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歯の根元のズキズキ痛み…根の先が原因?それとも歯周病?見分け方と対処法

歯を見る男性

名古屋市天白区の歯医者・歯科・歯周病・根管治療のイナグマ歯科です。

歯の根の先が痛い……これって神経のせい?それとも歯周病?

「噛むとズキッと痛む」「夜になるとジンジンする」「押すと違和感がある」――こんな症状に心当たりはありませんか?

歯の痛みとひと口に言っても、その原因はさまざま。特に「歯の根の先」、いわゆる根尖部(こんせんぶ)に痛みを感じるときは、神経のトラブルによるものなのか、それとも歯ぐきや骨に関わる歯周病が原因なのか、判断が難しいケースが多くあります。

実際に、歯科医院を訪れる患者さんの中には、

  • 「冷たいものは大丈夫だけど、温かいものがしみる」

  • 「歯ぐきが腫れていて、押すと痛む」

  • 「歯はそんなにグラグラしてないけど、奥の方がズキズキする」

といった、判断のつきにくい症状を訴える方が少なくありません。

名古屋市天白区のイナグマ歯科では、こうした「原因がはっきりしない歯の痛み」にもしっかりと対応しています。

この記事では、

  • 歯の根の先が痛む原因と仕組み

  • 「根尖性歯周炎」と「歯周病」の違いと見分け方

  • 放置するとどうなるのか?

  • 歯科医院で受けられる治療法

  • 応急処置や受診の目安

などについて、歯科医の視点からわかりやすく解説していきます。

「この痛み、いったいどこから来てるの?」と不安な方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

痛みの裏にある“本当の原因”を見極め、適切な対処につなげるための第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. 歯の根の先が痛む原因とは?
    • 歯の根の構造と神経の関係
    • 根尖性歯周炎とは?
    • 虫歯が神経に達したときの痛みとの違い
  2. 歯周病が原因の場合の痛みの特徴
    • 歯周病による痛みの発生メカニズム
    • 歯周病と根尖性歯周炎の違い
    • 歯ぐきの腫れ・出血と痛みの関係
  3. 根の先が原因か?歯周病が原因か?症状で見分けるチェックポイント
    • 痛みの場所・時間・種類で判断
    • 歯の動き・歯ぐきの状態をセルフチェック
    • 自己判断が難しいケースとは
  4. 放置するとどうなる?歯の根の痛みのリスク
       根の先の炎症が進行した場合の影響
    • 歯周病が悪化して歯を失うケース
    • 口臭や全身疾患への影響
    • 歯の根の先の痛み・歯周病の治療法と対処法
    • 根管治療の流れと期間
    • 歯周病治療で行うクリーニングや外科処置
    • 痛みがひどいときの応急処置・市販薬の使い方
    • 歯の根の先が痛いときは歯医者に相談しよう
    • どんな症状なら歯科受診が必要?
    • 診察時に伝えるべき情報とは
    • 歯科医院選びのポイント
    • まとめ|歯の根の先の痛みは放置せず早めの対処を
    • 歯の根の痛みの種類とリスク
    • 適切な治療と予防の重要性
    • 歯科医の診断を受けるべき理由

根の先が痛い原因とは?
顎が痛い_コピー

歯の根の先の構造と神経の関係

歯の根の先、すなわち「根尖部(こんせんぶ)」は、歯の神経や血管が通る管(根管)の終点にあたります。歯は外側からエナメル質・象牙質・歯髄(神経)という3層構造になっており、歯髄は根の先端に向かって細く伸びています。歯の根の先は、顎の骨(歯槽骨)と直接つながっており、感染が広がると骨にまで炎症が及ぶ可能性があります。

このエリアに痛みを感じる場合、多くは根尖性歯周炎という病態が関係しています。これは歯の神経が死んでしまった後、根管内に細菌が繁殖し、それが根の先から外に漏れ出して炎症を起こす状態です。

根の先が痛む主な病気【根尖性歯周炎とは】

根尖性歯周炎は、歯の神経が壊死した後に発症することが多く、次のような経過をたどります。

  • 虫歯が進行して神経に達する

  • 神経が細菌感染を起こして死ぬ

  • 死んだ神経内で細菌が繁殖

  • 根の先から細菌が漏れ、炎症や膿(膿瘍)を形成

この状態では、痛みが拍動性(ズキズキ)で、夜間に痛みが強くなったり、熱いものに反応して痛んだりすることがあります。進行すると頬が腫れたり、顎の骨まで炎症が広がって顔貌の変化を起こすケースもあります。

