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【名古屋市天白区の小児歯科】保護者必見!子どもがむし歯になりやすい本当の理由と効果的な予防法

小児歯科の予防

こんにちは、名古屋市天白区の歯医者のイナグマ歯科です。
【名古屋市天白区の小児歯科】保護者必見!子どもがむし歯になりやすい本当の理由と効果的な予防法

 

「毎日しっかり歯磨きさせているのに、どうしてうちの子はすぐにむし歯になってしまうのだろう?」

もしあなたが名古屋市天白区でこのようなお悩みを抱えているなら、お子さまの歯は、大人とは異なる特徴を持っているため、その原因と対策を知ることが非常に大切です。

名古屋市天白区にあるイナグマ歯科は、お子さまの健やかな歯を育むお手伝いをしています。この記事では、子どものむし歯の原因から、ご家庭でできる効果的な予防法、そして歯科医院での専門的なケアまで、分かりやすく解説します。


 

子どもがむし歯になりやすい4つの根本原因

小児歯科治療

お子さまがむし歯になる原因は、単なる歯磨き不足だけではありません。その背景には、大人とは違う体の特徴や生活習慣が深く関係しています。効果的な予防対策を始めるために、まずは4つの主な要因を理解しておきましょう。

 

1. 歯の質が未成熟で柔らかい

 

子どもの歯(特に乳歯)は、大人の歯(永久歯)に比べてエナメル質(歯の表面の硬い層)が薄く、柔らかいのが特徴です。乳歯のエナメル質の厚さは、永久歯の約半分程度しかありません。そのため、むし歯菌が出す酸によって簡単に溶かされてしまいます。一度むし歯になると、進行が非常に速く、あっという間に歯の神経に達してしまうことも珍しくありません。

 

2. 歯磨きスキルが未熟で磨き残しが多い

 

お子さまの歯磨きは、まだまだ「練習段階」です。手先が不器用なため、歯ブラシを隅々まで動かすことは難しく、磨き残しが多くなりがちです。特に、奥歯の溝や歯と歯の間は、大人でも磨きにくい場所です。お子さまが自分で磨いた後も、保護者の方による仕上げ磨きは欠かせません。この仕上げ磨きによって、お子さまの歯磨きでは落としきれない汚れを確実に除去することが、むし歯予防の鍵となります。

 

3. 砂糖を多く摂取する「だらだら食い」の習慣

 

子どもは甘いおやつやジュースが大好きです。そして、砂糖が大好きなのはむし歯菌も同じ。食べたり飲んだりするたびに、むし歯菌は活発になり、酸をたくさん出します。

特に危険なのが、**「だらだら食い」や「だらだら飲み」**の習慣です。お口の中は食事やおやつを摂るたびに酸性に傾き、歯が溶けやすい状態になります。通常は唾液の力で中性に戻り、歯が修復されますが、だらだらと飲食を続けると、この修復機能が追いつかず、常に歯が溶け続ける状態になってしまいます。

 

4. 意外な盲点!口呼吸をしている

 

「いつもお口をぽかんと開けている」お子さまはいませんか?鼻ではなく口で呼吸する**「口呼吸」**は、むし歯のリスクを格段に高めます。なぜなら、お口の中が乾燥し、唾液の持つ大切な役割が十分に発揮されなくなるからです。

口呼吸によって唾液が不足すると、むし歯菌が繁殖しやすい環境が作られてしまいます。さらに、口呼吸は歯並びの乱れや顔つきの変化、風邪をひきやすいといった、むし歯以外の多くのデメリットも引き起こします。


 

ご自宅でできる!今日から始める効果的なむし歯予防法

小児歯科治療

お子さまをむし歯から守るためには、日々の生活習慣が非常に重要です。以下の3つのポイントを意識して、今日から実践してみましょう。

 

1. 正しい歯磨きと仕上げ磨きの習慣

 

お子さまの成長に合わせた歯ブラシを選び、正しい磨き方を教えてあげましょう。そして、最も重要なのが仕上げ磨きです。お子さまが自分で磨いた後、必ず保護者の方が確認してあげてください。歯ブラシを鉛筆のように持ち、優しく小刻みに動かすと効果的です。

 

2. フッ素を活用したセルフケア

 

フッ素には、歯の再石灰化を促し、歯質を強くする効果があります。お子さまの年齢に合った濃度のフッ素入り歯磨き粉を選び、適量を使用しましょう。歯磨き後に使用するフッ素ジェルや泡も効果的です。

 

3. 規則正しい食生活と水分補給

 

「だらだら食べ」をやめ、「3度の食事と決めたおやつ」の時間を守るようにしましょう。おやつは時間と量を決め、食後は水やお茶を飲む習慣をつけましょう。これにより、お口の中が酸性になる時間を減らし、歯を守ることができます。


 

プロに任せる!名古屋市天白区のイナグマ歯科でできる予防歯科メニュー

小児歯科治療

ご家庭でのケアに加えて、歯科医院での専門的なケアを定期的に受けることが、お子さまの歯をむし歯から守る最も確実な方法です。

 

1. むし歯リスク検査と定期検診

 

むし歯の早期発見、早期治療のためには、定期的な検診が不可欠です。当院では、お子さまの歯磨き状況や唾液の質などをチェックし、個別のむし歯リスクを評価します。

 

2. プロフェッショナルクリーニング(PMTC)

 

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士が専用の機械とフッ素入りのペーストを使って、歯磨きでは落としきれない汚れを徹底的に除去するクリーニングです。歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯周ポケットの中にある細菌の集合体(バイオフィルム)まで除去し、むし歯菌が住み着きにくいツルツルの状態にします。

 

3. 高濃度フッ素塗布

 

歯科医院でしか使えない高濃度のフッ素を歯に塗ることで、歯質が強化され、むし歯になりにくい強い歯を作ることができます。フッ素塗布は痛みがなく、お子さまも安心して受けられる予防処置です。

 

4. シーラント

 

生えたばかりの奥歯は、溝が深く複雑な形をしているため、歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすい場所です。シーラントは、その溝を安全なプラスチックで埋める処置です。むし歯菌が溝に入り込むのを防ぎ、むし歯を効果的に予防します。


 

イナグマ歯科の小児歯科治療|お子さまに寄り添う診療

 

当院では、お子さまが安心して治療に臨めるよう、様々な工夫をしています。

  • 痛みに配慮した治療: 表面麻酔や電動麻酔器を使用し、麻酔時の痛みを最小限に抑えます。

  • 恐怖心を与えない工夫: 治療前に「今から何をするのか」を分かりやすく説明し、お子さまの不安な気持ちに寄り添います。

  • お子さまに合わせた治療: 泣いてしまう子や怖がる子には無理に治療を進めず、慣れるまで練習を重ねるなど、お子さま一人ひとりのペースに合わせます。

むし歯治療だけでなく、口呼吸の改善に向けたアドバイスや、歯並びに関するご相談も承っております。お子さまの健やかな成長を、トータルでサポートします。


 

まとめ:お子さまの歯の健康は、一生の財産

 

お子さまの歯の健康は、将来の健康な体と心をつくるための土台です。毎日の歯磨きと、定期的な歯科医院でのケアを継続することが、大切なお子さまの歯を生涯にわたって守ることにつながります。

「子どものむし歯が気になる」「口呼吸をどうにかしたい」「初めての歯医者で不安」など、どんな些細なことでも構いません。

名古屋市天白区のイナグマ歯科では、お子さまの歯に関するお悩みに専門家が丁寧にお答えします。まずはお気軽にご相談ください。

イナグマ歯科 📞 お電話でのご予約・お問い合わせ052-806-1181
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院長  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

2025年08月17日 23:13

「親知らず、抜くべき?」放置のリスクと30代までに抜歯をおすすめする理由

Before( 横に生えた状態で埋まっている親知らず 虫歯がある親知らず)

名古屋 天白区の歯医者・歯科・親知らずの抜歯治療・歯科口腔外科のイナグマ歯科です。院長  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

親知らず、抜くべき?抜かないべき?

