知らぬ間に虫歯が進行してしまった!神経を取らないための治療法と予防策
はじめに:知らぬ間に進行する虫歯とは?

虫歯は私たちの口腔内で最も身近で一般的な問題です。しかし、多くの人がその進行を見逃してしまい、気づいた時には歯の神経まで到達してしまうこともあります。実際、虫歯が進行しても初期段階では痛みがなく、見た目にもほとんど変化がないため、気づくのが遅れることが多いのです。そこで重要なのが、早期発見と早期治療。この記事では、知らぬ間に虫歯が進行してしまう原因やその進行過程、神経を取るか取らないかの判断基準、そして予防策について詳しく解説します。
虫歯が進行する原因とリスク
1. 虫歯が進行する原因
虫歯は、主に口内に存在する細菌が原因で発生します。食べ物に含まれる糖分をエサにして、細菌が酸を分泌し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことによって進行します。この酸によるダメージが進行すると、歯の内部にある象牙質が侵食され、最終的に歯髄(神経部分)まで到達することがあります。
2. 虫歯の進行リスク
虫歯が進行すると、歯の構造が崩れ、痛みが発生することがあります。さらに、神経まで感染が広がると、歯を保存できなくなる可能性が高くなります。特に注意が必要なのは、痛みを感じる前に虫歯が進行することが多いという点です。このため、痛みがないからといって安心して放置することは、さらなるリスクを招くことになります。
3. 痛みがない初期の虫歯に注意
初期段階では、虫歯の進行を感じないことがほとんどです。エナメル質がわずかに損傷した段階では、歯に穴が開いたり、変色が現れたりすることもなく、痛みもありません。しかし、この段階で治療を行わないと、徐々に象牙質にまで進行し、最終的には神経に到達してしまいます。そのため、定期的な歯科検診が非常に重要です。
1. 虫歯が神経に達する前兆とその進行過程
1-1. 虫歯が神経に進行するサインとは?
虫歯が神経に到達する前兆は、いくつかのサインとして現れます。最初は軽い痛みや違和感を感じることがありますが、その後、特に甘い食べ物や冷たい飲み物を摂取した際に痛みが強くなることがあります。さらに、痛みが続くようになると、神経がすでに感染している可能性があります。痛みが長時間続く場合や突然激しくなる場合は、早期に歯科医院での診察が必要です。
1-2. 歯に現れる痛みや変化の前兆
虫歯が進行する過程で、次のような症状が現れます:
- 冷たいものや甘いものがしみる
- 食べ物を噛むと痛みを感じる
- 歯茎が腫れる、膿が出る
- 歯が変色する(黒くなる)
これらの症状が現れた場合、神経が感染している可能性があり、速やかな治療が求められます。
2. 神経を取る場合の治療方法と必要性

2-1. 神経を取らなければならないケース
神経を取る必要があるのは、虫歯が歯髄(神経部分)まで進行し、感染が広がっている場合です。この状態を放置すると、歯が腐敗し、最終的には歯を失うことになります。神経を取る処置は「根管治療」とも呼ばれ、歯の神経を除去した後、歯の内部を清掃して充填物を詰める治療法です。この治療により、感染の進行を防ぎ、歯を保存することができます。
2-2. 神経が感染した際のリスクと症状
神経が感染すると、痛みが激しくなり、歯を失うリスクが高くなります。また、感染が広がることで、歯茎が腫れる、膿が出るといった症状が現れ、最悪の場合、歯が抜けることになります。このため、神経を取る治療は避けられないことがあり、その際は早期に治療を受けることが重要です。
3. 神経を取らずに済む治療方法とは?
3-1. 初期虫歯の段階で可能な治療法
神経を取らずに虫歯を治療するためには、早期に治療を開始することが重要です。初期虫歯の場合、フッ素塗布や歯のクリーニングを行うことで、エナメル質の修復が可能です。この段階では、歯を削ることなく治療ができるため、できるだけ早期の段階で歯科検診を受けることが予防に繋がります。
3-2. 神経保存のためにできる治療方法
神経を保存するためには、進行した虫歯を取り除き、歯の内部を清掃して充填する「インレー」や「クラウン」といった治療法が効果的です。これにより、歯の神経に達する前に治療を行い、歯を保存することができます。
4. 歯科医師が行う診断:神経保存のために重要なポイント
4-1. 虫歯の早期発見が神経保存に繋がる理由
早期に虫歯を発見し、適切な治療を行うことで、歯の神経に到達する前に虫歯を取り除くことができます。定期的な歯科検診では、目に見えない虫歯もレントゲンで発見することができるため、早期の段階で治療を受けることが可能です。
4-2. レントゲンや診察で分かる虫歯の進行状況
レントゲンを使用して、歯の内部や歯と歯の間の虫歯を発見することができます。これにより、目に見えない部分で進行している虫歯を早期に発見し、神経を取らずに済む治療が可能になります。
5. 神経を取るリスクと治療後の影響
5-1. 神経を取った場合の治療後の生活
神経を取る治療(根管治療)の後、歯はもろくなり、噛む力が弱くなることがあります。そのため、神経を取った歯にはクラウンをかぶせて、強度を保つ必要があります。また、神経を取った歯は感覚がなくなるため、温度や圧力を感じにくくなります。
5-2. 神経を取らない場合のメリットとデメリット
神経を取らずに虫歯を治療できれば、歯の感覚を維持できますが、進行した虫歯の場合、感染が再発する可能性が高くなります。そのため、最終的には神経を取らなければならないことがあるため、早期に治療を行うことが最も重要です。
6. よくある質問(FAQ)

Q1: 虫歯が進行して痛みを感じない場合、神経を取らないで済むことはありますか?
痛みがない場合でも、虫歯が進行していることがあります。定期的に歯科検診を受けることで、早期に治療を行い、神経を取らずに済むことがあります。
Q2: 虫歯が神経に到達する前に治療する方法はありますか?
初期の虫歯の場合、フッ素塗布や歯のクリーニングで治療が可能です。早期の段階での治療が鍵です。
Q3: 神経を取る治療の後、歯はどれくらい持ちますか?
根管治療後、歯が保存される場合、適切にケアすれば数年以上持ちます。しかし、噛む力がかかりすぎると、歯が割れることがあるため、クラウンの装着が推奨されます。
Q4: 見た目に虫歯がないのに進行しているのはなぜですか?
虫歯は初期段階では見た目に現れません。歯の内部で進行していることが多いため、定期的なレントゲン検査が重要です。
Q5: 神経を取らずに治療するために重要なポイントは?
早期発見と治療が最も重要です。定期的な歯科検診と日々の口腔ケアを心掛けましょう。
7. 虫歯予防と早期発見の重要性
7-1. 定期的な歯科検診で虫歯を早期発見する方法
定期的に歯科検診を受けることで、目に見えない虫歯を早期に発見し、神経を取らずに治療できます。
7-2. 歯磨きと食生活の改善で虫歯を予防する方法
正しい歯磨きと食生活の改善が虫歯予防に効果的です。特に、糖分の摂取を控え、口腔内を清潔に保つことが重要です。
8. まとめ:神経を取らずに済むための予防策と治療法

虫歯を早期に発見し、適切な治療を行うことで、神経を取らずに歯を保存することができます。定期的な歯科検診、正しい歯磨き習慣、食生活の改善が、虫歯予防と早期発見に繋がります。神経を取らないために、早期治療と予防が最も重要です。
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監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
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