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【名古屋・天白区で相談多数】舌の下にできた唾石症の原因・症状と治療法まとめ

唾石症

名古屋 天白区の歯医者・歯科・歯科検診・予防歯科のイナグマ歯科です。院長  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

名古屋市天白区のイナグマ歯科では、歯科診療に加え、口腔外科や予防歯科にも力を入れています。今回ご紹介するのは、唾液腺に関する重要な疾患「舌下唾石症」についてです。舌下唾石症は、唾液腺に石ができる病気で、その多くは痛みや腫れを引き起こします。特に舌下腺に石ができる場合、発見が遅れがちで、適切な対応が遅れると、感染症や他の合併症を引き起こす可能性があります。

舌下唾石症はその症状が軽微なこともあり、初期段階では気づかないことが多いですが、早期に治療を受けることで、より良い結果を得ることができます。このブログでは、舌下唾石症の基本的な理解から、症状、原因、診断法、そして治療法まで詳しく解説していきます。自分で確認できるセルフチェック方法も紹介するので、少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関での受診を検討しましょう。

名古屋・天白区で歯科や口腔外科の専門的な治療を受けるなら、イナグマ歯科が頼りになります。院長である稲熊尚広医師は、岡山大学の歯学博士であり、厚生労働省認定の歯科医師臨床研修医指導医でもあります。患者さん一人ひとりに最適な治療を提供し、安心して治療を受けられる環境づくりに努めています。

舌下唾石症に関して知っておきたいポイントをしっかりと把握し、症状が出た場合には、早期の対応を心がけましょう。この記事を通して、舌下唾石症についての理解が深まり、適切な治療選択ができるようになることを願っています。

目次

1. 舌の下にできる唾石症とは?

  • 唾石症の基本的な定義

  • 舌下腺にできる唾石の特徴

  • 舌下唾石の発症頻度と年齢層

2. 舌下唾石症の主な症状と初期サイン

  • 食事中の痛みや腫れ

  • 舌の下にしこり・異物感がある場合

  • 感染による膿・発熱などの兆候

  • 自分で確認できるセルフチェック方法

3. 唾石症の原因とリスク要因

  • 唾液の性質(粘度や成分)との関係

  • 水分不足・脱水と唾石形成の関係

  • 食生活・ストレス・口腔衛生との関連性

  • 再発しやすい人の特徴

4. 舌下唾石の診断方法とは?

  • 耳鼻科・口腔外科での診察の流れ

  • 超音波検査・X線・CTの違い

  • 内視鏡診断のメリットと対応施設

  • 病院受診の目安とタイミング

5. 舌下唾石症の治療法【症状・大きさ別に解説】

5-1. 自然排出を目指す保存的治療

  • マッサージ・水分補給・酸味摂取法

  • 温熱療法・鎮痛薬・抗菌薬の使い方

  • 保存療法の効果と限界

5-2. 外来で行う外科的摘出手術(口内法)

  • 手術の流れ・所要時間・痛みの程度

  • 保険適用・費用の目安

  • 傷跡や後遺症の有無

5-3. 内視鏡下唾石摘出術(sialoendoscopy)

  • 最新の低侵襲手術とは?

  • メリット・デメリット・適応条件

  • 大学病院や専門クリニックでの対応状況

5-4. 唾液腺摘出手術(口外法)の適応と注意点

  • 深部や複数の唾石に対応する方法

  • 全身麻酔・入院期間・術後の影響

  • 神経損傷リスクと対策

6. 治療後のケアと再発予防

  • 日常的にできるマッサージと唾液促進法

  • 食生活・水分管理・ストレスコントロール

  • 定期検診・超音波フォローアップのすすめ

7. よくある質問(Q&A形式)

  • 小さい唾石でも放置していいの?

  • 自分で押し出しても大丈夫?

  • 何科に行けばよい?耳鼻科 or 歯科 or 口腔外科?

  • 自費診療との違いは?

8. まとめ:舌下唾石症の早期対応と最適な治療選び

  • 治療法の選択チャート(石の位置・大きさ別)

  • 放置によるリスクと早期治療の重要性

  • 自分に合った治療方法を選ぶためにできること

    1. 舌の下にできる唾石症とは?