Before( 横に生えた状態で埋まっている親知らず 虫歯がある親知らず)

「親知らずの抜歯は怖い」 「痛みはないけど、このままで大丈夫?」

親知らずは、生え方や抜歯の時期について多くの疑問や不安がつきまとう歯です。この記事では、名古屋市天白区にあるイナグマ歯科が、親知らずの基本的な知識から、抜歯を検討すべき理由、当院の親知らず治療の特徴まで、分かりやすく解説します。


 

親知らずとは?生えてくる平均的な年齢と種類

 

親知らずは、永久歯の一番奥に生える歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれます。通常、上下左右に1本ずつ、合計4本生えてくることがありますが、個人差が大きく、全く生えない人もいれば、一部だけ生えてくる人もいます。

 

生えてくる年齢

 

親知らずが生え始める平均的な年齢は、10代後半から20代前半です。他の永久歯が生え揃った後に生えてくるため、顎のスペースが足りずにトラブルを起こしやすいのが特徴です。また、30代や40代になってから生えてくるケースもあり、年齢を重ねてから気づくことも珍しくありません。

 

親知らずの生え方の種類

 

親知らずの生え方は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  • 真っ直ぐ生えるケース: 他の歯と同じように真っ直ぐ生え、噛み合わせにも問題がない場合は、必ずしも抜歯の必要はありません。ただし、一番奥にあるため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病のリスクは高まります。

  • 斜めに生えるケース: 生えるスペースが足りず、手前の歯にぶつかるように斜めに生えてくるタイプです。この場合、親知らずと手前の歯の間に汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。

  • 水平に埋まっているケース(埋伏): 歯茎の中に埋まったままで、水平に生えているタイプです。もっとも抜歯の難易度が高く、放置すると隣の歯の根を圧迫し、歯根吸収を引き起こすリスクがあります。


 

親知らずを30代までに抜いた方がよい理由

上の親知らず 虫歯のある上の親知らず

 

親知らずの抜歯は、一般的に20代のうちに検討することをおすすめします。30代を過ぎてから抜歯する場合、以下のようなさまざまなリスクが高まるからです。

 

1. 顎の骨が固くなり抜歯の難易度が上がる

 

年齢を重ねると、顎の骨が固くなり、歯と骨の密着度が増します。30代を過ぎると、親知らずの根も完全に形成されて複雑な形になることが多いため、抜歯に時間がかかり、患者様の身体的負担が大きくなります。また、抜歯時に顎の血管や神経を傷つけるリスクも高まるため、麻痺や大量出血を避けるためにも、若い時期の抜歯が推奨されます。

 

2. 虫歯や歯周病のリスクが急増する

 

親知らずが斜めに生えていると、手前の歯との間に深い歯周ポケットができ、歯ブラシが届きにくくなります。これにより、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、手前の健康な歯まで虫歯や歯周病になるリスクが高まります。30代は歯周病の罹患率が高まる時期でもあり、親知らずがその進行をさらに早める可能性があります。

 

3. 抜歯後の回復に時間がかかる

 

年齢が上がるにつれて、抜歯後の治癒力は低下します。若いうちの抜歯であれば痛みや腫れも比較的早く引くことが多いですが、30代以降になると回復に時間がかかり、不快な症状が長引く可能性が高まります。


 

イナグマ歯科の親知らず治療

上の親知らず 虫歯になっている上の親知らず

 

「親知らずの抜歯は痛くて怖い」と感じる方もご安心ください。イナグマ歯科では、患者様の不安を最小限に抑えるため、以下のような治療を心がけています。

  • 丁寧なカウンセリングと精密検査: 痛みの原因や抜歯の必要性、リスクなどを分かりやすくご説明し、ご納得いただいた上で治療に進みます。

  • 痛みに配慮した治療: 麻酔を打つ際の痛みを軽減する工夫や、患者様の状態に合わせた麻酔方法を選択することで、できるだけ痛みを感じない治療を目指します。


 

まとめ:親知らずの違和感は放置しないで

 

親知らずは、放置すると隣の歯や全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、30代以降になると抜歯のリスクが高まるため、早めの受診が大切です。

「奥歯に違和感がある」「親知らずが生えているか分からない」という方は、ぜひ一度名古屋市天白区のイナグマ歯科までご相談ください。私たちと一緒に、あなたの歯と健康を守っていきましょう。
 

親知らずが埋まっている場合、放置すると歯並びや口腔内の健康に多大な影響を与えることがあります。名古屋市で親知らず治療をお考えの方は、早期の対応が重要です。イナグマ歯科では、親知らずの抜歯を含む口腔外科治療を専門的に行っております。親知らずに関するお悩みがある方は、ぜひ当院にご相談ください。

口腔外科・親知らずの抜歯のことなら、名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・親知らずの抜歯のイナグマ歯科までご相談ください。

監修  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

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2025年08月17日 22:11

歯のクリーニングに種類はあるの?保険・自費の違いから費用、選び方まで徹底解説

歯のクリーニング

歯のクリーニングに種類はあるの?保険・自費の違いから費用、選び方まで徹底解説

名古屋市天白区の歯医者・歯科・歯のクリーニング・着色とり・やにとりのイナグマ歯科です。
 

「歯医者でのクリーニングって、種類がたくさんあってよくわからない…」 「保険と自費で何が違うの?結局いくらかかるの?」

そう思ったことはありませんか?

歯のクリーニングは、虫歯や歯周病の予防、口臭対策、そして歯の美しさを保つために非常に重要です。しかし、その内容や費用は、保険適用か自費診療かによって大きく異なります。

安く済ませたいけど、しっかりケアもしたい…。そんなあなたの疑問をすべて解決するために、この記事では、歯のクリーニングの種類や相場、知らないと損するポイントまで、歯科医師の視点から徹底的に解説します。この記事を最後まで読めば、あなたにぴったりのクリーニングを見つけ、将来の健康的な歯を手に入れることができるでしょう。


 

第1章:歯のクリーニングとは?なぜ重要なのか?

歯のクリーニング

歯科医院で行う歯のクリーニングは、単なる歯磨きでは落としきれない汚れを専門的な器具で徹底的に除去する処置です。これによって、お口の中を清潔に保ち、さまざまなトラブルを防ぐことができます。

 

歯のクリーニングが重要な4つの理由

 

歯のクリーニングは、以下の4つの側面からあなたの口腔内の健康を守ります。

  1. 虫歯予防:歯ブラシが届きにくい歯と歯の間や、歯周ポケットに溜まった歯垢(プラーク)バイオフィルムは、虫歯の原因菌の温床となります。定期的にこれらを除去することで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

  2. 歯周病予防:歯垢が石灰化して硬くなった歯石は、歯周病菌のすみかです。歯石が歯と歯茎の境目に付着すると、歯茎の炎症を引き起こし、やがて歯を支える骨を溶かしてしまう歯周病へと進行します。クリーニングは歯石を確実に除去し、歯周病の進行を食い止めます。

  3. 口臭対策:口臭の主な原因は、細菌の繁殖や、歯周病によって発生するガス、そして舌の汚れ(舌苔)です。クリーニングはこれらの根本原因を取り除くため、口臭の改善に非常に効果的です。

  4. 歯の美しさの維持:コーヒー、紅茶、ワイン、タバコなどによる**着色汚れ(ステイン)**は、毎日の歯磨きではなかなか落ちません。クリーニングによってこれらの着色を除去し、歯本来の自然な白さとツヤを取り戻すことができます。


 

第2章:知っておきたい歯のクリーニングの種類と違い

歯のクリーニング

一口にクリーニングと言っても、その内容は多岐にわたります。ここでは、主な4つのクリーニング方法と、その違いを解説します。

  1. スケーリング

    • 目的:歯周病治療の一環として、主に歯ぐきの上にある歯石や歯垢を取り除きます。

    • 使用する器具:手用スケーラーや超音波スケーラーと呼ばれる専用の器具を使用します。超音波スケーラーは、微細な振動で硬い歯石を効率的に粉砕・除去するため、痛みも少なく広範囲の歯石に対応できます。

    • 特徴:保険適用が可能で、歯周病の治療目的で行われる最も一般的なクリーニングです。

  2. SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

    • 目的:歯周病が進行し、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の奥深くに歯石が付着してしまった場合に、その歯石を取り除き、歯の根の表面を滑らかにします。

    • 使用する器具:手用スケーラーやキュレットと呼ばれる特殊な器具を使い、歯周ポケットの奥深くにある歯石を丁寧にかき出します。

    • 特徴:歯周病治療の中でも高度な処置であり、通常は麻酔を施して行います。

  3. PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

    • 目的:専門的な機械と研磨剤を使って、歯の表面を徹底的に磨き上げ、バイオフィルムという頑固な細菌の膜を除去します。

    • 使用する器具:特殊なブラシやラバーカップを歯科医師や歯科衛生士が使用します。

    • 特徴:歯の表面がツルツルになり、新たな汚れが付着しにくくなります。主に自費診療で行われることが多く、予防や審美目的でのクリーニングとして人気があります。

  4. エアフロー

    • 目的:歯にこびりついた着色汚れ(ステイン)や、歯周ポケット内のバイオフィルムを効率的に除去します。

    • 使用する器具:炭酸水素ナトリウムなどの微細なパウダーを水と一緒にジェット噴射する専用の機器を使用します。

    • 特徴:歯の着色が気になる方や、矯正装置がついていて歯磨きがしにくい方におすすめです。PMTC同様、自費診療が中心となります。


 

第3章:【徹底比較】保険と自費のクリーニング、どちらを選ぶべき?

