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舌にがんの症状?初期症状からステージ別の進行度、治療法、そして予防法まで徹底解説

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こんにちは、名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・口腔がん診断のイナグマ歯科です。

院長:岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊 尚広

舌にがんの症状?初期症状からステージ別の進行度、治療法、そして予防法まで徹底解説


 

1. 舌がんとは?見過ごされがちな初期症状とセルフチェックの重要性

舌の側縁に現れた白板症(白いしこり)の症例|名古屋市天白区イナグマ歯科_コピー

「口内炎かな?」と安易に考えていませんか?それがもしかしたら舌がんかもしれません。

舌がんは、口腔がんの一種で、舌の表面や側面にできる悪性腫瘍です。日本では年間約2,000人以上が罹患するとされており、決して他人事ではありません。早期発見できれば比較的高い確率で治癒が見込めますが、進行すると治療が難しくなるため、早期発見が非常に重要です。

この章では、舌がんの初期症状と、日頃からできるセルフチェックの方法について詳しく解説します。

 

1-1. 舌がんの初期症状:こんなサインを見逃さないで!

 

舌がんの初期症状は、口内炎やできものと似ているため、見過ごされがちです。しかし、以下のような特徴が見られる場合は注意が必要です。

  • しこりやただれが2週間以上治らない:口内炎は通常1〜2週間で治りますが、舌がんの場合は治癒せず、徐々に大きくなります。

  • 舌の縁や側面にできる白い斑点や赤い斑点(白板症・紅板症):これらは「前がん病変」と呼ばれ、がん化する可能性のある状態です。

  • 舌の潰瘍(かいよう):表面がえぐれたようにただれ、痛みや出血を伴うことがあります。

  • 食べ物や飲み物がしみる:初期のうちは、熱いものや冷たいものがしみる程度の違和感かもしれません。

  • 舌の同じ場所に何度もできる口内炎:いつも同じ場所に口内炎ができる場合、その下の組織に異常がある可能性があります。

 

1-2. 毎日たった3分!舌がんセルフチェックのやり方

 

早期発見のためには、日々のセルフチェックが欠かせません。鏡の前で、以下のステップを試してみましょう。

  1. 清潔な手で舌を触ってみる:舌の表面や側面に、硬いしこりやざらつきがないか確認します。

  2. 舌の裏側も確認する:舌を上に反らせて、舌の裏側や歯茎との境目に異常がないかチェックします。

  3. 舌を左右に動かしてみる:舌の動きに不自然さや痛みがないか確認します。

  4. 舌の色を観察する:通常はピンク色ですが、一部が白くなったり赤くなったりしていないか確認します。

少しでも気になる症状があれば、放置せずにすぐに医療機関を受診しましょう。

 

2. 舌がんになりやすい人の特徴とリスク要因

口腔がんをチェック

舌がんの発症には、様々なリスク要因が関わっています。自分が当てはまるかどうか、チェックしてみましょう。

 

2-1. 喫煙と飲酒

 

喫煙は、舌がんの最大の原因の一つです。タバコに含まれる発がん性物質が、舌の粘膜を刺激し、がん化を促進します。また、アルコールは、特に喫煙と組み合わさることで、発がんリスクをさらに高めます。

 

2-2. 慢性の機械的刺激

 

  • 合わない入れ歯や被せ物:常に舌に当たって傷つけ、慢性的な炎症を引き起こすことがあります。

  • 鋭利な歯の尖り:虫歯などで欠けた歯が、舌にこすれて傷をつけることがあります。

  • 銀歯や金属アレルギー:金属イオンが溶け出して、舌の粘膜に影響を与える可能性があります。

 

2-3. その他

 

  • ヒトパピローマウイルス(HPV):子宮頸がんの原因としても知られるHPVは、口腔がんのリスクを高めることが明らかになっています。

  • 不規則な生活習慣や栄養バランスの偏り:免疫力の低下は、がん細胞の増殖を抑える力が弱まります。

  • 口腔衛生状態の不良:不潔な口内環境は、炎症を慢性化させ、がんのリスクを高めます。

これらのリスク要因に心当たりのある方は、より一層の注意が必要です。

 