    唾石症

    ● 唾石症(sialolithiasis)とは何か?

    唾石症とは、唾液腺やその導管に「石」が形成されて唾液の流れを阻害する病態で、主にカルシウムやリン酸カルシウムによってできた石状の塊です。一般的には顎下腺(亜顎下腺)で発生しますが、舌下腺(唾液が舌下に出る通路)に発生するケースもあり、これを「舌下唾石症」といいます 。

    ● 舌下腺にできる唾石の特徴

    舌下腺は複数の小さい導管があり唾液の出口が短いため、舌下唾石は発生頻度こそ低い(全唾石のうち約1〜6%)ものの、その発見は難しい傾向があります 。大きくなってから初めて気づくケースもあるため、早期発見が重要です。

    ● 発症頻度と好発年齢

    唾石症全体では、一般人口の約1.2%が経験し、症状を伴うのは0.45%程度。典型的には30~60歳の成人男性に多く発症し、舌下では稀ですが、30~40代の発症も珍しくありません 。


    2. 舌下唾石症の主な症状と初期サイン

    ● 食事中の痛み・腫れ(“食事症候群”)

    唾液の分泌が促進される食事時に痛みや腫れが生じやすく、これは特徴的な症状です 。

    ● 舌の裏に感じるしこり・異物感

    舌下唾石は、触ると「硬いしこり」として感じられ、口内鏡的に舌の裏で認識されることがあります 

    ● 感染症状:膿や発熱など

    唾液の停滞が続くと細菌感染を引き起こし、発熱、膿、強い腫れといった重篤な兆候につながることがあります 。

    ● セルフチェック

    1. 舌下部を触って硬いつぶ状のものを感じる

    2. 食事中に痛み・圧迫感がする

    3. 唾液が出にくく、口が乾く感じがする

    これらが複数当てはまる場合は、医療機関での診察を強くおすすめします。


    3. 唾石症の原因とリスク要因

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    ● 唾液の性質(粘度と成分)

    唾液中のカルシウムやリン酸は、粘度が高かったり清掃されにくかったりする導管で石化します 。

    ● 水分不足・脱水

    脱水状態やpHの変化は唾液の濃縮を招き、クリスタル形成を容易にします 。

    ● 食生活・ストレス・衛生

    塩分・カルシウムが多い食事、ストレス、口腔衛生の不備は唾石形成のリスクを高めます。再発しやすい人はこういった習慣が継続していることが多いです 。


    4. 舌下唾石の診断方法とは?

    ● 診察の流れ

    耳鼻科・口腔外科で問診、視診、触診を行い、舌下部に硬結や腫れがあるか確認します 。

    ● 超音波エコー

    非侵襲的で容易に導入でき、80~90%の精度で唾石を検出できることから、第一選択となる検査です 。

    ● X線/CT検査

    石灰化した結石は導管内で白く写り、大きさ・位置を正確に把握でき、特にCTやCBCTは手術計画に欠かせません 。

    ● 内視鏡(sialoendoscopy)診断

    細い内視鏡を導管に入れることで、石や粘膜を直接観察可能。特に5mm以下の石や狭窄部分の診断・治療に有効です 。

    ● 受診タイミング

    セルフチェックで硬結や痛みがある場合は、なるべく早期に専門医(耳鼻科/口腔外科)へ受診しましょう。


    5. 舌下唾石症の治療法【症状・大きさ別】

    5‑1. 保存的治療(自然排出を目指して)

    ◇ マッサージ + 水分補給 + 酸味摂取

    • 唾液の流れを促すために舌下部を軽く指で押し出すようにマッサージ

    • レモンやグレープフルーツなど酸味あるものを摂取

    ◇ 温熱療法と薬物療法

    • 湿った温タオルで温め、唾液流出を促進

    • NSAIDs: 鎮痛・抗炎症薬、感染伴う場合は抗菌薬(ペニシリン系やセフェム系)

    ◇ 効果と制限

    サイズが小さく、導管の入り口近くにある場合は自然排出が期待できますが、5mm以上の深部結石では効果が乏しいです 。


    5‑2. 口内法(外来の日帰り小手術)