歯のクリーニング

歯のクリーニングには、健康保険が適用されるものと、自費で受けるものがあります。それぞれの違いを理解することで、あなたに最適な選択ができます。

 

保険適用のクリーニング

 

  • 目的: **「歯周病の治療」**が主目的です。

  • 対象: 歯周病と診断された方。予防や審美目的では受けられません。

  • 内容: 歯周病の進行度に応じたスケーリングやSRPが中心となります。一度に全ての歯の歯石を取るのではなく、いくつかのブロックに分けて複数回にわたって行われることが一般的です。

  • 費用: 3割負担の場合、1回あたり数千円程度と比較的安価です。

  • 回数制限: 治療の流れが決まっており、医師の判断に基づいた回数、期間で通院する必要があります。

 

自費のクリーニング(PMTCやエアフローなど)

 

  • 目的: **「予防」「審美」**が主目的です。

  • 対象: 歯周病の有無に関わらず、どなたでも受けることができます。

  • 内容: PMTCやエアフローによる着色除去、歯の研磨が中心です。さらに、高濃度のフッ素塗布、歯ぐきのマッサージ、インプラントや矯正中の特別なクリーニングなど、保険診療では受けられない高度なケアも含まれます。

  • 費用: 費用はクリニックによって異なりますが、1万円以上かかることが一般的です。

  • 回数制限: 制限はなく、希望に応じていつでも受けることができます。

 

どちらを選ぶべきか?

 

  • まずは保険診療から:歯石が大量に付着している、歯茎から出血があるなど、歯周病の兆候がある場合は、まず保険診療で歯石を徹底的に除去することが最優先です。

  • 予防・審美を重視するなら:歯周病治療が終わり、お口の状態が安定している方は、自費のクリーニングを定期的に受けることで、より高い予防効果と美しさを維持できます。


 

第4章:良いクリーニングを受けられる歯医者の選び方

歯のクリーニング

「どの歯医者に行けば良いクリーニングを受けられるの?」そんな疑問を持つ方もいるでしょう。以下のポイントをチェックすることで、あなたに合った信頼できる歯科医院を見つけることができます。

  1. 予防歯科、歯周病治療に力を入れているか

    • クリニックの理念:「予防歯科」「歯周病治療」「メンテナンス」を重視しているかを確認しましょう。

    • 資格歯周病認定医が在籍しているか、歯科衛生士が専門的な知識を持っているかも重要な判断基準です。

  2. 初診時のカウンセリングや診断がしっかりしているか

    • 検査:レントゲン、口腔内写真、歯周病検査などを行い、お口の状態を詳しく説明してくれるか。

    • プラン提案:検査結果に基づき、あなたに合ったクリーニングの必要性やプランを丁寧に説明してくれるか。

  3. クリーニングの内容や機器が充実しているか

    • 機器:超音波スケーラーや、着色除去に特化したエアフローなど、最新の機器が導入されているか。

    • 説明:保険診療と自費診療の違い、それぞれの内容や所要時間を明確に説明してくれるか。

  4. 衛生管理が徹底されているか

    • 滅菌:使用する器具がしっかりと滅菌されているか。

    • 清潔感:院内が清潔に保たれているか。

  5. 施術が丁寧で痛みに配慮してくれるか

    • コミュニケーション:施術中に痛みの有無を確認するなど、丁寧な声かけがあるか。

    • 麻酔:必要に応じて麻酔の使用を提案してくれるか。

これらのポイントを総合的に判断すると、安心して任せられる歯医者を見つけやすくなります。


 

第5章:クリーニングの頻度と注意点

歯のクリーニング

クリーニングは一度受ければ終わりではありません。お口の健康を維持するためには、定期的なクリーニングが不可欠です。

 

クリーニングの推奨頻度

 

一般的には3〜6ヶ月に1回の定期的なクリーニングが推奨されています。 ただし、お口の状態によって最適な頻度は異なります。

状況 推奨される頻度
健康な歯・歯茎の方 6ヶ月に1回
歯石がつきやすい方・軽度の歯周病の方 3〜4ヶ月に1回
歯周病が進行している方・虫歯が多い方 1〜3ヶ月に1回
 

 

クリーニングで白くなる場合と白くならない場合

 

  • クリーニングで白くなる場合: 歯の表面に付着した**着色汚れ(ステイン)**や歯垢・歯石は、クリーニングで除去できます。コーヒーやタバコのヤニなどが原因の汚れは、クリーニングで落とせるため、「歯が白くなった」と感じることが多いです。

  • クリーニングでは白くならない場合: 歯そのものの色(加齢による黄ばみ、遺伝、神経の変色など)は、クリーニングでは改善できません。これらの場合は、**ホワイトニング(歯の漂白)**という別の処置が必要となります。

 

クリーニング後の注意点

 

  • 知覚過敏: クリーニング後は一時的に歯や歯茎が敏感になることがあります。極端に冷たいものや熱いものは控えましょう。

  • 歯ブラシ: 歯ぐきが敏感になっているため、やわらかめの歯ブラシを使うと良いでしょう。


 

まとめ:適切なクリーニングで、未来の歯を守りましょう

歯のクリーニング

歯のクリーニングは、虫歯や歯周病の予防、口臭対策、そして歯の美しさを保つための、最も基本的で重要なセルフケアの一つです。

「保険の範囲内で治療したい」「自費でとことん美しさを追求したい」など、あなたの希望やお口の状態に合わせて、最適なクリーニング方法を選ぶことが大切です。

日々のセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なクリーニングを取り入れることで、将来的な歯のトラブルや高額な治療費を抑えることができます。

ご自身の歯の状態が気になる方、どのクリーニングが合っているか分からない方は、ぜひ一度、お近くの歯科医院にご相談ください。
 

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【院長紹介】 岡山大学 歯学博士   厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医  稲熊尚広

2025年08月17日 20:21

【永久歯を守る】乳歯のむし歯を放置してはいけない理由と治療法

小児歯科治療

「乳歯のむし歯は抜けるまで待つ」は危険!永久歯を守るための治療法

名古屋 天白区の歯医者・歯科・小児歯科のイナグマ歯科です。

「子どもの歯はいずれ抜けるから、むし歯になっても大丈夫」 こんな風に考えていませんか?実は、それは大きな間違いです。乳歯のむし歯を放っておくと、次に生えてくる大切な永久歯に深刻な影響を与えてしまう可能性があります。

天白区のイナグマ歯科では、お子さまの未来のお口の健康を守るために、乳歯のむし歯治療をとても大切にしています。この記事では、なぜ乳歯のむし歯を放置してはいけないのか、その理由を詳しく解説します。


小児歯科治療

乳歯のむし歯が引き起こす4つのリスク

 

乳歯のむし歯は、単に歯が溶けるだけではありません。お子さまの将来のお口に、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。

 

1. 永久歯もむし歯になってしまう

 

むし歯は、細菌による感染症です。乳歯がむし歯になると、お口の中は常にむし歯菌が多い状態になります。その状態で、未成熟でやわらかい永久歯が生えてくると、簡単にむし歯菌に感染してしまい、すぐにむし歯になってしまうのです。

 

2. 永久歯の成長を妨げる

小児歯科治療

乳歯の下では、永久歯が成長しながら生える準備をしています。しかし、乳歯が根までむし歯になると、その炎症が永久歯にまで達し、成長を阻害することがあります。その結果、生えてきた永久歯が変色していたり、凹みや変形がある**「エナメル質形成不全」**を引き起こす可能性があるのです。

 

3. 歯並びが悪くなる原因に

 

乳歯には、永久歯が正しい位置に生えてくるための道案内をする役割があります。もし乳歯がむし歯で早期に抜けてしまうと、そのスペースを両隣の歯が埋めようと寄ってきてしまいます。すると、永久歯が生える場所がなくなり、斜めに生えたり、重なって生えたりして、歯並びが乱れる原因になります。

 

4. 顎の発達が不十分になる

 

乳歯のむし歯は進行が早く、すぐに神経に達して強い痛みを生じやすいという特徴があります。お子さまは痛みを避けるため、痛くない方の歯で噛むようになり、固いものを避けるようになります。その結果、顎の発達を促すための十分な咀嚼(そしゃく)ができなくなり、顎の成長が不十分になる可能性があります。


 

まとめ:乳歯のむし歯は早期発見・早期治療が大切

小児歯科治療

乳歯であっても、永久歯であっても、むし歯は早期治療が鉄則です。お子さまが将来困ることのないように、「むし歯かな」と思ったら早めに歯科医院を受診しましょう。

天白区のイナグマ歯科では、お子さまが楽しく通えるよう、さまざまな工夫を凝らしています。むし歯の治療はもちろん、むし歯予防にも力を入れていますので、お子さまのお口のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

監修  岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

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2025年08月17日 09:59

30代女性 顎関節症をマウスピース型装置による「スプリント療法」で改善した症例

顎関節症 スプリント_コピー


【名古屋市天白区】顎関節症をマウスピース型装置で改善した症例|スプリント療法で顎の痛みを解消

 

「口を開け閉めする時に顎が痛い...」「顎からカクカク音がする」 名古屋市天白区でこのような症状にお悩みではありませんか?