3. 舌がんの進行度:ステージ0からステージⅣまでの病期分類

 

舌がんは、その大きさやリンパ節への転移の有無などによって、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。ステージが上がるほど、がんが進行していることを示し、治療が難しくなります。

 

ステージ0:上皮内がん(Tis)

 

がん細胞が上皮内にとどまっており、リンパ節や他の臓器への転移はありません。手術による切除でほぼ完全に治癒が見込めます。

 

ステージⅠ(T1)

 

がんの大きさが2cm以下で、リンパ節への転移はありません。手術による切除が主な治療法です。

 

ステージⅡ(T2)

 

がんの大きさが2cmを超えて4cm以下で、リンパ節への転移はありません。手術や放射線治療が検討されます。

 

ステージⅢ(T3, N1)

 

以下のいずれかに当てはまります。

  • がんの大きさが4cmを超える

  • 舌の奥まで深く浸潤している

  • 顎の骨にまで浸潤している

  • 首のリンパ節に1つだけ転移している(3cm以下)

手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた治療が必要となることが多いです。

 

ステージⅣ(T4, N2, N3, M1)

 

以下のいずれかに当てはまります。

  • がんが舌以外の広範囲な組織にまで広がっている

  • 首のリンパ節に複数転移している、または大きな転移がある

  • 遠隔臓器(肺、骨など)に転移している

手術、放射線治療、化学療法、緩和ケアなどを組み合わせて治療が行われます。

 

4. 舌がんの治療法:手術、放射線、化学療法

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舌がんの治療は、がんの進行度(ステージ)や患者さんの状態に合わせて、様々な方法が組み合わされます。

 

4-1. 外科手術

 

舌がんの治療の中心となるのが外科手術です。がんの大きさや位置によって、切除する範囲が異なります。

  • 舌部分切除術:がんが小さい場合、舌の一部を切除します。

  • 舌半側切除術:舌の片側半分を切除します。

  • 舌全摘術:舌全体を切除します。

舌を大きく切除した場合は、体の他の部分(腕や太ももなど)から皮膚や筋肉を移植して、舌の形を再建する再建手術が行われます。

 

4-2. 放射線治療

 

放射線をがんに照射して、がん細胞を破壊する治療法です。手術が難しい場合や、手術後の再発予防として行われます。

  • 外部照射:体の外から放射線を照射します。

  • 組織内照射(ブラキセラピー):がんの近くに放射線源を挿入して、集中的に照射します。

 

4-3. 化学療法(抗がん剤治療)

 

抗がん剤を点滴などで投与し、全身のがん細胞を攻撃する治療法です。進行がんや、他の臓器に転移している場合に行われます。

 

4-4. 薬物療法

 

近年では、がん細胞の増殖に関わる特定の分子を標的とする分子標的薬や、免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫チェックポイント阻害薬も、治療の選択肢として増えています。

これらの治療法は、単独で行われることもありますが、多くの場合、組み合わせて治療効果を高めます。

 

5. 舌がん治療後の生活:後遺症とリハビリテーション

 

舌がんの治療、特に手術を受けた場合、様々な後遺症が残ることがあります。しかし、適切なリハビリテーションを行うことで、日常生活の質を大きく向上させることができます。

 

5-1. 嚥下(飲み込み)機能の障害

 

舌の一部を切除すると、食べ物を飲み込むことが難しくなることがあります。嚥下リハビリテーションでは、飲み込みやすい食事の工夫や、嚥下を助けるためのトレーニングを行います。

 

5-2. 発音障害

 

舌の動きが悪くなると、言葉をうまく発音できなくなることがあります。言語聴覚士による発音訓練を通じて、コミュニケーション能力の回復を目指します。

 

5-3. 味覚障害

 