    唾石が舌下粘膜に近く、触診可能な場合に選択肢になります。

    ■ 手術概要

    • 局所麻酔下で粘膜切開後、結石摘出

    • 所要時間は20~30分程度

    • 麻酔が切れるとすぐに食事可(飲酒・激しい運動は数日控える)

    ■ 費用と安全性

    • 健康保険3割負担で約6,000〜10,000円

    • 傷跡は口内の粘膜で目立たず、神経への影響は少ない


    5‑3. 内視鏡下摘出術(sialoendoscopy)

    最新の低侵襲技術で、保存療法・口内手術の中間的選択として注目。

    ■ 特徴とメリット

    • 1.1~1.6mm径の内視鏡で導管内を視る

    • 5mm以下の石は内視鏡だけで摘出可能

    • 石が大きい場合はレーザーやドリルで破砕(ISWL)後摘出

    • 成功率85~90%以上、後遺症が少ない

    ■ 適応と注意事項

    • 導管にアクセス可能で5~7mm程度までの石に最適

    • 狭窄や曲がりがある導管では操作が難しい場合も

    • 大学病院または専門クリニックでの対応が多く、局所または全身麻酔で日帰り~短期入院が可能です


    5‑4. 唾液腺摘出手術(口外法/顎下腺摘出)

    複数の石や深部(パレンキマ)に石がある場合に選択されます。

    ■ 手術概要

    • 顎下又は舌下腺ごと摘出する大掛かりな手術

    • 全身麻酔、入院1泊以上、回復まで約4週間

    • リスクとして顔面神経・舌神経障害など、ほとんどは一時的

    ■ 成功率と費用

    • 再発を防ぐ目的でしっかりと根治可能

    • 健康保険3割負担で8〜10万円程度


    6. 治療後のケアと再発予防

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    ● 日常ケア

    • 食後や入浴時、顎下・舌下を軽く数回マッサージ

    • よく噛む、酸味のある食材やガムを利用して唾液促進

    ● 生活習慣

    • 水分を十分にとり、脱水を防止

    • 偏ったカルシウム摂取を避け、バランスある食事

    • ストレス管理により唾液の質を整えましょう

    ● 定期検診

    • 3〜6ヶ月ごとに超音波検査を受けることで再発を早期に察知できます


    7. よくある質問(Q&A)

    Q1. 小さい唾石でも放置していい?

    A1. 症状(痛み・異物感)がない場合も、自己判断は避けましょう。自然排出を試みながら、定期的に医療機関で経過を確認してください。

    Q2. 自分で押し出しても大丈夫?

    A2. 導管が軽く触れられる石なら可能ですが、無理に押すと出血や感染のリスクがあります。医師に相談してからにしましょう。

    Q3. 受診先は何科がベスト?

    A3. 耳鼻科・口腔外科ともに対応可。初回は内視鏡を扱う施設(大学病院など)が安心です。

    Q4. 自費診療との違いは?

    A4. 保険診療が可能な治療法がほとんどですが、先進的なレーザー治療(ISWLなど)は自費が加わる場合があります。


    8. まとめ:早期対応&最適治療の選択チャート

    (小さい石・入り口近く・痛み軽度) → 保存的療法(マッサージ・酸味・水分) (石が触れる位置・中サイズ) → 口内法(日帰り、局所麻酔) (石5〜7mm・導管内可視) → 内視鏡下摘出 or ISWL併用 (大きい石/深部/複数) → 口外法による唾液腺摘出が最善

    放置によるリスク

    感染の悪化、膿瘍、神経への影響、顔面腫脹などのリスクがあります。早期治療が重要です 。


    ✅ 最後に:舌下唾石の「次の一歩」

    Points to note_374780306

    • 舌下部に硬さや痛みを感じたら素早く耳鼻科/口腔外科を受診。

    • 超音波検査による診断をまず受け、石の有無・大きさを確認。

    • 保存療法が効かなければ、口内法や専門医による内視鏡治療を検討。

    • 深部の場合は、口外法での根治的な石除去を選べます。

    この記事が、あなたが「適切な治療方法を選び、安心して対処する」ための後押しになりますように。再発予防の生活習慣改善も忘れず、しっかりとケアしていきましょう。
     

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    監修  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

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2025年07月09日 03:31
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