誘導します。
Ⅰ期治療のメリット:
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抜歯の可能性を減らせる: 物理的にあごを広げることで、将来、歯を抜かずに矯正できる可能性が非常に高くなります。
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2期治療の期間を短縮: あらかじめ歯の並ぶ土台を整えることで、その後の本格的な矯正(Ⅱ期治療)の期間を短くすることができます。
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根本的な原因改善: 歯並びが悪くなった原因である「あごの狭さ」や「舌の癖」を根本から改善し、後戻りしにくい歯並びを目指します。
【本格的な歯並びの仕上げ】Ⅱ期治療
Ⅰ期治療で土台を整えた後、すべての歯が永久歯に生え変わった12歳以降に行うのが**「Ⅱ期治療」**です。
叢生の場合、Ⅰ期治療だけで歯並びが改善するケースもありますが、より精密な噛み合わせの調整や、見た目を整える必要がある場合はⅡ期治療へ移行します。
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ワイヤー矯正: 歯にブラケットと呼ばれる小さな装置を装着し、ワイヤーの力で歯を一本ずつ動かしていく伝統的な矯正方法です。
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マウスピース矯正: 透明で目立ちにくいマウスピースを段階的に交換していく矯正方法です。お子様のライフスタイルに合わせて、様々なブランドの中から最適なものをご提案します。
当院では、Ⅰ期治療とⅡ期治療を組み合わせた**「トータルケア」**で、お子様の歯並びを美しく、そして機能的に整えます。
4. 名古屋市天白区で「イナグマ歯科」が選ばれる理由
名古屋市天白区にお住まいの多くのご家族から、当院が小児歯科・矯正歯科として選ばれているのには理由があります。
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小児矯正に特化した専門性: 院長は、子どもたちの成長と発育に合わせた矯正治療の専門知識と豊富な経験を持っています。お子様一人ひとりの歯並びの状態や成長段階を正確に診断し、最適な治療計画をご提案します。
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安心できる丁寧なカウンセリング: 叢生の原因や治療方法について、保護者の方にも分かりやすく、丁寧にご説明します。治療に対する不安や疑問を解消し、納得いただいた上で治療を開始します。当院では、セカンドオピニオンにも対応しています。
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お子様が笑顔で通える歯科医院: 歯科医院が苦手なお子様にも安心して通っていただけるよう、お子様のペースに合わせた治療を心がけています。無理に治療を進めることはありません。
5. まとめ:子どもの叢生に気づいたら、まずは一歩踏み出すことが大切
叢生は、ご家庭での努力だけでは改善が難しいことが多い歯並びの乱れです。しかし、早めに専門家の力を借りることで、お子様の負担を最小限に抑え、将来の健康を大きく左右する「綺麗な歯並び」を手に入れることができます。
「もしかしてうちの子も叢生かも?」そう感じた今が、一歩踏み出す絶好の機会です。名古屋市天白区で歯医者をお探しの方、お子様の叢生でお悩みの方は、ぜひ一度「イナグマ歯科」にご相談ください。丁寧なカウンセリングと精密な検査を通じて、お子様に最適な治療法を一緒に見つけましょう。
お子様の未来の笑顔のために、当院がお手伝いできることを願っております。
【ご予約・お問い合わせはこちら】
イナグマ歯科
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所在地:〒468-0056 愛知県名古屋市天白区島田1丁目1114番地
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電話番号:052-806-1181
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診療時間:月~金 9:00~12:00 / 15:15~18:15、土 9:00~12:00
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休診日:土曜午後、日曜、祝日
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アクセス:名古屋市営地下鉄鶴舞線「塩釜口駅」より徒歩15分、市バス「島田停」より徒歩2分、駐車場完備
監修
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岡山大学 歯学博士
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厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医
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院長 稲熊 尚広