味を感じる味蕾(みらい)が舌に多く存在するため、手術や放射線治療によって味覚が変化することがあります。多くの場合、時間とともに徐々に回復しますが、個人差があります。

 

5-4. 顎や首の動きの制限

 

手術や放射線治療の影響で、顎や首の筋肉が硬くなり、動きが制限されることがあります。理学療法士によるストレッチやマッサージで、動きの改善を目指します。

これらの後遺症は、早期からリハビリテーションを開始することで、その影響を最小限に抑えることができます。

 

6. 舌がんの予防法:今日からできる5つの習慣

 

舌がんは、日々の生活習慣を見直すことで、発症リスクを下げることができます。

 

6-1. 禁煙・節酒

 

最も効果的な予防法です。喫煙者はすぐにでも禁煙を始め、飲酒は適量を心がけましょう。

 

6-2. 口腔ケアの徹底

 

毎日の丁寧な歯磨きはもちろん、歯科医院での定期的な検診で、歯石除去や虫歯治療を行い、口の中を清潔に保ちましょう。合わない入れ歯や尖った歯がある場合は、すぐに歯科医師に相談して調整してもらいましょう。

 

6-3. バランスの取れた食生活

 

野菜や果物を積極的に摂り、ビタミンやミネラルを補給しましょう。特にビタミンA、C、Eは、粘膜の健康を保つために重要です。

 

6-4. HPVワクチンの接種

 

一部の舌がんはHPVが原因となるため、HPVワクチンの接種も予防策の一つとして有効です。

 

6-5. 定期的な歯科検診・口腔がん検診

 

自覚症状がなくても、年に1〜2回は歯科医院で定期検診を受けましょう。歯科医師は、口の中のわずかな変化も見つけることができる専門家です。特に、喫煙や飲酒の習慣がある方は、積極的に口腔がん検診を受けましょう。


 

7. 舌がんにまつわる疑問Q&A

歯科治療相談

 

Q1:舌がんは遺伝しますか?

 

A1:舌がん自体が遺伝するわけではありませんが、がんになりやすい体質や、特定の遺伝的要因が関与している可能性はあります。ただし、遺伝よりも生活習慣や環境要因の影響が大きいと考えられています。

 

Q2:舌がんの治療費はどのくらいかかりますか?

 

A2:治療法や入院期間、使用する薬剤によって大きく異なります。健康保険が適用されるため、自己負担は3割が基本です。高額療養費制度や、がん保険などの活用も検討すると良いでしょう。

 

Q3:舌がんの手術は痛いですか?

 

A3:手術中は麻酔が効いているため痛みはありません。術後は、痛み止めを適切に使用することで、痛みをコントロールできます。

 

Q4:舌がんになったら、もう話せなくなりますか?

 

A4:舌の切除範囲によって異なります。ごく一部の切除であれば、ほとんど影響はありませんが、広範囲に切除した場合は発音に障害が出ることがあります。しかし、リハビリテーションを通じて、多くの場合は会話能力を回復させることができます。


 

まとめ:早期発見・早期治療が、未来を拓く鍵

 

「たかが口内炎」と放置していたものが、命にかかわる病気である可能性もあります。舌がんの早期発見には、日々のセルフチェックと、歯科医院での定期的な検診が欠かせません。

もし、舌に気になる症状が2週間以上続いている場合は、決して一人で悩まず、口腔外科や耳鼻咽喉科を受診してください。

舌がんに関する正しい知識を持ち、日頃から予防を心がけることが、あなた自身と大切な人の健康を守る第一歩です。この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、行動するきっかけになれば幸いです。

舌がんの症状についてさらに詳しく知りたい方は、専門の医療機関にご相談ください。
 

【当院のご案内】

  • イナグマ歯科: 名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・親知らずの抜歯治療

  • 監修: 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊 尚広

  • ご予約・ご相談: [052-806-1181]または[予約フォームへ]から

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2025年09月13日 19:29
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