名古屋 天白区の歯医者・歯科・口腔外科・顎関節症のイナグマ歯科です。
監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
目次
-
顎関節症の概要
- 顎関節症の症状
- 顎関節症の原因
-
顎関節症の保存的治療
- 生活習慣の改善
- ストレス管理
- 食事の見直し
- 顎の使い方の改善
- ストレッチとマッサージ
- 顎のストレッチ
- マッサージ
- 装具の使用
- 歯ぎしりの防止
- 顎の位置の安定化
- 医薬品の使用
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 筋弛緩薬
- 生活習慣の改善
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顎関節症の外科的治療
- 関節鏡手術
- 手術の手法
- メリットとデメリット
- 顎関節の再建手術
- 手術の手法
- メリットとデメリット
- 顎関節の再配置手術
- 手術の手法
- メリットとデメリット
- 関節鏡手術
-
保存的治療と外科的治療の選択
- 保存的治療が適している場合
- 外科的治療が適している場合
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まとめ
顎関節症の保存的治療と外科的治療
顎関節症(顎関節機能障害)は、顎の痛みや動きの制限、顎を動かす際の音や違和感を伴う状態で、生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。顎関節症の治療には多くのアプローチがあり、症状や原因によって適切な治療法が選ばれます。本記事では、顎関節症の保存的治療と外科的治療について詳しく解説し、それぞれの方法のメリットとデメリットを紹介します。
1. 顎関節症の概要
顎関節症は、顎の関節や周辺の筋肉に痛みや不快感を引き起こす障害です。顎関節症には以下のような症状が見られることがあります。
- 顎を動かすときの痛み
- 顎がクリックする音やポップ音
- 顎の動きが制限される
- 頭痛や耳鳴り、肩こりを伴うことがある
顎関節症の原因は多岐にわたりますが、ストレス、咬合不良、顎の外傷、歯ぎしりや食いしばりが一般的な原因として挙げられます。
2. 顎関節症の保存的治療
保存的治療(非外科的治療)は、顎関節症の初期段階や軽度の症例に対して推奨される治療法で、比較的リスクが低く、生活習慣の改善を伴います。以下に保存的治療の主要なアプローチを紹介します。
2.1 生活習慣の改善
顎関節症の症状を軽減するためには、生活習慣の改善が重要です。以下のポイントに注意することで、症状の緩和が期待できます。
2.1.1 ストレス管理
ストレスは顎関節症の症状を悪化させる一因です。ストレスを管理するためには、リラクゼーション技術を活用することが効果的です。深呼吸、瞑想、ヨガなどがストレスを軽減する助けになります。
2.1.2 食事の見直し
硬い食べ物や粘り気のある食べ物を避け、顎に負担をかけないようにしましょう。柔らかい食事を心がけ、顎の動きが少ない食事を選ぶことで、症状の軽減が期待できます。
2.1.3 顎の使い方の改善
顎を過度に使うことを避けるために、ガムを噛むことや、硬い物を噛むことは控えましょう。また、顎を頻繁に動かさないようにすることも重要です。
2.2 ストレッチとマッサージ
顎の筋肉の緊張を和らげるために、ストレッチやマッサージが有効です。以下の方法を試してみましょう。
2.2.1 顎のストレッチ
顎を開ける運動や、顎を左右に動かす運動が有効です。顎をゆっくりと開け閉めし、可動域を広げる運動を行います。これにより筋肉の緊張がほぐれ、症状の軽減が期待できます。
2.2.2 マッサージ
顎周辺の筋肉をマッサージすることで、血流が改善され、痛みが軽減することがあります。優しく揉みほぐすことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
2.3 装具の使用
顎関節症の治療には、ナイトガードやマウスガードなどの装具が使用されることがあります。これにより以下の効果が期待できます。
2.3.1 歯ぎしりの防止
ナイトガードを使用することで、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担を軽減します。特に夜間に使用することで、顎の負担を減少させることができます。
