【歯学博士が解説】唾石症の原因・症状・治療法|食事のたびに顎が腫れる方へ【名古屋市天白区】
名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科のイナグマ歯科です。
「食事をすると顎の下が腫れる」「口の中に硬いしこりがある」「食事中に顎が痛む」「舌の下に違和感がある」といった症状でお悩みではありませんか?
このような症状は、唾液腺や唾液の通り道である唾液管に石ができる「唾石症(だせきしょう)」が原因かもしれません。
唾石症は、唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどの成分が結晶化し、唾液腺や唾液管の中で石のような塊を形成する病気です。特に顎の下にある顎下腺に発生しやすく、食事によって唾液の分泌が増えると痛みや腫れが強くなるという特徴があります。
初期の唾石症は症状が軽いため見過ごされることも少なくありません。しかし、放置すると唾液の流れが悪くなり、唾液腺炎や細菌感染、膿瘍形成などを引き起こすことがあります。そのため、「そのうち治るだろう」と自己判断せず、症状が続く場合は早めに歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
当院には、名古屋市天白区をはじめ、緑区・昭和区・瑞穂区・日進市・東郷町などから、顎の腫れや口腔内のしこり、唾石症のご相談で来院される患者さまがいらっしゃいます。口腔外科領域の診療経験を活かし、症状の原因を丁寧に診査・診断し、患者さま一人ひとりに適した治療方法をご提案しております。
この記事では、唾石症の原因、症状、自然治癒の可能性、検査方法、治療方法、放置するリスク、予防方法について、歯学博士・厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医の立場から分かりやすく解説します。
「食事のたびに顎が腫れる」「口の中に硬いしこりを感じる」「唾石症かもしれない」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
医療監修
稲熊 尚広
- 岡山大学 歯学博士
- 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医
- 愛知県名古屋市天白区にて歯科診療に従事
当院では口腔外科診療の一環として、唾石症や顎の腫れ、口腔内のしこりに関するご相談を受け付けています。
唾石症とは?

唾石症(だせきしょう)とは、唾液を分泌する唾液腺や唾液の通り道である唾液管の中に石のような塊(唾石)ができる病気です。
特に顎の下にある「顎下腺(がっかせん)」に発生することが多く、全体の約80〜90%を占めるといわれています。
唾石はカルシウムやリン酸塩などのミネラル成分が唾液中で結晶化し、徐々に大きくなることで形成されます。
初期段階ではほとんど症状がありませんが、石が大きくなると唾液の流れを妨げ、食事のたびに痛みや腫れを引き起こします。
唾石症が起こる原因
唾石症の発症メカニズムは完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
1. 唾液の流れが悪くなる
唾液の分泌量が低下すると、唾液中のカルシウム成分が沈着しやすくなります。
特に以下のような方は注意が必要です。
- 水分摂取量が少ない
- 高齢者
- ストレスが多い
- 口呼吸の習慣がある
- 薬の副作用で口が乾燥する
2. 口腔内環境の悪化
虫歯や歯周病によって細菌が増殖すると、唾液腺の炎症が起こりやすくなります。
炎症によって唾液の流れが滞ることで、唾石形成のリスクが高まります。
3. ミネラル成分の蓄積
唾液にはカルシウムやリンなどの成分が含まれています。
これらが長期間にわたり蓄積すると結晶化し、徐々に石となって成長していきます。
4. 唾液管の構造的特徴
顎下腺の唾液管は長く、重力に逆らって唾液を運ぶため、他の唾液腺よりも唾石ができやすいとされています。
唾石症の主な症状
唾石症の特徴的な症状は、食事中または食事前後に現れます。
食事をすると顎が腫れる
最も代表的な症状です。
食事を始めると唾液の分泌量が増えますが、石によって出口が塞がれているため、唾液が溜まって腫れが発生します。
顎や口の中の痛み
唾液が排出されないことで内部圧力が上昇し、強い痛みを感じることがあります。
口の中にしこりを感じる
石が唾液管の入り口付近にある場合、舌で触れると硬いしこりとして認識できることがあります。
口の渇き
唾液の分泌が阻害されることで、慢性的な口腔乾燥を引き起こします。
発熱や膿
症状が進行すると細菌感染を併発し、唾液腺炎になることがあります。
その場合は、
- 発熱
- 膿の排出
- 強い腫れ
- 顔面の痛み
などが現れます。
唾石症は自然治癒する?