顎関節症は放置すると、痛みが慢性化したり、口が開きにくくなったりするだけでなく、頭痛や肩こりなど全身の不調につながることもあります。

名古屋市天白区にあるイナグマ歯科は、顎関節症治療の専門家として、患者様一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの治療をご提案し、根本的な改善を目指します。


 

顎関節症を改善した30代女性の症例

顎関節症 スプリント

 

ご相談内容

 

「左側の顎に痛みがあり、口を開け閉めする時に不快感がある」とご相談いただきました。

 

診断結果

 

拝見したところ、口の開閉時に左側の顎に痛みがあることから「顎関節症」と診断しました。この患者様の場合、左側の奥歯がうまく噛み合っていないことが原因の一つと考えられました。 また、顎の不調和が原因で、首や肩のこり、体の重心のずれといった全身の症状も認められました。

 

治療内容

 

顎の関節や筋肉の負担を軽減し、痛みを和らげるために、就寝時にマウスピース型の装置を装着する**「スプリント療法」**をご提案しました。

スプリント療法は、歯ぎしりや食いしばりによる顎への負担を軽減し、顎の関節を正しい位置へと導く効果が期待できます。

 

治療経過と結果

 

就寝時のマウスピース着用を継続していただいた結果、顎の痛みが消失しました。また、口がまっすぐ開けられない開閉口障害は残っているものの、ご本人が気にならない程度まで改善しました。


 

この治療のリスクと費用・頻度について

 

当院では、患者様が安心して治療に臨めるよう、治療に伴うリスクや費用について事前に丁寧にご説明します。

 

治療のリスク

 

  • 治療中、発音や舌の動きに違和感がある場合があります。

  • 装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります。

  • 冷たいものが歯にしみる「知覚過敏」の症状が出ることがあります。

  • 正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

 

費用と頻度

 

  • 費用: 顎関節症の治療は、問診や検査、スプリントの作製など、ほとんどのケースで保険適用となります。自己負担額は、治療内容によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

  • 頻度: 治療期間の目安は、約3ヶ月、来院回数は5回で、継続的な経過観察が必要です。


 

まとめ:顎の痛みは専門医へご相談ください

 

「顎の痛みをどこに相談すればいいか分からない」「顎関節症かもしれない」と一人で悩んでいませんか?

名古屋市天白区のイナグマ歯科では、歯学博士である院長が、一人ひとりの患者様に寄り添い、丁寧な診断と最適な治療をご提案します。

あなたの顎の痛みや不調を放置せず、まずは当院にご相談ください。

イナグマ歯科
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2025年08月16日 20:44

アメフト選手の皆さん、あなたの歯、本当に守れていますか?カスタムマウスガードでケガと無縁に!

スポーツマウスガード

名古屋 天白区の歯医者・歯科・スポーツマウスガード治療のイナグマ歯科です。
アメフト選手の皆さん、あなたの歯、本当に守れていますか?カスタムマウスガードでケガと無縁に!


口腔内に装着後のスポーツマウスガード

スポーツマウスガード

 

こんにちは、名古屋市天白区のイナグマ歯科です。

口腔内に装着後のスポーツマウスガード

アメリカンフットボールを真剣にプレーする皆さん、そしてそのご家族へ。激しいコンタクトスポーツであるアメフトでは、歯や顎のケガは常に隣り合わせです。しかし、市販のマウスガードでは得られない、完全オーダーメイドのカスタムマウスガードが、ケガの予防だけでなく、プレーの質そのものを劇的に向上させることをご存知でしょうか?

今回は、実際に当院で作製した10代のアメフト選手、A様の症例を通して、カスタムマウスガードがなぜアメフト選手に不可欠なのかを解説します。


 

1. 市販品とは違う、専門的なカウンセリング

 

初診時、A様の歯並びや顎関節の状態、噛み合わせを徹底的にチェックしました。単に歯型を取るだけでなく、衝撃で歯が欠けたり顎を痛めたりするリスクを専門的な視点から評価します。この検査で、マウスガードの作製に問題がないことを確認しました。

次に、A様のプレースタイルやポジション、そしてご希望のチームカラーを詳しくヒアリング。この情報をもとに、最高のパフォーマンスを引き出すための最適なマウスガードを設計していきます。


 

2. 最高のパフォーマンスを引き出す「カスタムメイド」のこだわり

 

当院では、患者様一人ひとりの歯型に合わせて、歯科医師が細部にまでこだわってマウスガードを作製します。

  • 精密な歯型採取: 歯に吸い付くようにフィットするマウスガードは、プレー中のズレや不快感を完全に解消します。これにより、呼吸がしやすくなり、集中力を途切れさせることなくプレーに没頭できます

  • 最適な厚みと設計: アメフトの激しい衝突に耐えるため、衝撃吸収性を最大限に高める厚みを持たせます。A様の場合は、特に衝撃が加わりやすい部分の厚みを増すなど、専門知識に基づいた設計で安心感を高めました。

  • 個性を表現するカラーオプション: A様はチームカラーの赤をご希望されました。当院では豊富なカラーバリエーションをご用意しており、チームの一員としての意識を高め、自分だけの特別なマウスガードでモチベーションを向上させることができます。


 

3. 圧倒的なフィット感がもたらす安心感と喜び

 

完成したマウスガードを装着したA様からは、驚きと喜びの声が聞かれました。

「市販のものと比べて、口にぴったりフィットして、すごく話しやすいです!」「チームカラーなので、これをつけるとさらに気合が入ります!」

このカスタムメイドのマウスガードが、A様の歯や顎を強力に保護し、フィールドで全力を出し切るための最強の武器となることを願っています。


 

4. あなたも最高のパフォーマンスを目指しませんか?

 

最高のパフォーマンスは、最高の準備から生まれます。ケガを気にせず、プレーに集中できる環境を整えることは、選手としてさらなる高みを目指す上で不可欠です。

当院では、アメフトに特化したカスタムマウスガードの作製を行っています。ご相談だけでも、お気軽にご連絡ください。

 

診療・費用について

 

  • 診療種別: 自由診療

  • 治療期間の目安: 3日(通院回数2回)

  • 治療費総額の目安: 33,000円(税込)

    • 口腔内検査や歯石除去は保険適用となるため、別途費用がかかる場合があります。

【名古屋市天白区の歯医者】イナグマ歯科

院長: 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

2025年08月15日 20:52

奥歯をセラミックにするメリットは?使用される素材の種類と費用も

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目次

1. 銀歯とは
2. 奥歯をセラミックにするメリット
2-1. 審美性が高い
2-2. 生体親和性が高い
2-3. 虫歯の再発防止効果が高い
2-4. 耐久性・機能性が高い
3. 奥歯をセラミックにするデメリット
3-1. 費用の負担
3-2. 欠けたり割れたりする可能性がある
3-3. 修復が難しい
3-4. 歯を削る量が多くなる場合がある
3-5. 治療期間が長い
4. 奥歯の治療に使用されるセラミックの種類と費用
4-1. オールセラミック
4-2. ジルコニアセラミック
4-3. ハイブリッドセラミック
4-4. メタルボンド
5. まとめ

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「イナグマ歯科」です。

「笑うと奥歯の銀歯が目立つのが気になる」「セラミックを勧められたけれど、どんな特徴があるのか知りたい」といった悩みをお持ちの方は多いでしょう。

この記事では、奥歯をセラミックにするメリットやデメリット、使用されるセラミック素材の種類、治療費用の目安まで詳しく解説します。ご自身に合う奥歯の治療方法を選べるよう参考にしてください。

1. 銀歯とは

銀歯の詰め物のイメージ
銀歯とは、歯科治療において長年にわたり使用されてきた金属製の詰め物や被せ物などを指します。主に金銀パラジウム合金と呼ばれる金属で作られており、加工がしやすく強度も高いため、噛む力が強くかかる奥歯の治療に用いられてきました。

さらに、保険が適用されるため患者さまの金銭的な負担も少なく、手軽に治療を受けられるというメリットがあります。

しかし、近年では銀歯に対して様々な懸念が指摘されるようになってきました。

銀歯は、時間の経過とともに金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむメタルタトゥーという現象を引き起こすことがあります。また、金属アレルギーをお持ちの方にとっては、症状の原因となる可能性も考慮すべきです。

さらに、口腔内では常に唾液や食べ物に含まれる酸にさらされているため、金属が劣化し隙間が生じることがあります。その結果、虫歯の再発や不快感につながることがあります。