虫歯が神経に達したときの痛みとの違い

神経がまだ生きている場合の痛み、つまり虫歯が歯髄に達した際の「歯髄炎」は、冷たいものや甘いものがしみるという症状が中心です。これは感覚神経が過敏になっている状態です。一方で、神経が死んでしまい、根の先に炎症が及ぶと、痛みの性質が変化し、温かいものに反応するようになります。さらに、歯を叩いたときに強い痛みが出る「打診痛」も根尖性歯周炎の特徴です。


歯周病が原因の場合の痛みの特徴とは?


歯周病による痛みの発生メカニズム

歯周病(歯周炎)は、歯と歯ぐきの間にある「歯周ポケット」に細菌が侵入し、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)に炎症が広がる病気です。慢性的に進行しやすく、初期段階では痛みを感じにくいのが特徴です。しかし、中等度〜重度に進行した場合は、歯ぐきの腫れや鈍い痛み、咬合時の違和感といった自覚症状が現れます。

歯周病による痛みは、主に以下の要因で発生します。

  • 歯周ポケット内の炎症:細菌によって歯ぐきが腫れ、血流が増加するため、痛みや違和感が出る。

  • 歯槽骨の吸収:骨が溶けることで歯が動揺し、咬合時に負担がかかり痛みを感じる。

  • 歯ぐきの化膿(歯肉膿瘍):歯周病が進行すると膿が溜まり、強い圧痛や発熱を伴うことがある。

痛みの性質は「鈍い痛み」「歯が浮いたような感じ」「圧迫感」といった症状が中心で、ズキズキするような急性炎症とは異なります。


歯周病と根尖性歯周炎の違いと見分け方

歯周病と根尖性歯周炎は、ともに「歯の根の先の痛み」を引き起こす可能性がありますが、発症メカニズムや治療方法は大きく異なります。以下に両者の違いを比較します。

比較項目 根尖性歯周炎 歯周病(歯周炎)
原因 歯の神経の感染・壊死 歯ぐき・骨の慢性炎症
痛みの性質 ズキズキ、拍動痛、急性 鈍い、咬んだときの違和感
発症のスピード 急性で激しい 徐々に進行、慢性的
歯ぐきの状態 見た目は正常なこともある 腫れ・出血・膿が見られる
歯の動揺 基本的になし 進行すると動揺あり
レントゲン所見 根尖部に黒い影(透過像) 歯槽骨の吸収・水平的な骨欠損

明確な診断には、歯科医師による診察、レントゲン検査、歯周ポケット検査などが必要です。


歯ぐきの腫れ・出血と痛みの関係

歯周病が進行すると、歯ぐきの出血や腫れといった炎症症状が顕著になります。歯ぐきの腫れは、免疫反応により血流や組織液が増加するためであり、押すと痛むことがあります。

特に注意すべきは「歯肉膿瘍」や「歯周膿瘍」と呼ばれる状態で、歯ぐきの奥深くに膿が溜まることで、激しい痛み、腫れ、時に発熱が起きることもあります。これらの症状がある場合は、早急な排膿や抗菌薬の投与が必要です。


根の先が原因か?歯周病が原因か?症状で見分けるチェックポイント

歯科治療


痛みの場所・時間・種類で判断する方法

痛みの原因を自己判断するには、痛みの場所・タイミング・痛みの種類に注目することが有効です。以下のようなチェックポイントがあります。

  • 場所:特定の1本の歯がズキズキと痛む→根尖性歯周炎の可能性

  • 時間:夜間や就寝中に強くなる→神経性の炎症が疑われる

  • 種類:冷たいもので痛む→歯髄炎、温かいもので痛む→根尖性歯周炎

  • 持続時間:短時間でおさまる→初期段階、長時間続く→重度

これらの観察により、ある程度の予測は可能ですが、最終的にはプロの診断が不可欠です。


歯の動き・歯ぐきの状態をセルフチェック

歯周病の場合、進行すると歯がグラグラと動揺するようになります。自分で軽く歯を押してみたときに「前後・左右に動く感覚」があれば、歯槽骨の吸収が進んでいる可能性があります。