2.3.2 顎の位置の安定化
装具を使用することで、顎の位置を安定させることができます。これにより、顎関節への負担を減少させることができます。
2.4 医薬品の使用
顎関節症の症状を緩和するために、医薬品が使用されることがあります。以下のような薬が処方されることがあります。
2.4.1 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
痛みや炎症を軽減するために使用されます。イブプロフェンやナプロキセンなどが含まれます。NSAIDsは短期間の使用に適しています。
2.4.2 筋弛緩薬
筋肉の緊張を和らげるために使用されることがあります。筋弛緩薬は筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減するのに役立ちます。
3. 顎関節症の外科的治療
保存的治療で症状が改善しない場合や、顎関節症が重度である場合には、外科的治療が検討されます。外科的治療にはいくつかのアプローチがあり、それぞれの方法について詳しく解説します。
3.1 関節鏡手術
関節鏡手術は、顎関節内の異常を修正するための手術で、最小限の切開で行います。
3.1.1 手術の手法
関節鏡手術では、小さな切開を行い、関節鏡という器具を使用して顎関節内を視察します。異常が発見された場合、関節鏡を通じて修正を行います。
3.1.2 メリットとデメリット
メリットとしては、侵襲が少なく、回復が比較的早いことが挙げられます。デメリットとしては、手術が難しい場合や、症状が複雑な場合には十分な改善が得られない可能性があります。
3.2 顎関節の再建手術
顎関節の再建手術は、顎関節の構造を再建する手術で、顎関節の損傷が深刻な場合に行われます。
3.2.1 手術の手法
顎関節の再建手術では、顎関節の損傷を修復し、関節の機能を回復させるために、人工関節や移植片を使用することがあります。手術後のリハビリが必要です。
3.2.2 メリットとデメリット
メリットとしては、顎関節の機能を回復させることができる点が挙げられます。デメリットとしては、手術が大がかりであり、回復に時間がかかることがあります。また、術後の合併症のリスクも考慮する必要があります。
3.3 顎関節の再配置手術
顎関節の再配置手術は、顎関節の位置を調整するための手術です。顎関節が不適切な位置にある場合に行われます。
3.3.1 手術の手法
顎関節の再配置手術では、顎関節の位置を正しい位置に戻すために手術を行います。手術後は、顎の動きを正常にするためのリハビリが必要です。
3.3.2 メリットとデメリット
メリットとしては、顎関節の位置が正しくなることで、症状の改善が期待できる点が挙げられます。デメリットとしては、手術後に痛みや腫れが続く可能性があるため、回復には時間がかかることがあります。
4. 保存的治療と外科的治療の選択
顎関節症の治療法を選択する際には、症状の重度、患者の健康状態、治療の目的を考慮する必要があります。以下のポイントを参考に、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
4.1 保存的治療が適している場合
- 症状が軽度または中等度である場合
- 手術のリスクを避けたい場合
- 日常生活に支障がない程度の症状である場合
4.2 外科的治療が適している場合
- 保存的治療が効果を示さない場合
- 症状が重度で生活に支障をきたしている場合
- 顎関節に深刻な損傷がある場合
5. まとめ
顎関節症の治療には、保存的治療と外科的治療の2つの主要なアプローチがあります。保存的治療は生活習慣の改善やストレッチ、装具の使用など、リスクが少なく、比較的簡単に実施できる方法です。一方で、外科的治療は症状が重度である場合や保存的治療が効果を示さない場合に選ばれることが多く、専門的な手術が必要です。
顎関節症の治療は個々の症状や状況に応じて異なるため、専門の医師と相談し、自分に最適な治療法を選ぶことが重要です。名古屋市天白区のイナグマ歯科では、顎関節症に関する専門的な診断と治療を提供していますので、顎関節に関するお悩みがある方はお気軽にご相談ください。
監修: 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
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