加えて、見た目の問題もあり、笑った際や話すときに銀歯が目立つことに抵抗を感じる方も少なくありません。

2. 奥歯をセラミックにするメリット

奥歯をセラミックにするメリットイメージ
奥歯のセラミック治療には、銀歯では得られない多くの利点があります。ここでは、そのメリットについて解説します。

2-1. 審美性が高い

セラミックの最大の特長は、天然歯に近い自然な色合いや透明感を再現できることです。近年の歯科技術の進歩により、天然歯に合わせた繊細な調色が可能となり、治療箇所であることをほとんど感じさせない仕上がりが期待できます。

普段は見えにくい奥歯でも、笑ったときや大きく口を開けた際に見える部分をセラミックにすることで、口元の印象が整います。営業職や接客業など、人前に立つ機会が多い方にとっては、見た目の清潔感や自信につながる重要なポイントと言えるでしょう。

2-2. 生体親和性が高い

セラミックは生体親和性に優れた材料であり、金属アレルギーの心配がありません。金属イオンの溶出がないため、長期間使用しても体に害を与えることがなく、安心して使用できます。

金属アレルギーをお持ちの方や、将来的なアレルギー発症を心配される方にとって、理想的な選択肢となるでしょう。また、口の中は常に湿潤環境にあり、酸性やアルカリ性の食品にさらされますが、環境変化に対して変色や劣化が起こりにくく、非常に安定しています。

2-3. 虫歯の再発防止効果が高い

セラミックは表面が非常に滑らかで、細菌が付着しにくい特性があります。また、精密に作製されるため治療部位と天然歯の境界部分に隙間ができにくく、細菌の侵入を効果的に防ぐことができます。これにより、虫歯の再発リスクを大幅に軽減することが可能です。

さらに、セラミックと天然歯の熱膨張率が類似しているため、温度変化による材料の伸縮で隙間が生じにくく、長期間にわたって密着性を保つことができます。この特性により、治療部位の再治療のリスクを最小限に抑えることができるのです。

2-4. 耐久性・機能性が高い

現代のセラミック材料の中には、従来の陶材とは異なり非常に高い強度を持つものがあります。特に、強い力のかかる奥歯にも使用できるセラミックの種類であれば、噛む力にも十分耐えることができ、日常的な咀嚼も問題なく対応できます。

3. 奥歯をセラミックにするデメリット

奥歯をセラミックにするデメリットイメージ
セラミック治療には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。治療を検討する際は、これらの点も十分に理解しておくことが重要です。

3-1. 費用の負担

セラミック治療最大のデメリットは、保険適用外の自費診療となるため、銀歯と比較して費用が高額になることです。一般的に、セラミックの詰め物で5万円から10万円程度、被せ物では10万円から20万円程度の費用がかかります。

ただし、治療費用は歯科医院や使用する材料によっても変動するため、事前の確認が必要です。治療費用は高額になるものの、虫歯の再発防止効果や耐久性を考慮すると、コストパフォーマンスは決して悪くないと言えるでしょう。

3-2. 欠けたり割れたりする可能性がある

セラミックは金属と比較すると、衝撃に対して脆い一面があります。非常に強い力が加わったり、硬い物を噛んだりすると、欠けたり割れたりする可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックにかかる負荷が大きくなるため、就寝時にマウスピースを装着するなどの対策により、破損のリスクを軽減しましょう。

3-3. 修復が難しい

セラミック素材は、美しさや耐久性に優れる一方で、欠けたり割れたりした際の修復が難しいという特性があります。軽度な破損であれば、口腔内で研磨し滑らかに整えることも可能ですが、損傷が大きい場合は新しく作り直す必要が生じるかもしれません。

こうした事態を避けるためには、治療後の定期的な検診によって早期の不具合を把握し、必要な対応を行うことが重要です。また、硬い食べ物の摂取は控えめにし、スポーツなどで強い衝撃が予想される場合にはマウスガードなどを使用することが長期的なトラブル予防につながります。

3-4. 歯を削る量が多くなる場合がある

セラミック治療では、素材に一定の厚みが求められるため、銀歯と比べて歯を削る量が増える場合があります。特に詰め物では、セラミックの強度や安定性を保つために、銀歯よりも削る範囲が広くなることがあります。

歯を削る量が増えると、神経への刺激や将来的な歯の寿命に影響を与える可能性も懸念されます。そのため、歯科医師は必要最小限の切削にとどめつつ、適合性と強度を両立できるよう、十分な診査と治療計画をもとに慎重に進めます。

治療に際しては、削る量やその影響について事前に十分な説明を受け、納得の上で治療を開始することが大切です。

3-5. 治療期間が長い

セラミック治療は、銀歯治療と比較して治療期間が長くなる傾向があります。これは、精密な型取りから技工所でのセラミック製作、調整まで含めると、複数回の通院が必要となるためです。こだわりを持って色調や形態を調整する場合は、さらに時間を要することもあります。

急ぎで治療を完了させたい方にとっては、この治療期間の長さがデメリットとなる可能性があります。この丁寧な工程こそがセラミック治療の高い品質を実現する重要な要素でもあります。

4. 奥歯の治療に使用されるセラミックの種類と費用

奥歯の治療に使用されるセラミックの種類と費用
奥歯のセラミック治療では、患者さまの希望や予算に応じて複数の素材から選択することが可能です。それぞれの特徴と費用について詳しく解説します。

4-1. オールセラミック

オールセラミックは、金属を一切使用せずセラミックのみで製作されたものです。自然な色調と透明感を実現できるため、特に審美性が要求される部位での使用に人気です。

しかし、強度の面では他のセラミックと比較してやや劣るため、奥歯では使用が限定される場合があります。費用は10万円から15万円程度となることが一般的です。

4-2. ジルコニアセラミック

ジルコニアは人工ダイヤモンドとも称されるほど高い硬度を持つセラミック素材です。金属を含まないため金属アレルギーの心配がなく、奥歯の治療にも使用可能です。

ただし、ジルコニア単体で作製するオールジルコニアは、白さがやや強く不自然に見える傾向があります。そのため、近年では、ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けたジルコニアセラミックを用いるケースも増えてきました。

費用の目安は9万〜15万円程度です。

4-3. ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックの粉末とレジン(樹脂)を混合した材料です。純粋なセラミックと比較すると審美性や耐久性では劣りますが、費用を抑えながらも銀歯より優れた見た目を実現できます。

セラミックの硬さとレジンの柔軟性を併せ持つため、硬すぎず対合歯への負担が少ないという特徴があります。

ただし、時間の経過とともに多少の変色が生じる可能性があります。費用は5万円から8万円程度となることが多く、セラミック治療の中では手頃な価格設定となっています。

4-4. メタルボンド

メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。金属の強度とセラミックの審美性を両立できるため、奥歯の治療によく使用されてきました。

内部に金属を使用しているため、オールセラミックと比較すると透明感は劣りますが、十分な審美性を確保できます。また、優れた強度を持つため噛む力の強い奥歯でも安心して使用できます。

ただし、金属アレルギーのリスクや、歯茎の際の金属色の透けが気になる場合があります。費用は9万円から12万円程度が相場となっています。

5. まとめ

奥歯をセラミックにし笑顔に自信が出た女性
奥歯をセラミックにすることで、見た目の美しさや金属アレルギーのリスクが低減など、多くのメリットが得られます。

しかし、コストや治療にかかる時間、強度の問題など、デメリットも存在します。治療に使用するセラミックの種類や費用についても理解し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

奥歯のセラミック治療を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「イナグマ歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、審美歯科治療、セラミック治療に特に注力しながら、虫歯・歯周病治療、顎関節症治療、口腔がん検診など、さまざまな診療を行っています。

ホームページはこちらネット予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。
 

岡山大学 歯学博士

厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医

稲熊尚広

2025年08月14日 12:00

口腔内にできた「できもの」は大丈夫?専門医が教える腫瘍の種類と適切な対処法

口腔がん・扁平上皮癌_コピー

こんにちは、名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・口腔がん診断のイナグマ歯科です。

院長:岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊 尚広

はじめに

「口の中に何か変なできものができたけれど、これは一体何だろう?」

鏡を見て舌や歯ぐきに違和感を感じたとき、多くの人がそう思うのではないでしょうか。食事のたびに気になったり、痛みがなくても「もしかして、なにか悪い病気?」と不安になったりするものです。

口腔内にできる「できもの」は、実はさまざまな種類があり、そのほとんどは心配のない良性のものです。しかし、中には早期発見・早期治療が非常に重要となる**悪性腫瘍(口腔がん)**も含まれています。この記事では、あなたの不安を少しでも和らげ、適切な行動をとるための知識を、専門医の立場から分かりやすくお伝えします。

この記事を読み終える頃には、あなたは口腔内の「できもの」について正しい知識を身につけ、もしもの時に迷わず専門医に相談できるようになるでしょう。


 

1. そもそも「口腔内の腫瘍」とは?