また、鏡で歯ぐきを観察して、以下のような状態が見られたら注意が必要です。

  • 歯ぐきが赤く腫れている

  • 歯ブラシで出血しやすい

  • 歯と歯の間にすき間ができている

  • 歯ぐきが下がって歯が長く見える

これらはすべて歯周病の典型的な兆候です。


自己判断が難しいケースとは

以下のような場合は、自己判断が特に難しくなります。

  • 根尖性歯周炎と歯周病が同時に起きている場合(歯周・歯内病変

  • 被せ物や差し歯がある歯で、症状がわかりにくい

  • 神経がすでに除去されていて、痛みを感じにくい

これらのケースでは、歯科医師による精密な検査(根尖部レントゲン・歯周プロービング・動揺度測定など)が必要です。

放置するとどうなる?歯の根の痛みを放置するリスク


根の先の炎症が進行した場合の影響

根尖性歯周炎を放置すると、炎症は歯根の先から顎の骨(歯槽骨)に広がっていきます。初期段階では一時的に痛みが引くこともありますが、これは神経が完全に壊死して一時的に痛みを感じなくなるためであり、治ったわけではありません。細菌感染が進行すると、以下のような深刻な影響が生じる可能性があります。

  • 歯根の先に膿瘍(うみ)が形成される

  • 膿が歯ぐきや顔面に広がり、皮膚が腫れる(蜂窩織炎)

  • 骨髄炎や副鼻腔炎など、隣接組織への波及

  • 慢性炎症により、根尖病変(透過像)が拡大し続ける

  • 最終的に抜歯が必要となる

また、根の先の膿瘍が再発を繰り返すことで、他の歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に、ブリッジやインプラントが隣接している場合、治療はより複雑になります。


歯周病が悪化して歯を失うケース

歯周病は「沈黙の病気」とも言われるように、進行しても自覚症状が乏しいことがあります。しかし、長期間放置すると、歯を支える歯槽骨が徐々に吸収され、次のような不可逆的な症状が現れます。

  • 歯の動揺が強くなり、噛む力が低下

  • 歯ぐきが下がり、見た目が老けた印象になる

  • 歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が詰まりやすくなる

  • 最終的には歯が自然に抜け落ちる

日本の成人が歯を失う主な原因は歯周病です。特に40代以降で症状が悪化しやすく、失われた歯槽骨は自然には再生しません。


口臭や全身疾患への影響も

歯周病や根尖病変を放置すると、単なる口腔内の問題にとどまらず、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになっています。以下のようなリスクが報告されています。

  • 口臭の悪化:歯周病菌の代謝産物が強い臭気を発する

  • 糖尿病の悪化:慢性炎症がインスリン抵抗性を高める

  • 心血管疾患:歯周病菌が血流に乗り、動脈硬化を促進

  • 低体重児出産や早産のリスク増加

特に、糖尿病との相関性は非常に強く、「歯周病は6番目の合併症」とまで言われています。全身の健康を守るうえでも、早期の歯科治療が重要です。


歯の根の先の痛み・歯周病の治療法と対処法

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根管治療とは?流れと期間

根尖性歯周炎に対して行われる基本的な治療が根管治療(こんかんちりょう)です。これは感染した歯の神経や汚染物質を除去し、根の中を清掃・消毒してから密閉する処置です。

治療の流れ:

  1. レントゲン撮影と診断

  2. 歯の神経を除去(抜髄)または既存の根管治療の再治療

  3. 専用の器具で根管内を拡大・清掃

  4. 薬剤を用いて消毒(数回に分けて行うことが多い)

  5. 根管を樹脂で密閉(根管充填)

  6. 最終的な被せ物を装着

治療期間:
通常3回〜5回程度の通院が必要ですが、炎症の状態や歯の本数によっては長期化することもあります。根管治療は非常に精密な処置であり、再発防止のためにも丁寧な施術が重要です。


歯周病治療で行うクリーニングや外科処置

歯周病の治療は、主に以下の段階に分けて行われます。

  1. スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
     歯周ポケット内の歯石や汚れを除去する基本的な処置。