小さな唾石であれば自然に排出されるケースがあります。
特に2〜3mm程度の小さな石の場合は、
- 水分を十分に摂る
- 唾液腺マッサージを行う
- レモンや梅干しなどで唾液分泌を促す
ことで自然排出される可能性があります。
しかし、石が大きくなると自然治癒は難しくなります。
放置すると慢性的な炎症や感染症を引き起こすため、症状が続く場合は耳鼻咽喉科や口腔外科を受診しましょう。
唾石症の検査方法
唾石症が疑われる場合、医療機関では以下のような検査が行われます。
視診・触診
口の中を観察し、唾液管の状態や石の有無を確認します。
レントゲン検査
カルシウム成分を含む唾石はレントゲンに写るため、比較的容易に発見できます。
CT検査
唾石の大きさや位置を正確に把握できます。
現在では診断精度の高いCT検査が広く活用されています。
超音波検査
被ばくがなく、妊婦や高齢者にも実施しやすい検査方法です。
唾石症の治療方法
経過観察
小さい唾石で症状が軽い場合は経過観察となります。
水分摂取やマッサージ指導が行われます。
唾石の摘出
口の中から見える位置に石がある場合は、局所麻酔で取り除くことができます。
処置時間も比較的短く、日帰りで対応可能なケースが多いです。
内視鏡治療
近年では唾液腺内視鏡を用いた低侵襲治療が普及しています。
傷が小さく回復も早いため、多くの医療機関で導入が進んでいます。
手術
大きな唾石や唾液腺内部に存在する場合は、手術による摘出が必要になることがあります。
症例によっては唾液腺そのものを摘出するケースもあります。
唾石症を放置するとどうなる?

唾石症を放置すると以下のリスクがあります。
唾液腺炎
唾液が停滞することで細菌感染が起こりやすくなります。
慢性炎症
長期間の炎症によって唾液腺機能が低下します。
膿瘍形成
重症化すると膿が溜まり、切開処置が必要になることがあります。
食事や会話への支障
痛みや腫れによって日常生活の質が大きく低下します。
唾石症の予防方法
完全な予防法はありませんが、リスクを減らすことは可能です。
こまめな水分補給
唾液の流れを維持するために重要です。
よく噛んで食べる
咀嚼回数が増えることで唾液分泌が促進されます。
口腔ケアを徹底する
歯磨きや定期的な歯科受診を習慣化しましょう。
生活習慣を改善する
十分な睡眠やストレス管理も唾液分泌の維持に役立ちます。
まとめ

唾石症は唾液腺や唾液管に石ができる病気で、食事中の顎の腫れや痛みが代表的な症状です。
初期段階では気づきにくいものの、放置すると感染症や慢性的な炎症を引き起こす可能性があります。
「食事のたびに顎が腫れる」「口の中に硬いしこりを感じる」といった症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科や口腔外科を受診することが大切です。
適切な診断と治療を受けることで、多くの場合は良好な経過が期待できます。日頃から口腔ケアと水分補給を意識し、唾石症の予防に努めましょう。
当院へ相談をおすすめする症状
以下の症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
- 食事中に顎が腫れる
- 舌の下にしこりがある
- 顎が繰り返し痛む
- 口の中から膿が出る
- 発熱を伴う
よくある質問(FAQ)
Q. 唾石症は何科を受診すればいいですか?
歯科口腔外科または耳鼻咽喉科です。
Q. 唾石症は自然に治りますか?
小さい唾石は自然排出することがあります。
Q. 唾石症は再発しますか?
再発することがあります。十分な水分補給と口腔ケアが重要です。
Q. 唾石症は癌ですか?
癌ではありません。
Q. 唾石症の手術は痛いですか?
局所麻酔を使用するため治療中の痛みは抑えられます。
Q. 唾石症は子どもでもなりますか?
まれですが発症することがあります。
Q. 食事で悪化しますか?
食事による唾液分泌で症状が出やすくなります。
Q. 放置しても大丈夫ですか?
感染や炎症の原因になるため放置はおすすめできません。
名古屋市天白区で唾石症のご相談なら
食事のたびに顎が腫れる、口の中にしこりがあるなどの症状は唾石症の可能性があります。
早期発見・早期治療により症状の悪化を防ぐことができます。
医院情報
イナグマ歯科
- 〒468-0056 愛知県名古屋市天白区島田1丁目1114番地
- TEL:052-806-1181
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監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広
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