舌の側縁に現れた白板症(白いしこり)の症例|名古屋市天白区イナグマ歯科_コピー

まず、口腔内腫瘍がどのようなものか、基本的な知識から見ていきましょう。

腫瘍とは、細胞が異常に増殖してできた**「かたまり」**のことです。口腔内は、食事や会話、表情を作るために複雑な動きをする場所であり、非常にデリケートな粘膜や筋肉、骨で構成されています。そのため、さまざまな要因で腫瘍が発生する可能性があります。

腫瘍には大きく分けて良性腫瘍悪性腫瘍の2種類があります。

  • 良性腫瘍: 成長がゆっくりで、周囲の組織を破壊したり、転移したりすることはありません。切除すればほとんどの場合完治します。

  • 悪性腫瘍: 周囲の組織に浸潤(深く入り込むこと)し、全身に転移する可能性があります。早期発見と適切な治療が不可欠です。


 

2. 口腔内に発生する腫瘍の種類と特徴

 

口腔内には、主に以下の良性腫瘍と悪性腫瘍が発生します。それぞれの特徴を知ることで、あなたが感じている不安を整理する手助けになるでしょう。

 

2-1. 心配の少ない「良性腫瘍」

 

良性腫瘍は、その種類によって見た目や発生する部位が異なります。代表的なものをいくつかご紹介します。

  • 口腔内乳頭腫(こうくうないにゅうとうしゅ)

    • 特徴: イボのような形をした、乳頭状の小さな腫瘍です。ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が原因となることがあり、痛みはありません。

    • 対処法: 腫瘍の根本から切除することで、再発のリスクを抑えられます。

  • 線維腫(せんいしゅ)

    • 特徴: 歯ぐきや頬の内側などによく見られます。硬く、表面が滑らかなドーム状の腫瘍です。義歯や矯正装置の慢性的な刺激が原因となることがあります。

    • 対処法: 刺激が原因の場合は、その原因を取り除いた上で、手術で摘出します。

  • 血管腫(けっかんしゅ)

    • 特徴: 血管の異常増殖によってできるもので、赤紫色や青みがかった色をしています。舌や唇にできやすいのが特徴です。

    • 対処法: 通常は経過観察しますが、大きくなったり出血したりする場合は、レーザー治療や切除手術を行います。

 

2-2. 早期発見が鍵となる「悪性腫瘍」

口腔がん・扁平上皮癌_コピー

悪性腫瘍は、進行するまで自覚症状がないことが多いため、定期的なチェックが非常に重要です。

  • 口腔癌(こうくうがん)

    • 特徴: 口腔内で最も一般的な悪性腫瘍です。舌、歯ぐき、頬、口の底など、あらゆる部位に発生します。初期は**口内炎に似た潰瘍(かいよう)**や、**白い斑点(白板症)**として現れることがあります。しかし、一般的な口内炎と異なり、2週間以上治らない場合は注意が必要です。

    • リスクファクター: 喫煙、過度の飲酒、不衛生な口腔環境が大きなリスクとなります。

    • 対処法: 早期発見できれば、小さく切除するだけで済む場合もあります。進行すると、広範囲な切除や再建手術、放射線治療、化学療法が必要になります。

  • 悪性リンパ腫(あくせいりんぱしゅ)

    • 特徴: リンパ組織にできる癌です。首や顎の下のリンパ節の腫れとして現れることがあります。

    • 対処法: 化学療法や放射線治療が中心となります。

  • 悪性メラノーマ(あくせいメラノーマ)

    • 特徴: メラニン色素を作る細胞が悪性化したもので、黒っぽい斑点やしこりとして現れます。口腔内では、歯ぐきや口蓋にできやすく、進行が速いため注意が必要です。

    • 対処法: 広範囲な切除手術や、化学療法、免疫療法などが行われます。


 

3. 「できもの」を見つけたら…専門医が教える診断方法

口腔がんをチェック

「できもの」を見つけても、自己判断は禁物です。専門医を受診することで、正確な診断と適切な治療計画を立てることができます。当院では、以下のようなステップで診断を進めていきます。

 

3-1. 初診時の問診と視診・触診

 

まず、いつから、どのような「できもの」ができたのかを詳しくお伺いします。その後、肉眼で腫瘍の大きさ、形、色、硬さなどを丁寧に確認します。この段階で、良性か悪性かの見当をつけることができます。

 

3-2. 精密検査の実施

 

視診・触診だけでは確定診断ができないため、以下のような精密検査を組み合わせて行います。

  • 生検(せいけん):

    • 目的: 腫瘍の一部を採取し、顕微鏡で組織を詳細に調べることで、良性か悪性かを確定させます。

    • 方法: 小さな手術で腫瘍の一部を切り取る「切開生検」や、注射針で組織を採取する「針生検」などがあります。

    • 重要性: 確定診断には欠かせない最も重要な検査です。

  • 画像診断(X線、CT、MRI):

    • X線検査: 骨の状態を確認するために行います。骨に浸潤しているかなどを調べます。

    • CTスキャン: 腫瘍の正確な位置や広がりを3Dで把握するのに役立ちます。特に骨への影響を詳細に評価できます。

    • MRI: 軟組織(筋肉や粘膜)の詳細な評価に優れており、腫瘍と周囲の組織との関係をより明確に確認できます。

これらの検査を組み合わせることで、腫瘍の種類だけでなく、その進行度や全身への影響も正確に判断できるのです。


 

4. 診断後の治療と安心のサポート体制

歯科治療相談

診断の結果、腫瘍が良性であっても悪性であっても、患者様に寄り添いながら最適な治療計画をご提案します。

  • 良性腫瘍の場合: ほとんどが日帰り手術で摘出可能です。摘出後はきれいに治癒し、再発の心配はほとんどありません。

  • 悪性腫瘍の場合: 専門医療機関との連携が不可欠です。当院で診断から治療までを一貫して行うこともありますが、必要に応じて大学病院など高度な医療機関をご紹介し、連携しながら治療を進めます。

 

4-1. 悪性腫瘍の主な治療法とメリット・デメリット

 

悪性腫瘍(口腔がん)の治療は、主に以下の3つの方法を単独、または組み合わせて行います。

  1. 外科的手術

    • 概要: 腫瘍を物理的に取り除く最も基本的な治療法です。がん細胞が完全に含まれるように、周囲の正常な組織を含めて広範囲に切除します。必要に応じて、首のリンパ節も一緒に切除します。

    • メリット:

      • がん細胞を直接、確実に除去できるため、根治が期待できます。

      • 病理検査によって、切除範囲にがん細胞が残っていないかを確認できます。

    • デメリット:

      • 切除範囲が広い場合、顔の変形や発音・嚥下機能に影響が出ることがあります。

      • 手術後の入院やリハビリが必要となる場合があります。

  2. 放射線療法

    • 概要: 放射線を照射して腫瘍細胞を破壊する治療法です。手術が難しい部位のがんや、手術後の再発予防として用いられます。

    • メリット:

      • 手術と比べて、体の負担が少ない傾向があります。

      • 機能や形態を温存できる可能性があります。

    • デメリット:

      • 口内炎や唾液腺の機能低下、味覚障害などの副作用が出ることがあります。

      • 治療期間が比較的長く、頻繁な通院が必要になります。

  3. 化学療法(抗がん剤治療)

    • 概要: 抗がん剤を投与し、全身のがん細胞を攻撃する治療法です。進行がんや転移がある場合に、手術や放射線療法と組み合わせて行われることが多いです。

    • メリット:

      • 全身のがん細胞に効果が期待できます。

      • 放射線療法の効果を高める目的でも使用されます。

    • デメリット:

      • 吐き気、脱毛、倦怠感などの全身的な副作用が出ることがあります。

      • 免疫力が低下するため、感染症にかかりやすくなります。

 

4-2. 再建手術の重要性

 

口腔がんの手術では、がんを完全に切除するために、舌や顎の骨、歯ぐきなどを大きく切除することがあります。その結果、食事や発音に大きな支障をきたす可能性があるため、切除した部位を再建することが非常に重要になります。

再建手術では、患者様の体の別の部位(腕、太もも、背中など)から組織を採取し、それを欠損した口腔内に移植します。これにより、元の形態と機能を取り戻し、術後の生活の質(QOL)を大きく改善することができます。


 

5. 口腔がんを未然に防ぐための予防策

口の中にできもの。がん。

口腔がんは、生活習慣と密接に関わっているため、日々の心がけで予防することができます。

  • 禁煙・節度ある飲酒: 喫煙は口腔がんの最大の危険因子です。タバコに含まれる発がん性物質が粘膜に直接影響を与えます。飲酒も同様にリスクを高めるため、禁煙と節度ある飲酒を心がけましょう。