  2. 歯周ポケット検査と再評価
     ポケットの深さを計測し、改善具合を確認。

  3. 歯周外科治療(必要に応じて)
     ポケットが深い部位には、歯ぐきを開いて直接汚染部位を清掃する「フラップ手術」が行われる。

  4. メインテナンス(定期的なケア)
     再発を防ぐために、3ヶ月〜6ヶ月ごとのプロケアが推奨される。

初期の歯周病であれば、ブラッシング指導とスケーリングで改善が期待できますが、中等度以上では歯周外科や再生療法が必要となる場合があります。


痛みがひどいときの応急処置・市販薬の使い方

歯科をすぐに受診できない状況では、応急処置として以下の方法が有効です。

  • 市販の鎮痛薬の服用(ロキソプロフェン・イブプロフェンなど)
     ※ただし、空腹時の服用や過量服用に注意。

  • 患部を冷やす
     氷のうや冷湿布で頬側から冷却することで痛みを和らげる。

  • 刺激物の回避
     熱い飲み物や硬い食べ物は避ける。

  • 正しいブラッシング
     腫れている部位は刺激しすぎないよう注意しつつ、他の部位は丁寧に磨く。

これらはあくまで一時的な対処であり、根本治療にはなりません。痛みがおさまっても、必ず早めに歯科医を受診しましょう。

歯の根の先が痛いときは歯医者に相談しよう

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どんな症状なら歯科受診が必要?

歯の根の先に痛みを感じたとき、すぐに歯科医院を受診すべきかどうか判断に迷う方も多いかもしれません。しかし、以下のような症状がある場合は、自己判断せず早めの受診が強く推奨されます

  • 歯の根元あたりがズキズキと痛む(特に夜間や温かいもので痛む)

  • 歯ぐきが腫れてきた、押すと痛む

  • 歯を叩くと響くような痛みがある

  • 歯がグラグラして噛みにくい

  • 口臭が強くなってきた

  • 発熱、倦怠感などの全身症状が出ている

これらの症状は、単なる疲労や虫歯ではなく、根尖性歯周炎や歯周病による炎症である可能性が高く、進行すると重篤化するリスクがあります。


診察時に伝えるべき情報とは

歯科医院では、的確な診断を受けるために患者自身が自覚している症状を正確に伝えることが重要です。以下の情報を整理しておくと診療がスムーズに進みます。

  • 痛みの発生時期と継続期間(いつから痛いのか?)

  • 痛むタイミング(冷たいもの、温かいもの、噛んだ時など)

  • 痛みの強さと性質(鈍痛、拍動痛、ズキズキなど)

  • 痛みの場所(どの歯、どの範囲か)

  • 過去の治療歴(神経を取ったことがあるか、被せ物はあるか)

  • 使用中の薬や持病の有無(糖尿病など)

また、できれば口腔内の写真以前のレントゲン画像などがあると、比較診断の助けになります。


歯科医院選びのポイント

根の先の治療や歯周病治療は、専門性の高い分野です。適切な診療を受けるためには、以下のような歯科医院を選ぶことをおすすめします。

  • 根管治療や歯周病治療に力を入れているクリニック(専門医・認定医がいる)

  • マイクロスコープやCTなどの精密診断機器が導入されている

  • インフォームドコンセント(説明と同意)を丁寧に行ってくれる

  • 口コミや評判が良い(GoogleレビューやSNSで確認可能)

また、通いやすさ(立地・予約の取りやすさ)も重要です。根管治療は複数回通院が必要なため、続けやすい医院を選ぶことが治療成功のカギとなります。


まとめ|歯の根の先の痛みは放置せず早めの対処を

まとめ


歯の根の先に痛みを感じる場合、その原因は大きく分けて「根尖性歯周炎」と「歯周病」の2つに大別されます。どちらも軽視すると、歯の喪失や全身疾患への影響といった重大な結果を招くことがあります。

  • 根尖性歯周炎は、神経の感染・壊死が原因で起こる急性の炎症。

  • 歯周病は、歯ぐきや骨の慢性的な破壊が進む生活習慣病。

  • 両者を正確に見分けるには、歯科医院での診察と検査が必要。

  • 放置すれば抜歯、顎骨の感染、全身の健康被害に波及する可能性も。

  • 治療には根管治療や歯周基本治療、外科処置などがあり、早期介入で予後が大きく変わる。

歯の痛みは、体が発する重要な「サイン」です。市販薬で一時的にごまかすのではなく、専門家の診断を仰ぎ、根本的な治療を受けることが何よりも大切です。

 

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2025年05月17日 14:46
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