  • 口腔内の清潔を保つ: 義歯や歯の詰め物の不適合、鋭利な歯の端などが粘膜を慢性的に刺激し、がんの原因となることがあります。定期的な歯科検診を受け、常に口腔内を清潔に保つことが大切です。

  • バランスの取れた食事: 新鮮な野菜や果物を多く摂取し、ビタミンやミネラルを十分に摂ることは、がん予防に役立ちます。


 

6. まとめ:定期的なチェックで口腔の健康を守りましょう

 

口の中に「できもの」ができても、過度に心配する必要はありません。しかし、以下のような兆候に気づいたら、迷わず専門医を受診してください。

  • 2週間以上経っても治らない口内炎や潰瘍がある

  • 触ると硬いしこりがある

  • 舌や歯ぐきに白い斑点、または黒い斑点がある

  • 首のリンパ節が腫れている

口腔内は、あなた自身の目で毎日チェックできる数少ない体の部位です。日々の歯みがきやうがいの際に、鏡で舌や頬の内側、歯ぐきなどをよく観察する習慣をつけましょう。

当院は、口腔外科の専門医として、患者様の不安に寄り添い、丁寧な診断と最善の治療を提供することをお約束します。何か少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

【当院のご案内】

  • イナグマ歯科: 名古屋市天白区の歯医者・歯科・口腔外科・親知らずの抜歯治療

  • 監修: 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊 尚広

  • ご予約・ご相談: [052-806-1181]または[予約フォームへ]から

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2025年08月14日 04:46

「セラミックが欠けた・割れた」と後悔する前に!3つの予防策で寿命を延ばす

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名古屋 天白区の歯医者・歯科・金属アレルギー・審美歯科・セラミック治療・ジルコニア治療のイナグマ歯科です。
監修 岡山大学 歯学博士 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医 稲熊尚広

セラミック冠を長持ちさせるには?寿命を延ばすための3つの重要なポイント

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「セラミックは銀歯より長持ちする」と聞いたことはありませんか?

セラミック治療は、その審美性の高さから多くの患者様に選ばれています。しかし、ただセラミックを装着しただけで、一生ものになるわけではありません。美しい見た目を長く保ち、むし歯や歯周病から歯を守るためには、適切なケアと定期的なメンテナンスが不可欠です。

この記事では、名古屋市天白区のイナグマ歯科が、セラミック冠の寿命を最大限に延ばすために患者様ご自身でできる3つの大切なポイントについて、詳しく解説します。


 

1. 歯ぎしり・食いしばりからセラミック冠を守る:ナイトガードの重要性

 

セラミック冠は、天然の歯に近い透明感と硬さを持つ優れた素材です。しかし、金属やプラスチックにはない特性として、強い衝撃や特定の方向からの圧力に弱いという側面があります。特に、就寝中の歯ぎしりや、日中の食いしばりは、セラミック冠にとって最大の敵と言えるでしょう。

 

歯ぎしり・食いしばりがセラミック冠に与える影響

 

歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、想像以上の力が歯にかかっています。その力は、自分の体重の数倍から数十倍に達するとも言われています。

この強い力が、セラミック冠に以下のような悪影響を及ぼします。

  • ひび割れや欠け: 硬いセラミックも、持続的かつ強い力には耐えられません。細かいひびが入ったり、一部分が欠けてしまったりすることがあります。

  • 割れ: 特に奥歯のセラミック冠は、噛み合わせの力が集中しやすいため、全体が割れてしまうリスクが高まります。

  • 土台となる歯へのダメージ: セラミック冠だけでなく、その下の健康な歯(土台)にも大きな負担がかかります。最悪の場合、土台の歯にひびが入ったり、歯周組織を傷つけたりして、歯がグラグラになってしまうこともあります。

  • 顎関節症の原因: 歯ぎしりや食いしばりは、顎関節に過度な負担をかけ、顎の痛みや口が開きにくくなるなどの顎関節症を引き起こすことがあります。

 

解決策:ナイトガード(マウスピース)の装着

セラミックを守るためのナイトガード

これらのリスクを回避するために、当院では歯ぎしりや食いしばりの癖がある患者様に、**ナイトガード(マウスピース)**の装着を強く推奨しています。

ナイトガードは、就寝時に歯に装着することで、歯ぎしりや食いしばりの際に発生する力を均等に分散させ、歯やセラミック冠への直接的な衝撃を大幅に軽減する役割を果たします。これにより、セラミック冠の破損を防ぐだけでなく、顎関節への負担も和らげることができます。

 

カスタムメイド vs. 市販品:どちらを選ぶべき?

 

マウスピースには、大きく分けて「カスタムメイド」と「市販品」の2種類があります。

  • カスタムメイドのマウスピース:

    • 特徴: 歯科医院で歯型を採取し、患者様一人ひとりの口腔内に合わせて作製します。

    • メリット:

      • フィット感が非常に高く、違和感が少ないため、快適に装着し続けられます。

      • 力を効率的に分散させ、最大限の保護効果を発揮します。

      • 作製時に噛み合わせのバランスを調整できるため、顎関節への負担をさらに軽減できます。

    • デメリット: 市販品に比べて費用がかかりますが、その効果と耐久性を考えれば、非常に価値のある投資と言えます。

  • 市販品のマウスピース:

    • 特徴: ドラッグストアやスポーツ用品店で手軽に購入できます。

    • メリット: 費用が安く、すぐに手に入ります。

    • デメリット:

      • 汎用的なサイズのため、歯にぴったりフィットせず、違和感や不快感を感じやすいです。

      • 力が均等に分散されず、保護効果が十分でない場合があります。

      • 長期的に使用すると、噛み合わせに悪影響を与える可能性もあります。

セラミック冠を長期的に守るためには、やはり歯科医院で精密に作製されるカスタムメイドのナイトガードが最も効果的です。


 

2. 定期的なプロフェッショナルクリーニング:歯医者でのメンテナンスの重要性

歯のクリーニング

「セラミックは汚れがつきにくい」という話は本当です。表面が滑らかでツルツルしているため、プラークや着色がつきにくいのは事実です。

しかし、これは「まったく汚れない」ということではありません。特に、セラミック冠とご自身の歯の境目、歯と歯の間、そして歯ぐきとの間には、毎日のお手入れだけでは落としきれない汚れが少しずつ蓄積していきます。

これらの汚れは、時間の経過とともに歯石となり、むし歯や歯周病の原因となります。歯周病が進行すると、セラミック冠を支える土台の歯が弱り、最終的には歯が抜け落ちてしまうリスクも出てきます。

セラミック冠の美しさと寿命を保つためには、定期的に歯科医院でプロによるメンテナンスを受けることが不可欠です。

 

プロフェッショナルクリーニングで何をするの?

 

歯科医院でのメンテナンスでは、次のようなことを行います。

  • 専門器具によるクリーニング:

    • 歯科衛生士が、専門の器具を使って、歯磨きでは落とせない歯石や着色を徹底的に除去します。

    • 特に、セラミック冠の周囲や歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の清掃は、むし歯や歯周病予防に非常に効果的です。

  • むし歯・歯周病のチェック:

    • 歯科医師が、セラミック冠の状態や、土台の歯、周囲の歯ぐきに異常がないかをチェックします。

    • 早期に問題を発見することで、大きな治療になる前に対応できます。

  • 噛み合わせの確認・調整:

    • セラミック冠装着後、時間の経過とともに噛み合わせが変化することがあります。定期的に噛み合わせをチェックし、必要に応じて微調整を行います。

    • 噛み合わせのバランスが悪いと、セラミック冠に余計な力がかかり、破損の原因になることがあります。

  • ブラッシング指導:

    • 患者様一人ひとりの歯並びや磨き癖に合わせた、効果的な歯磨き方法を歯科衛生士が丁寧に指導します。

    • 自分では気づきにくい磨き残しの原因や、デンタルフロス・歯間ブラシの正しい使い方を学ぶことで、日々のセルフケアの質が向上します。

 

メンテナンスの最適な頻度は?

 

患者様のお口の状態や、歯並び、生活習慣によって異なりますが、一般的には2~3ヶ月に一度のメンテナンスをおすすめしています。

歯並びが複雑で汚れが溜まりやすい方や、歯周病のリスクが高い方は、1~2ヶ月に一度の頻度で通院すると、より安心してセラミック冠を使い続けることができます。


 

3. 自宅でできる正しいセルフケア:毎日の積み重ねが大切

歯茎のクリーニング

セラミック冠を長持ちさせるためには、歯科医院でのプロのメンテナンスだけでなく、ご自宅での毎日のケアも非常に重要です。

正しいセルフケア方法を実践することで、プラークの蓄積を防ぎ、セラミック冠の美しさと土台の歯の健康を維持することができます。

 

毎日のセルフケアで実践すべきこと

 

  • 適切な歯磨き(ブラッシング):

    • 歯ブラシの選び方: 歯ぐきを傷つけないよう、やわらかめ~普通の歯ブラシを選びましょう。

    • 磨き方のポイント: 歯と歯ぐきの境目、セラミック冠の周りは特に丁寧に磨くことが大切です。歯ブラシを小刻みに動かし、一本一本の歯を優しく磨きましょう。

  • デンタルフロスや歯間ブラシの活用:

    • 歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくい「死角」です。

    • デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシだけでは取り除けないプラークや食べカスをしっかりと除去できます。

    • これを習慣化することで、歯周病やむし歯のリスクを大幅に下げることができます。

  • 歯磨き粉選び:

    • 研磨剤が多く含まれる歯磨き粉は、セラミックの表面に細かい傷をつけてしまう可能性があるため、できるだけ研磨剤の少ないものを選ぶと良いでしょう。

  • 食生活への配慮:

    • セラミックは着色しにくいですが、コーヒーや赤ワインなどの色素が強いものを頻繁に摂取すると、天然の歯が着色し、セラミック冠との色の差が目立つようになることがあります。

    • また、硬すぎるものを頻繁に噛む習慣も、セラミック冠への負担を増やします。


 

まとめ:セラミック冠を一生ものにするためのケア

 

セラミック冠を長持ちさせ、いつまでも美しい口元を維持するためには、「治療が終わったら終わり」ではなく、その後の継続的なケアが非常に大切です。

この記事でご紹介した3つのポイントを意識して生活することで、セラミック冠の寿命を最大限に延ばすことができます。

  1. 歯ぎしり・食いしばりから守るナイトガードの装着

  2. プロによる定期的なメンテナンス

  3. 自宅での正しいセルフケア

セラミック治療は、時間と費用をかけて行う、ご自身の口元への大切な投資です。その価値を最大限に引き出し、美しい歯を維持していくために、ぜひこれらのケアを実践してください。

名古屋市天白区でセラミック治療やメンテナンスをお考えの方は、お気軽にイナグマ歯科までご相談ください。皆様の健康な歯と美しい笑顔をサポートさせていただきます。

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2025年08月13日 19:20

歯石取りの適切な頻度は?自分で取るのは絶対NG!歯周病予防の基本を徹底解説

歯茎のクリーニング

歯石取りは1回で終わらない?自分で取るリスクと安全な除去方法を徹底解説【天白区のイナグマ歯科】

 

「歯石取りって何回も通わないとダメなの?」「自宅で自分で取れないの?」そうお考えではありませんか?

名古屋市天白区のイナグマ歯科にも、多くの患者様から「歯石取りが1回で終わらないのはなぜ?」というご質問をよくいただきます。この記事では、歯石がなぜできるのかというメカニズムから、歯医者での専門的な除去方法、そして自宅でのケア方法とそれに伴うリスクまで、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。

この記事を読めば、歯石に関するすべての疑問が解消され、いつまでも健康な歯を保つための正しい知識と具体的な行動方法を身につけることができます。


 

歯石とは?発生メカニズムと種類

歯石取り

歯石とは、毎日の歯磨きで取りきれなかった**歯垢(プラーク)**が、唾液中のミネラル成分と結合して硬くなったものです。歯垢が形成されてから約2日で石灰化が始まり、約2週間で硬い歯石となります。

一度歯石になると、歯ブラシでは除去できません。放置すると、表面に付着した細菌が歯茎の炎症を引き起こし、やがて歯周病の原因となります。

歯石には、主に以下の2種類があります。

種類 特徴 付着部位
歯肉縁上歯石 歯茎よりも上の部分に見える歯石。比較的やわらかく、除去しやすい。 黄白色〜茶褐色 歯の表面、歯と歯の間
歯肉縁下歯石 歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)内にできる歯石。血液成分と結合するため非常に硬く、除去が困難。 黒褐色〜暗緑色 歯周ポケット内
 

特に、歯肉縁下歯石は歯周病の進行と密接に関わっており、全身の健康にも悪影響を及ぼすリスクがあります。


 

歯石除去は1回で終わる?適切な頻度と目安

 

「歯石取りは1回で終わらせたい」と思う方も多いでしょう。しかし、結論から言うと、歯石の量や状態によっては複数回の来院が必要となるケースが一般的です。

 

複数回かかる主な理由

 

  • 歯石の量と付着部位: 少量で歯茎の上にある歯石(歯肉縁上歯石)は1回で除去できる可能性が高いです。しかし、長期間にわたって蓄積された大量の歯石や、歯周ポケットの奥深くにある歯石(歯肉縁下歯石)は、1回ですべてを取り切るのが難しいため、複数回に分けて丁寧に除去する必要があります。

  • 歯茎の状態: 歯周病が進行している場合、歯茎は炎症を起こして腫れており、出血しやすい状態です。無理に一度で広範囲の歯石を除去しようとすると、痛みや出血がひどくなる可能性があります。そのため、歯茎の状態を見ながら、数回に分けて処置を行います。

 

適切な歯石除去の頻度

 

個人の口腔内の状態によって異なりますが、一般的には3〜6ヶ月に1回の定期的なクリーニングが推奨されています。これは、歯石が本格的に形成されるまでの期間を目安としています。天白区のイナグマ歯科では、歯科医師や歯科衛生士が、一人ひとりの状態に合わせて最適な頻度をご提案しますので、自己判断せずにご相談ください。


 

自宅での歯石除去方法とそのリスク

歯周病で歯茎から出血。歯がぐらぐら

「自分で歯石を除去できないか?」と考える方もいるかもしれませんが、自宅での歯石除去は推奨できません。多くのリスクが伴うため、絶対に避けるべきです。

 

自宅での歯石除去に潜む3つのリスク

 

  • 歯や歯茎を傷つけるリスク: 市販の器具(スケーラーなど)を自己流で使用すると、デリケートな歯茎を傷つけ、出血や炎症を引き起こす可能性があります。さらに、歯周ポケットを深くし、かえって歯周病を悪化させる原因にもなりかねません。

  • エナメル質を削るリスク: 誤った方法で器具を使うと、歯の表面にあるエナメル質を削ってしまう可能性があります。エナメル質は一度削られると再生しないため、知覚過敏や虫歯のリスクを高めてしまいます。

  • 不完全な除去による悪化: 歯石は非常に硬く、自宅で完全に除去することは不可能です。一部が残ってしまうと、その残った歯石を核として再び歯垢が付着し、さらに歯石が形成されるという悪循環に陥ります。

【自宅ケアは予防に徹する】

自宅でのケアは、歯石になる前の歯垢(プラーク)の除去に徹することが最も重要です。

  • 正しい歯磨き: 歯ブラシを45度の角度で歯と歯茎の境目に当て、小刻みに動かす「バス法」などが効果的です。

  • デンタルフロス・歯間ブラシ: 歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシで丁寧に清掃しましょう。


 

天白区イナグマ歯科での安全で確実な歯石除去

 

当院では、専門的な知識と技術、そして専用の機器を用いて、歯や歯茎を傷つけることなく安全に歯石除去を行います。

 

イナグマ歯科のメインテナンス方法

歯茎のクリーニング

  • 超音波スケーリング: 超音波の振動で歯石を効率的に粉砕し、除去します。痛みも少なく、短時間で広範囲の歯石を取り除くことが可能です。

  • スケーリング: 手動のスケーラーを使い、歯周ポケット内の深い部分や、細かな歯石を丁寧に除去します。

  • PMTC(専門的機械的歯面清掃): 歯石除去後、専用の器具とペーストで歯の表面を徹底的に磨き上げます。これにより、歯垢や着色汚れ(ヤニ、茶渋など)も除去し、歯の再石灰化を防ぎます。

  • フッ素塗布: 仕上げに高濃度のフッ素を塗布し、虫歯になりにくい強い歯にします。

これらの専門的なクリーニングを定期的に受けることが、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を長く維持するための最も確実な方法です。


 

まとめ:歯石除去の疑問を解消し、健康な歯を保ちましょう

 

歯石は一度できると、自宅でのケアでは除去できません。無理に自分で取ろうとすると、歯や歯茎を傷つけ、かえって状態を悪化させてしまうリスクがあります。

安全かつ確実に歯石を取り除き、健康なお口を維持するためには、3〜6ヶ月に一度の定期検診と、歯科医院での専門的なクリーニングが不可欠です。

歯石取りに関する疑問や不安がある方は、ぜひ一度、お気軽に天白区のイナグマ歯科までご相談ください。皆様のお口の健康をサポートできるよう、誠心誠意お手伝いいたします。

【当院へのご予約はこちらから】 →イナグマ歯科の予約ページへ

【院長紹介】 岡山大学 歯学博士   厚生労働省認定 歯科医師臨床研修医指導医  稲熊尚広

2025年08月08日 08:40
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